ダイエット中の人、注意して!1日に最低限摂るべき炭水化物量、知っていますか?
近年、よく話題となる炭水化物抜きダイエット。どんなメリット・デメリットがあるのでしょうか?どうしても、ダイエットには悪者にされがちな炭水化物ですが、あまりに減らしすぎると健康を損ねることも。
健康に影響を及ぼさないために、1日に摂らなければならない炭水化物量についてまとめています。
- 2019-06-14
- naomiimai
ダイエット中、炭水化物を抜いても良いの!?
近年、話題になっている炭水化物抜きダイエット。実際に、「痩せた」という人もいますが、メリット・デメリットはどんなことがあるのでしょうか?
そもそも、炭水化物の役割って?
「3大栄養素」と呼ばれる大事な栄養素です。
食べ物から摂取した炭水化物は、消化され、ブドウ糖に分解されます。そして肝臓・筋肉に「グリコーゲン」という形で貯められます。一部は、血液中に「血糖」として存在しています。
大事なのは、「脳の唯一のエネルギー源」であること。あまりに摂取する炭水化物を減らしてしまうと、集中力がなくなったり、思考力が低下する原因にもなります。
どんなものに炭水化物は多い?
主に、「主食」に多く含まれています。
例えば、米、パン、麺類など。さらに、芋類や果物にも多く含まれています。果物は、ビタミンが豊富で美容にはおすすめですが、食べ過ぎは注意です。
特に、スムージーなどで沢山の果物を摂っている場合は、要注意。野菜の割合を増やすなど、工夫してみましょう!
炭水化物を抜くメリットとは?
炭水化物を抜くだけでいいため、簡単に実行できることではないでしょうか。その分、他の食材(たんぱく質・脂質)は食べてもOK、という風潮ですよね。
口さみしいことも無いので、他のダイエット法よりも手軽さはあるのではないでしょうか。
炭水化物を抜くデメリットとは?
集中力や思考力が低下する
デメリットは、やはり脳のエネルギーが少ないので、集中力や思考力が低下することです。
あまりに炭水化物が少ないと、体は飢餓状態であると判断し、肝臓に貯めた糖質を分解します。その結果、血糖値は高くなります。
ダイエットするために、炭水化物を抜いたのに、血糖値は上がる=健康に影響有り!という、元も子もないことになります。
たんぱく質と脂質の割合が必然的に多くなる
一概に悪いこととは言えませんが、やはり食事はバランスが大切です。炭水化物を減らすと、他の栄養素であるたんぱく質・脂質が多い食事になります。
例えば脂質の摂りすぎは、血管をもろくし、動脈硬化の原因になります。極端に、一つの栄養素を減らしたり、増やしたりすることは避けましょう。
最低限、摂らないといけない炭水化物量ってどれくらいなの!?
「1日に最低100g」の炭水化物は摂るように、と厚生労働省が提示しています。
近年は、極端に制限する人も多いですよね。減らせば良い、というわけではなく、「健康を維持すること」を目標にダイエットすると、より良いかもしれません。
「炭水化物100g」って、具体的にどれくらい?
- ご飯でいうと、女茶碗に約2膳(ご飯の重量でいうと、約270g)
- 5枚切りの食パンであれば約2枚半(食パンの重量でいうと、約200g)
- 茹でたうどん2玉(うどんの重量でいうと、約500g)
- 家庭で食べる、茹でた中華麺は約1~1.3玉(中華麺の重量でいうと、約160g)
となります。
外食時の、茹でた中華麺であれば、麺の8割を食べると、だいたい炭水化物100g相当になります。
極端な炭水化物制限は注意!炭水化物に関わるおすすめのダイエット法!
今まで炭水化物を減らしていた人は、「食べて太らないだろうか?」と気になるかもしれませんよね。
気になるならおかゆもおすすめ
「炭水化物を摂る」ということに抵抗がある人は、普通のご飯ではなく、おかゆがおすすめです。おかゆは、ご飯よりも水分が多いため、同じ量を食べても、ご飯より炭水化物の量は若干少なくなります。
おかゆの方が、消化もしやすいのも◎。
最低限の炭水化物量は摂った上で、ゆるやかに炭水化物を制限する
いわゆる低炭水化物ダイエット(ローカーボダイエット)のことです。
簡単にできるのは、夕食の炭水化物を減らす、または夕食時は炭水化物なしにする、という方法です。もちろん、日中に必要な量の炭水化物は摂るようにしましょう。
ビタミンB1を積極的に摂る
ビタミンB1は糖質がエネルギーに変換されるときに必要なビタミンです。豚肉、大豆に豊富なので、積極的に食べましょう!
とにかくよく噛む!
何より大事なことは、しっかり噛むことです。噛むと満腹中枢を刺激するので、食べ過ぎ防止になります。
唾液もよく出るようになるので、唾液中の消化酵素が食べ物を消化しやすくなります。おかゆなど、やわらかいものを食べるときでも、よく噛むことを意識しましょう!
まとめ
極端に栄養素を減らしたり、摂りすぎることにはリスクがつきものです。まずは、自分自身が今、1日にどれくらいの炭水化物を摂っているか、振り返ってみましょう!
ダイエットを「痩せる」だけでなく、「健康を維持していくためにおこなう」と意識してみてはいかがでしょうか。
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元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。