「姿勢の歪み」を瞬間リセット!オフィスで手軽にできる姿勢改善ストレッチ
「一日の大半を背中を丸めて過ごしている」という方、もしかしたら「ぽっこりお腹予備群」かも…。ぽっこりお腹を防ぐには、合間に姿勢をリセットするストレッチを入れるようにしましょう!
そこで今回は、オフィスで手軽にできる姿勢改善ストレッチをお伝えしたいと思います。
- 2023-01-04
- 町田晋一
自分の姿勢を「誰でも簡単に把握できる方法」とは?
まずはご自身の姿勢の状態を把握しておきましょう。
ここでは特別なスキルやツール不要で、誰でも簡単にできる姿勢チェック法をご紹介しますので、是非行ってみてください。
下の写真のように壁にかかと、お尻、肩(肩甲骨)、そして頭をつけて立つだけです。
すると頭が壁につきにくく感じた場合、「猫背」になっている可能性が高いと言えます。
頭が壁につきにくく感じなくても、そこからバンザイをするように両腕を上げてみましょう。そうすると両腕が壁につきにくかったり、腰と壁の隙間が大きくなってしまった場合も、猫背になっている可能性が考えられます。
今はお腹まわりに悩まされていなくても、そのままにしておくと「ぽっこりお腹」に悩まされてしまうかもしれません!
なぜ姿勢が悪くなると「ぽっこりお腹」になりやすくなるのか?
ではなぜ姿勢が悪くなるとぽっこりお腹になりやすくなると言えるのでしょうか。
その理由は、背中が丸まった猫背の姿勢になると、腹筋の筋力が低下し緩んだ状態になるからです。
腹筋が緩んだ状態になると、骨盤が開きっぱなしになったりお腹まわりに脂肪がついてしまったりしてしまうので、ぽっこりお腹につながると考えられます。内臓が下垂することで内臓機能が低下し、便秘になりやすくなるだけでなく、緩んだ腹筋を覆うようにお腹まわりに脂肪がついてしまうのです。
このようなことから、姿勢が悪くなるとぽっこりお腹になりやすくなると言えるのです。
姿勢が悪くなる主な原因
姿勢が悪くなる主な原因として、
- 運動不足
- 長時間前かがみの悪い姿勢でのパソコン作業やスマホ使用
という2つが考えられます。
1. 運動不足
運動不足によって姿勢を支える筋肉が弱くなってしまいます。すると、正しい姿勢を維持することができなくなってしまい、悪い姿勢になってしまいます。
2. 長時間前かがみの悪い姿勢でのパソコン作業やスマホ使用
前かがみの姿勢で長時間パソコン作業をしていたり、スマホを使っていたりすると、それが習慣化して姿勢が悪くなってしまいます。
デスクワークの合間に手軽にできる姿勢改善ストレッチ
先程お伝えしたように、背中が丸くなった猫背の姿勢をそのままにしておくと、ぽっこりお腹になってしまう可能性が高くなります。そうなると、お気に入りの洋服が着られなくなってしまうということも…。
そうならないようにするには、悪い姿勢をカラダに覚えこませないようにするために、デスクワークの合間に姿勢をリセットする必要があると言えます。
そこで、ここでは「デスクワークの合間に手軽にできるストレッチ」をお伝えしたいと思います。ツール不要でいつでもどこでもできるストレッチですので、お仕事の合間に是非行ってみてくださいね!
「胸の筋肉」と「胸椎」を伸ばすストレッチ
- イスに座ったまま両腕をカラダの前に下ろして小指側を正面に向け、背中を丸めた体勢を作ります(写真上)。
- 息を吸いながら「Y」の字を描くように小指側を正面に向けながら両腕を上げていき、上体を軽く後ろに傾けて胸を大きく開いた体勢を10秒キープします(写真下)。
- 息を吐きながら1の体勢へ。これを3回繰り返すだけです!
そうすることで「胸椎」と呼ばれる背骨の上部と胸の筋肉を同時に伸ばすことができ、猫背の姿勢をリセットすることができます。
ポイント及び注意すべき点
このストレッチを猫背リセット効果につなげるには、上体を軽く後ろに傾けることがポイントとなります。
その際、左右の肩甲骨の間にある背骨の部分(胸椎)から上体を軽く後ろに傾けるようにします。
くれぐれも腰や首から上体を後ろに倒すことがないようにしましょう。
より効果的に姿勢をリセットするために合わせて行っておきたい「2つのストレッチ」
上記のストレッチだけでも効果が期待できますが、これからお伝えする2つのストレッチを行うと更に効果的です。
(1)大胸筋及び小胸筋へのストレッチ
- 肘を肩の高さまで上げて、肘を90度に曲げます。肘の内側を壁に当ててストレッチする側の脚を一歩前に踏み出します。
- 壁に当てた肘の内側を支点にカラダを反対側に回旋させることで、胸の筋肉である「大胸筋」と「小胸筋」をストレッチすることができます。
左右それぞれ、胸の筋肉が心地よく伸ばされていることが感じられる強度で、30秒間伸ばし続けます。そうすることで筋肉の緊張を緩め、柔軟性を高めることができます。
胸をしっかり張るようにすることがポイントです。
(2)広背筋へのストレッチ
- 肩幅程度に手幅を広げて壁に手をつきます。もしくはイスの背もたれに掴まっても構いません。
- 両腕の間に頭を入れて目線は脚に向け、なるべく上腕部が耳よりも後ろに位置するようにします。
そうすることで背中の筋肉である「広背筋」をストレッチすることができます。
やはり背中の筋肉が心地よく伸ばされていることが感じられる強度で、30秒間伸ばし続けるようにします。
余裕があれば、手幅を狭くして両腕で頭を挟むようにしてみましょう。
筋肉を伸ばす際には、反動や弾みをつけないようにしましょう。
姿勢改善ストレッチをすると仕事効率もアップするって本当?!
今回は、デスクワークの合間に行っておきたい、オフィスで手軽にできる姿勢改善ストレッチをご紹介しました。
猫背の姿勢をリセットすることで得られる効果は、ぽっこりお腹の予防だけではありません。なんとお仕事の効率をアップさせることもできます!
なぜなら姿勢が良くなると呼吸が深く行えるようになり、脳にも十分な量の酸素が行き届くようになるからです。
ストレッチで姿勢をリセットすると胸郭(心臓や肺を囲んでいるカゴ状の組織)が広がるので、深い呼吸が可能になります。すると脳にも十分な量の酸素が行き届くようになり、お仕事の効率アップにもつながると言えるのです。
尚、猫背の姿勢を改善させるために行っておきたいエクササイズに関しては、【たった5分で「猫背」をリセット!プロがお勧めするストレッチ&エクササイズ】でお伝えしておりますので、是非併せてお読みください!
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お腹痩せトレーナー。 1972年埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ。 東京都渋谷区・新宿区のパーソナルジムで、ぽっこりお腹に悩む女性のお腹痩せ成功をサポートしている。食事制限をしない、無理なくお腹瘦せできる独自のメソッドを提唱。 これまでぽっこりお腹に悩んでいた女性の腹囲を、2ヶ月で平均−5.6㎝のお腹痩せ成功に導く。 パーソナルトレーニング指導歴23年。