ダイエットに◎「朝食」に食べるべき栄養士おすすめフード

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ダイエットに◎「朝食」に食べるべき栄養士おすすめフード

朝は忙しいため、つい朝食は手抜きになってしまいがちですよね。しかし、朝食の内容をコントロールすることで、ダイエットにつながりやすくなることが分かっています。
朝食に食べると効果的で、美肌効果も得られる食材についてご紹介します。

朝食には○○を食べると良い?その理由とは

朝食
出典:byBirth

最初に食べた食事(ファーストミール)が、次に食べる食事(セカンドミール)の後の血糖値に影響を及ぼすということが分かっています。これを、「セカンドミール効果」といいます。

例えば、朝食にとる食事の内容が血糖値を上げにくいものであれば、昼食後の血糖値上昇を抑える、というものです。

食後の血糖値が過剰に上がると、血糖値を正常の値に戻そうとインスリンも多く分泌されます。インスリンは、脂肪を体にためる働きもあるため、結果として体に脂肪がついて、体型維持やダイエットが難しくなってしまいます。

そのため、ファーストミールには血糖値を上げにくい食材を食べることがすすめられます。

また、早稲田大学の研究によれば、1日の食事のうちで、特に朝食のタイミングでたんぱく質をとると、筋肉量を増やしやすいことが分かっています。筋肉量が多いと、基礎代謝量が高くなるため、痩せやすい体づくりが可能になります。

以上のことから、1日の食事の中でも特に朝食の食事内容は、血糖値を上げにくいとされる「食物繊維」や「たんぱく質」が多い食材を選ぶことがポイントとなります。

栄養士がすすめる、朝に食べると良い食材

ギリシャヨーグルト

ギリシャヨーグルト
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朝食にヨーグルトを食べる人もいるかと思います。ヨーグルトの中でも、ギリシャヨーグルトは特にたんぱく質の量が多いため、朝食におすすめです。

水分やホエー(乳清)を取り除くことで、普通のヨーグルトよりも水分が少なく、たんぱく質が多く含まれています。

最近では、さまざまなメーカーからギリシャヨーグルトの商品が販売されているので、入手しやすいですし、試してみてください。

そのまま食べても良いですし、肉料理や魚料理などのソース、サラダのトッピング、ディップソースなど料理に使用しても美味しくいただけます。

たんぱく質が多いことで腹持ちも良く、その点でも朝食向きのヨーグルトといえます。

牛乳

牛乳
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ゲルフ大学(カナダ)とトロント大学の研究によれば、朝食に牛乳を飲むと、食後の血糖値上昇を抑えることができるのだそう。

朝食に「シリアル+水」と「シリアル+牛乳」を摂取した2つのグループを比較したところ、「シリアル+牛乳」を摂取したグループでは血糖値の上昇が抑えられたとのこと。

牛乳に含まれる「カゼイン」や「ホエイプロテイン」というたんぱく質によって、炭水化物の吸収が遅くなるため、血糖値上昇を抑えることができたのではないかと考えられています。

牛乳には、女性が不足しやすいカルシウムが豊富に含まれています。小松菜やひじきなどの野菜・海藻類、小魚などにもカルシウムは多く含まれていますが、牛乳のカルシウム吸収率は非常に優れています。そのため、効率良くカルシウムを補給するには、牛乳が最適といえます。

また、牛乳にはビタミンAやビタミンB2も含まれています。ビタミンAは皮膚や粘膜などの細胞を健やかに保つ働きがあり、ビタミンB2は脂質や糖質の代謝をサポートし、皮膚や粘膜を健やかに保つ働きがあります。

牛乳は、セカンドミール効果を得ながら、美肌効果も得られ、手軽に取り入れることができるので優れた飲み物といえますね。

大麦

大麦
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大麦には、「βグルカン」という水溶性食物繊維が含まれています。セカンドミール効果が分かっているため、朝食に食べるのにおすすめです。

また、大麦のβグルカンは、朝食に摂ると昼食だけでなく夕食の糖質吸収も抑えるといわれているため、1日を通して血糖値を穏やかに保つことができますね。

さらに、βグルカンは食物繊維の一種なので、体の不要なものを体外に出すことで腸内環境を整えてくれます。便秘の予防にも効果的ですし、代謝が良くなるためダイエットにも効果的ですよ。

また、便が長い間腸の中にあると、悪玉菌が増えて、血液を通して全身にまわり、肌荒れの原因にもなります。すなわち、便秘対策は、肌のコンディションを整えるためにも効果的といえます。

鮭
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鮭の赤色は、「アスタキサンチン」という色素。

アスタキサンチンは、強い抗酸化作用を持つため、細胞の老化の原因である活性酸素を除去する働きがあります。そのため、細胞を若々しく保ち、病気の予防やシミ・シワなど肌老化の予防に役立ちます。

たんぱく質も豊富ですし、美容や健康のためにも取り入れたい食材ですね。

シンプルに焼鮭としていただくのも良いですし、ミルクスープにすれば牛乳も摂取できるため、朝からしっかりとたんぱく質補給ができますよ。

鮭の缶詰、特に「鮭中骨缶」を利用すれば、手軽に鮭を取り入れることができ、カルシウムも補給することができるので、おすすめです。

きな粉

きな粉
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大豆からできるきな粉にも、セカンドミール効果が期待できます。大豆製品の中でも食物繊維が多く、たんぱく質も含むため、朝食に取り入れたい食材です。

また、更年期症状に効果的だといわれる大豆イソフラボンも摂取でき、カルシウムや鉄分も豊富です。朝食にきな粉を“ちょい足し”するだけで、さまざまな栄養素を摂取できますよ。

青汁やスムージー、牛乳、カフェオレに大さじ1~2のきな粉をプラスするだけでOK。手軽に取り入れられるのも、嬉しいポイントですね。

いかがでしたでしょうか?

つい朝食は手を抜きがちですが、健康・美容のためには朝食こそが大切です。取り入れやすい食材も多いので、ぜひ試してみてくださいね。

ダイエットに◎「朝食」に食べるべき栄養士おすすめフード

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naomiimai

naomiimaiフリーランス管理栄養士

元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。