
栄養士が教える!ダイエットのための「朝食」とは
ダイエット中は、朝食の内容が大切となります。忙しくて時間がない朝ですが、手軽に食べられる食べ物やメニューをご紹介しているので、ぜひダイエット中に意識して食べてみてくださいね!
- 2022-06-11
- naomiimai
ダイエットに「朝食」が大切な理由
1. 筋肉をつけやすい

朝食にたんぱく質を摂取すると、筋肉を増加させるのに効果的であることが、早稲田大学の研究によって報告されています。
痩せやすい体づくりのために、基礎代謝量は高いほうが良いですが、基礎代謝量は筋肉量に比例します。そのため、筋肉をつけるために朝食にたんぱく質を含む食事をすると、ダイエットに役立つと考えられます。
2. 血糖値の急上昇を抑えられる

朝食を抜くと、前日夜から絶食の状態が長く続くため、次に食事をしたときに「どか食い」や「早食い」をしてしまう恐れがあります。
すると、血糖値が急上昇するため、元に戻すためにインスリンが過剰に分泌されます。インスリンは、余分な血糖を体に脂肪として蓄える働きもあるため、太る原因になります。
朝食をしっかり食べることで、血糖値の急上昇を抑えることができるため、ダイエットにも役立ちます。
3. 便秘予防に役立つ

朝一番は、腸の動きが活発であるため、朝食を食べることで排便を促すことができます。
便秘になると腸内環境が悪くなり、必要な栄養素の消化・吸収や、老廃物の排出をスムーズにおこなえなくなるため、代謝が低下します。
朝食を食べて便秘を予防することで、代謝を上げ、痩せやすい体をつくることができます。
ダイエット中におすすめの朝食【食材&メニュー例】
1. 大麦

大麦には「セカンドミール効果」があります。セカンドミール効果がある食べ物を摂取すると、次の食事で食後の血糖値上昇を抑えられるとされています。
大麦の場合は、例えば朝食で大麦を摂取すると、昼食も夕食後も血糖値上昇を抑える働きがあるのだそう。そのため、「大麦ご飯」や「大麦サラダ」「大麦入りスープ」などを朝食に食べて、1日を通して血糖値上昇を抑え、ダイエットに役立てましょう。
2. めかぶ × 納豆

めかぶにも、セカンドミール効果があることが報告されています。また、めかぶには豊富な水溶性食物繊維が含まれているため、便秘解消に役立ちます。
食物繊維は、腸内で善玉菌のエサとなる「プレバイオティクス」です。善玉菌そのものである「プロバイオティクス」と一緒に摂取すると、より腸内環境を整える効果が高まるといわれています。
そのため、納豆菌が含まれる「納豆」と組み合わせて食べるのがおすすめ。めかぶも納豆も手軽に食べることができるため、朝食に向いているといえますね。
3. ツナ × 卵

ツナも卵も、たんぱく質が豊富な食べ物です。また、ツナにはオメガ3脂肪酸が含まれており、脂肪を燃やす働きがあるのだそう。
オメガ3脂肪酸は青魚などに含まれていますが、魚は下処理や調理が手間なのがデメリットかと思います。その点、ツナであれば手軽にオメガ3脂肪酸を摂取することができます。
ツナと卵を組み合わせて、「ツナ入りスクランブルエッグ」などのメニューを、朝食にいただきましょう。
4. ギリシャヨーグルト × 冷凍ラズベリー

ギリシャヨーグルトは、水切りされているため、一般的なヨーグルトよりもたんぱく質含有量が多いのが特徴です。そのため腹持ちが良く、ダイエット中の朝食に向いています。
一方、ラズベリーの香り成分である「ラズベリーケトン」には、脂肪を燃やす働きがあることが分かっているため、組み合わせて食べるのがおすすめ。
冷凍ラズベリーは、スーパーやコンビニなどで入手できるため、常備しておくと便利かと思います。
5. トマト × 鮭

トマトに含まれる「13-oxo-ODA」という成分は、エネルギー代謝を上げて、脂肪を燃やす働きがあることが分かっています。
さらに、トマトの赤色の色素成分である「リコピン」には、脂肪細胞が成長するのを抑制する働きがあるのだそう。
単体でもダイエット効果が高いトマトですが、たんぱく質や抗酸化成分「アスタキサンチン」を含む鮭と組み合わせていただきましょう。アスタキサンチンは強い抗酸化作用をもつため、ダイエットだけでなくアンチエイジングにも役立ちますよ。
6. 生姜味噌汁

生姜の辛味成分である「ジンゲロール」は、血管を広げて血液の流れを良くする働きがあります。また、ジンゲロールは加熱によって「ショウガオール」に変化します。
ショウガオールは、熱をつくり出す働きがあるため、体を温めて代謝を上げる効果も期待できます。
そのため、普通に味噌汁を飲むよりも、生姜をプラスした味噌汁にするとダイエットに効果的です。豆腐や鶏ささみ、卵などを具材に加えると腹持ちも良くなり、スタミナをつけたい朝に適した一品にすることができますよ。
いかがでしたか?
朝は忙しい時間なので、朝食を抜いたり適当に済ましてしまいがちですよね。今回ご紹介した食材やメニュー例は、どれも手軽に用意することができるかと思うので、ぜひダイエット中の朝食の参考にしてみてくださいね!
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元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。