“カラフル野菜”でアンチエイジング!野菜の“色”がもつ魅力とは

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“カラフル野菜”でアンチエイジング!野菜の“色”がもつ魅力とは

カラフルな野菜には、強い抗酸化作用をもつ色素成分が含まれているため、美容や健康に役立ちます。
野菜の“色”がもつ魅力を、おすすめのカラフル野菜とともにご紹介しているので、ぜひ参考に食事に取り入れてみてくださいね。

“カラフル野菜”がアンチエイジングに効果的な理由

“カラフル野菜”
出典:byBirth

野菜や果物がもつ鮮やかな色が、アンチエイジングに効果的だといわれています。この鮮やかな色は「ファイトケミカル」といわれ、5大栄養素と第6の栄養素の食物繊維とならんで、「第7の栄養素」とも呼ばれています。

ファイトケミカルは、植物が紫外線や外敵から身を守るために作り出されたものだといわれており、活性酸素を除去する働きが強いといわれています。活性酸素は体の老化の原因となるため、活性酸素を取り除く力があるファイトケミカルは、アンチエイジングに効果的だといわれています。

ファイトケミカルには非常にたくさんの種類がありますが、以下は代表的なものを分かりやすいように色別に示したものです。

赤系

  • リコピン:トマト、スイカなど
  • カプサンチン:唐辛子、赤パプリカなど

オレンジ系

  • βカロテン:にんじんなど

緑系

  • クロロフィル:ブロッコリー、ほうれん草など

紫系

  • アントシアニン:茄子、赤たまねぎ、紫キャベツ、ブルーベリーなど

それでは、おすすめのカラフル野菜と、それぞれに含まれるファイトケミカルの効果効能について、詳しくご紹介していきます!

栄養士がすすめる!特におすすめの“カラフル野菜”

トマト

トマト
出典:byBirth

トマトには赤色色素であるリコピンが含まれています。リコピンは、βカロテンよりも強い抗酸化作用があり、動脈硬化などの予防や、美肌づくりに効果的です。

その他、血流を良くする働きもあるため、代謝が上がり、肥満の予防にも効果的だとされています。

リコピンは、油と一緒に調理すると吸収率が上がるため、トマトをオリーブオイルなどで炒めたり、サラダで食べる場合はドレッシングをかけるなどの工夫をしましょう。

また、トマトをミキサーにかけたり、すりつぶすと、細胞壁が壊れて吸収率が上がるため、トマトジュースにしても良いかと思います。

さらに、トマトケチャップやトマトペーストなど、加熱加工されたものでも、リコピンの吸収率が高くなるため、利用してみてください。

赤パプリカ

赤パプリカ
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赤パプリカの鮮やかな色は、カプサンチンによるもの。カプサンチンは強い抗酸化作用をもつため、生活習慣病の予防や美肌・美白効果が期待できます。

また、パプリカにはピーマンの約2倍ものビタミンCが含まれているため、美肌・美白効果や免疫力UPに役立ちます。

ビタミンCは熱に弱い特徴がありますが、パプリカに含まれるビタミンCは、厚い果肉に守られているため壊れにくいといわれています。そのため、効率よくビタミンCを摂取することができます。

その他、「若返りビタミン」とも呼ばれるビタミンEも豊富なので、パプリカはカプサンチンをはじめ抗酸化作用が強い野菜だといえますね。

ちなみに、黄パプリカは「ルテイン」という色素が豊富で、目の病気予防・改善や、美肌効果が期待できます。

人参

人参
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人参のオレンジ色は、βカロテンによるものです。βカロテンも強い抗酸化作用があるため、動脈硬化などの病気の予防や、美肌効果が期待できます。

金時にんじんは、一般的な人参よりも赤みが強いですが、それはリコピンによるもの。リコピンとβカロテンが含まれることで、より強力な抗酸化作用を期待することができますよ。

βカロテンは脂溶性なので、油と一緒に調理したり、ドレッシングやオリーブオイルをかけることで体内への吸収率を上げることができます。

ブロッコリー

ブロッコリー
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ブロッコリーの緑色は、クロロフィルと呼ばれる色素です。クロロフィルは、強力な抗酸化作用でがんを予防する働きや、血液中のコレステロールを下げる働きがあります。

また、クロロフィルの成分には、酸素や血液の巡りをスムーズにする働きがあり、貧血の予防にも効果的だといわれています。

その他、スルフォラファンというファイトケミカルの一種がブロッコリーに含まれていることが分かっています。スルフォラファンは、シミやそばかすの原因となる酵素の働きを抑制するため、美肌・美白効果が期待されています。

紫外線が気になる季節に、意識してブロッコリーを食べると良いかと思います。

紫キャベツ

紫キャベツ
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紫キャベツには、アントシアニンが豊富に含まれています。アントシアニンは視覚機能を改善する働きや、内臓脂肪が蓄積するのを抑える働きがあるため、ダイエット効果も期待できます。

さらに、アントシアニンには花粉症の症状の原因となるヒスタミンを減少させる働きがあるため、花粉症の時期には意識して摂取すると良いでしょう。

また、通常の緑色のキャベツよりもビタミンCやカリウム、亜鉛が多く含まれています。鮮やかな色で食卓も華やぐので、ぜひ紫キャベツを活用してみてください。

いかがでしたか?

野菜の“色”がもつ魅力は、伝わりましたでしょうか?カラフルな野菜を食べると、美容や健康に役立つだけでなく、食卓も華やかになり、食欲も増すように感じますよ。

ぜひ、“カラフル野菜”を意識して食べてみてくださいね。

“カラフル野菜”でアンチエイジング!野菜の“色”がもつ魅力とは

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naomiimai

naomiimaiフリーランス管理栄養士

元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。