ごまは「すりごま」で食べるほうが良い!?ごまの効能とは!?
ごまは美肌効果やアンチエイジング効果があります。実は、そのままで食べるよりも、すりごまで食べるほうが効率的って本当!?
ごまのもつ魅力的な栄養素、すりごまとの違い、食事への取り入れ方をまとめました。
- 2019-05-16
- naomiimai
ごまは、栄養豊富とよく聞きますが、実はそのまま食べても、せっかくの栄養素は吸収しにくく、効能が得られにくいです。
効率的な食べ方や、ごまの効能についてまとめました!
「いりごま」と「すりごま」の違いとは?
いりごまは、「生のごまを炒ったもの」で、すりごまは「加熱したごまをつぶしたもの」です。
原料は同じなので、栄養価も同じです。
ごまの魅力的な栄養素とは?
ごまには、ビタミンE、食物繊維など、体に良い栄養素が豊富に含まれています。
どんな栄養素がある?
ゴマリグナン
いくつかゴマリグナンには種類がありますが、有名なのはセサミンです。
セサミンには、とても強い抗酸化作用があります。体に害である、活性酸素のはたらきを抑えてくれます。その結果、細胞が若々しく保たれ、アンチエイジングの効果も。
肝臓の機能を高めるとも言われており、疲労回復・夏バテにも効果的。
ビタミンE
ビタミンEも抗酸化作用や、血行をよくするはたらきがあります。
セサミンとビタミンEを摂ることで、冷え症や肩こりにも効果的。抗酸化作用で美肌効果も期待できます。
不溶性食物繊維
ごまは、不溶性食物繊維が豊富です。
食物繊維には、水溶性と不溶性の2種類があります。不溶性食物繊維は便秘予防に効果的。腸の中の、余分な水分を吸収して膨れることで、腸の動きを活発にします。
便秘は、老廃物が体内にたまるので、肌荒れや肩こりなど、体の不調の原因となります。便秘解消で、美肌や肩こり解消もできるのは有り難いですね。
カルシウム
健康な歯や骨を作るために必要な栄養素です。
実は、カルシウムは、ごまの皮に多いため、ごまの皮が排除されたものは、あまりカルシウムが含まれていません。すりごまだと、皮も入っているので、おすすめです。
ごま10g(約小さじ3)でカルシウム120mgですが、牛乳100g(コップ半分ほど)でカルシウム110mgなので、ごまはかなりカルシウムが豊富な食材です。
オレイン酸
ごまは、その大半が油ですが、リノール酸とオレイン酸が豊富です。
オレイン酸は、オリーブオイルに多い脂肪酸です。動脈硬化予防や、悪玉コレステロールを減少させます。
すりごまのほうが、吸収しやすい!?
ごまは、表面がとてもかたい皮でおおわれています。粒も小さいので、消化・吸収されずに、そのまま体の外に出ていってしまいます。ごまには美肌効果や抗酸化作用がある栄養素が豊富なので、勿体無いですよね。
ごまの皮がすり潰されている、
- すりごま
- 練りごま
- ごまペースト
などは、通常のごまに比べて、ごまの栄養を吸収しやすくなっています。
そのような市販品を購入するのも良いですが、ごまを自分ですり潰したほうが、風味や香ばしさは感じられるかもしれません。
食事にごまを取り入れよう!すりごまをちょい足し!
簡単にすりごまを取り入れられるメニュー
味噌汁
できあがった味噌汁に、すりごまを入れるだけ!味噌の風味と、すりごまの香ばしさがマッチして、おすすめの一品です。
チャーハン
材料を炒めてご飯を入れ、すりごまを混ぜます。パパっと作れて、いつもと違うチャーハンを楽しめます。
おにぎり
おにぎりに、お好みの量の醤油と砂糖を入れ、すりごまを混ぜます。手軽に作れ、すりごまを入れて栄養価も高いおにぎりに。
ごまあえ
おのずと知れた、ごまあえですが、すりごまに変えてみてはいかがでしょうか。野菜と混ざりやすく、いりごまとは一味違ったごま和えになります。
また、よくごま和えにも使われる、青菜やほうれん草にはカルシウムが豊富です。すりごまをたっぷり使って、カルシウムたっぷりの一品、いかがでしょうか。
豆乳鍋
豆乳とすりごまの相性は抜群!いりごまでは、なかなか豆乳と混ざりにくいですが、すりごまにするとマッチします。鍋の具材とも絡み合い、ごまの栄養もたっぷり摂れておすすめです。
パンにのせて
砂糖、マーガリンまたはバター、すりごまをのせて、トースターで焼くだけです!甘さと、ごまの風味でリピートしたくなるトーストに!
ピーナッツバターにすりごまをまぜても、絶品です。
ラーメン
おすすめは、味噌ラーメンに入れることです。味噌とすりごまも、相性抜群です。
素麺の麺つゆにプラス
あっさりした素麺に、すりごまが絡んで食感もとても良くなります。大葉をいれても、さらに美味しくなります。
まとめ
ごまは、かたい皮で覆われているので、すりごまで食べるほうが消化・吸収しやすくなります。便秘予防、血行促進の効能があり、美肌や肩こり解消にも効果的です。カルシウムも、牛乳に匹敵する豊富さです。
少しの量でも、栄養豊富なごま。日々の食事に、「ちょい足し」してみてはいかがでしょうか。
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元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。