今こそ見直したい!日本の「スーパーフード」のすすめ
海外の食材が多い印象がある“スーパーフード”ですが、実は日本にも沢山のスーパーフードが存在しています。
おすすめの日本のスーパーフード6つと、含まれる栄養素や働きについてご紹介しています。ぜひ参考にしてくださいね!
- 2022-07-18
- naomiimai
日本にもある!スーパーフードの魅力
“スーパーフード”といえば、チアシードなど海外の食材が流行している印象が強いかと思います。しかし、日本にも誇るべきスーパーフードは多く存在しています。
スーパーフードとは
スーパーフードの定義は、一般社団法人 日本スーパーフード協会によると、
- 栄養バランスに優れており、一般的な食品よりも栄養価が高いもの。あるいは、一部の栄養素が突出して豊富に含まれるもの
- 食品とサプリメントの中間のような存在で、料理食材として、そして健康食品としての用途を併せもつもの
とのこと。
最近では、世界的に食材が値上がりしているため、日本の食材を積極的に消費するのがおすすめ。
そこで今回は、日本のおすすめのスーパーフードについて、含まれる栄養素や魅力をご紹介したいと思います!
日本にもある!おすすめのスーパーフード
納豆
健康や美容に役立つ食材として知られる、納豆。
大豆が納豆菌によって発酵される過程で生成される「ナットウキナーゼ」には、血液をサラサラにして病気を防いだり、血圧やコレステロール値が上がるのを防ぐ働きがあります。
ビタミンB2も豊富に含まれているのですが、ビタミンB2は脂質の代謝に関わる栄養素なので、納豆は肥満予防にも役立ちます。
また、大豆由来の良質なタンパク質や「イソフラボン」が豊富に含まれることも魅力の一つ。イソフラボンは、その化学構造が女性ホルモンに似ていることから、更年期の諸症状を和らげる働きがあるといわれています。
納豆は、手軽に食べられるという点も魅力の一つかと思います。ぜひ毎日の食生活に取り入れてみてくださいね。
甘酒
甘酒には、オリゴ糖や食物繊維が含まれているため、腸内環境を整える働きがあります。
オリゴ糖も食物繊維も、腸内で善玉菌のエサとなることで善玉菌の増殖を促し、腸内環境を整えます。腸内環境が整うと、栄養素の消化吸収がスムーズにおこなわれるため、代謝の良い体=痩せやすい体になりますよ。
また、甘酒の原料である麹に含まれる「コウジ酸」には、メラニンの生成を抑制する働きがあるため、シミやそばかすを防いで肌を美しく保つ効果が期待できます。
さらに、コウジ酸は、老化の原因となるAGEs(最終糖化産物)の産生を抑制する働きもあるため、アンチエイジングにも効果的です。
さまざまな魅力をもつ甘酒ですが、市販のものは砂糖や人工甘味料が添加されていることが多いため、原材料が「米・米麹」などシンプルなものを選ぶようにしましょう。
緑茶
緑茶に特徴的な栄養成分である、「カテキン」。カテキンは、血糖値の上昇を抑える働きや、体脂肪を減らす働きがあるといわれています。そのため、生活習慣病の予防だけでなく、ダイエットにも役立ちます。
また、アミノ酸の一種である「テアニン」も含まれており、リラックス効果や冷え性の改善、寝付きを良くする効果などが期待されています。
テアニンは、月経前症候群によく見られるイライラ感や憂うつな気分などの症状を軽減する働きもあるため、特に女性は意識して摂取するのがおすすめです。
ごま
ごまに含まれるセサミンは、強い抗酸化作用をもつため、老化の原因となる活性酸素を取り除き、アンチエイジングに役立ちます。
また、ビタミンB1やビタミンB2、鉄、カルシウム、マグネシウムなどの栄養素も豊富に含まれています。さまざまなビタミン・ミネラル類が含まれているため、美肌や美髪づくりにも役立つといわれています。
ビタミンB1は糖質の代謝に関わる栄養素ですので、ダイエットにも効果的ですよ。
ごまは硬い外皮に覆われているため、すりごまや練りごまなどの状態で食べると、栄養素を効率良く摂取することができます。ごまには脂質も多く含まれており、酸化しやすいため、ご自身ですりごまを作る場合は、酸化を防ぐために食べる直前にすりごまにしてくださいね。
海苔
食事の際は、脇役になることが多い海苔ですが、実はさまざまな栄養素をもつため、意識して取り入れたい食材です。
海苔には、青魚に多く含まれる栄養素である「EPA(エイコサペンタエン酸)」やビタミンC、鉄、食物繊維などの栄養素が含まれています。EPAは血液をサラサラにする働きがあるため、病気の予防や代謝の良い体づくりに役立ちます。
また、EPAには体脂肪の消費を活発にして、痩せやすい体をつくる効果があることも報告されています。
ビタミンCは美肌・美白効果があるため、美しい肌づくりに欠かせませんし、鉄は貧血予防に役立つ栄養素です。食物繊維は、腸内環境を整える働きがあるため、便秘気味の人は意識して摂りたいところ。
ご飯のお供に海苔を食べることが多いかと思いますが、野菜と組み合わせて海苔和えにしたり、スープに海苔を加えるだけでも、海苔の旨味で美味しく食べることができるため、ぜひ試してみてくださいね。
そば
そばは、穀類の中でも栄養価が非常に高い食材です。タンパク質、食物繊維、亜鉛、ビタミンB1、ビタミンB2など、豊富な栄養素を含んでいます。
また、そばに特徴的な栄養素である「ルチン」は、血液の流れを良くする働きや、ビタミンCの吸収を高める働きがあり、病気の予防や、美肌・美白効果が期待できます。
そばを食べるときは、ネギや生姜、みょうがなどの薬味もあわせて食べることをおすすめします。ネギに含まれる「アリシン」という成分は、そばに含まれるビタミンB1の吸収率を高くする働きがあるのだそう。
また、そばは体を冷やすといわれていますが、生姜やみょうがには、血行を良くして体を温める働きがあるため、体が冷えるのを防いでくれますよ。
いかがでしたでしょうか?
これまで日本人の食生活を支えてきた、日本のスーパーフード。ぜひ今一度、意識して食事に取り入れてみてはいかがでしょうか?
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元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。