美肌づくりに必見!セラミドにも種類があるって本当?効果も違う?セラミドの種類について
美肌のために意識して摂りたい、“セラミド”。「塗る」だけではなく、「食べる」のも効果的だといわれています。どんな食品にセラミドが多いのか、セラミドにはどんな種類があるのかについて、ご紹介しています。美肌づくりの参考にしてみてくださいね!
- 2020-09-11
- naomiimai
セラミドとは?
美肌作りに、「セラミド」が欠かせないということをご存知の人は多いかと思います。そもそも、セラミドとはどのようなものなのでしょうか?
肌は、「角層細胞」が何層も重なっていて、角層細胞の隙間をセラミドが満たしています。セラミドは、細胞同士をつなぎとめる他、肌の水分を保持して、角層から水分が逃げないようにする働きを持っています。そのため、肌をみずみずしい状態に保つ役割があります。
肌を刺激から守る「バリア機能」
花粉やほこりなど、外部の刺激から肌を守ることを「バリア機能」といいます。しっかりセラミドで満たされた肌は、肌の表面のキメも細かく、バリア機能が高い状態です。したがって、少々の外部からの刺激では肌も荒れにくいとされています。
セラミドは、バリア機能を担う主成分といえます。
セラミドが不足すると…?
セラミドが不足すると、角層のバリア機能が働かず、外部からの刺激で肌が荒れやすい状態になってしまいます。肌の表面も、カサついてしまい、シワ・シミを加速させる要因になります。
潤いがある、美しい肌を作るためには、セラミドを不足させないことが大切ですね。
セラミドに期待できる効果とは?
肌のバリア機能以外にも、セラミドには以下の効果が期待できます。
美白効果
セラミドは、シミやそばかすの原因となるメラニンの合成を抑えるため、美白効果が期待できます。また、肌が保湿されることで、肌トラブルの予防ができるため、美肌効果も。
アトピー性皮膚炎への効果
近年、アトピー性皮膚炎の人はセラミドが不足していることが分かってきました。
アトピー性皮膚炎は、さまざまな原因がありますが、セラミドが配合された化粧水やクリームを塗ることや、セラミドを含む食品を摂取することが効果的だと考えられています。
セラミドは加齢とともに減っていく?
体内のセラミドは、年齢とともに減少していくといわれています。年齢とともに筋肉が落ちていくのと同じで、セラミドを生み出す力も衰えていくためです。
50代では、20代の約半分に減少するとのこと。年齢とともに肌がカサつきやすくなったり、シワができやすいのは、セラミドが減少するのも原因といえるでしょう。
セラミドの種類とは?
一口にセラミドといっても、実はいくつかの種類があります。化粧品、健康食品など、外部から補うためのセラミドは、以下の4種類に分類されています。抽出源の違いによって、分類されています。
1. 天然セラミド
ヒトが持つセラミドに構造が似ていて、肌に浸透しやすい。肌への負担も少ないため、敏感肌の人でも使用しやすい。高価である。
表示名は「ビオセラミド」「セレブロシド」などである。
2. 植物性セラミド
ヒトが持つセラミドと一部構造が異なるため、天然セラミドよりは効果が下がるが、保湿力はある。米ぬか油や、ユズ果実などから抽出される。
表示名は「米ヌカスフィンゴ糖脂質」「ユズ果実エキス」などである。
3. バイオセラミド
酵母などを利用して作られたセラミド。ヒトが持つセラミドの構造に似ていて、保湿力も高い。「ヒト型セラミド」「天然型セラミド」と呼ばれることもある。
表示名は「セラミド2」「セラミド3」などである。
4. 合成類似セラミド
セラミドに似るように科学的に合成されたもので、「類似セラミド」と呼ばれることもある。コストが安いが、効果は期待できないことが多い。
この中で、やはり効果が期待できるのは、天然セラミドだといえます。化粧品や健康食品を利用する場合には、どの種類のセラミドが配合されているのか、確認してみましょう。
あまりに安価なものは注意しましょう。
食事からセラミドを摂取して、効果はある?
セラミドを「塗る」だけでは、その部分にしか効果を期待できませんが、「食べる」ことで全身にも効果を得ることができます。
以前は、口からセラミドを摂取しても意味がないのでは?といわれていましたが、近年はセラミドを口から摂取することで肌の状態が良くなるという報告が増えています。
植物由来のセラミドは、「グルコシルセラミド」という形をしていることが多いですが、口から摂取することで、消化酵素によって「脂肪酸」と「スフィンゴイド」に分解され、皮膚に運ばれていきます。
その後、スフィンゴイドが刺激となって、角層でセラミドが合成される、というメカニズムです。
セラミドが多い食品を食べるのももちろん良いですが、セラミドが配合されたサプリメントやドリンクもあるため、手軽で続けやすさを重視する人は、利用してみても良いですね。
セラミドを含む食品
食品では、こんにゃく芋、米(米ぬか)、小麦(小麦胚芽)、こんにゃく、わかめ、ごぼうなどにセラミドが含まれています。
特に、こんにゃくでは「生芋こんにゃく」がセラミドが多いといわれているため、成分表示を確認してみてくださいね。
いかがでしたでしょうか?
セラミドにも種類があるため、成分を確認することが大切です。また、「塗る」「食べる」の両方から肌へアプローチすることが大切といえます。ぜひ、参考にしてみてくださいね。
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元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。