ビタミンCは食前or食後、どちらに摂取した方が良い!?気になる疑問を解説!
美肌効果やアンチエイジングにかかせないビタミンC。食事やサプリメントで、ビタミンCを意識して摂取している人も多いのではないでしょうか。
食前、食後、どちらに摂取したほうがより効率的なのか、解説します。
- 2020-01-07
- naomiimai
ビタミンCは食前・食後、どちらが効率よく摂取できる?
結論、食後がおすすめです。
空腹時に何か摂取すると、その成分は速く吸収されます。ということは、過剰に摂取した分はすぐに排出されてしまいます。
満腹時(食後)に摂取すると、他の食べ物もあるためビタミンCの吸収はゆっくりです。もちろん、その間にもビタミンCは消費されるわけですが、それでも全体量としては空腹時に比べると多いという報告もあります。その量は個人差もあるため、一概にどれだけ差があるかをいうのは難しいとのこと。
いずれにしても、食前よりも食後に摂取すると効率が良いといえますね。
合成ビタミンCやと天然ビタミンCの違いとは?
ビタミンCの正式名称は「L-アスコルビン酸」といいます。野菜や果物に天然に存在しているビタミンCも、人工的に作られたビタミンCも「L-アスコルビン酸」とまったく同じものです。
したがって、もちろん食品からの摂取も大切ですが、サプリメントでも効果は同じといえます。
空腹時に摂取するのは良くない…?
ビタミンCを摂取したことがない人が、空腹時に1g以上摂取すると下痢を起こす可能性があるといわれています。なるべく食後にこまめに摂取するようにしましょう。
美肌づくりには就寝前のビタミンC摂取がおすすめ!?
寝ている間、ビタミンは排出されにくくなるため、就寝前に摂取すると良いといわれています。
また、美肌づくりには睡眠も大切。夜10時~深夜2時には成長ホルモンの分泌が活発になりますが、成長ホルモンは肌のターンオーバーを促す若返りホルモン。しっかり睡眠をとる必要があります。
さらに、その時間にコラーゲンをしっかり摂取することも大切です。コラーゲンは皮膚の弾力や強度に関わる成分なので、ビタミンCやコラーゲンも就寝前にあわせて摂取すると良いでしょう。
肌荒れや肌のコンディションに悩んでいる人は、試してみてくださいね。
こんな人はビタミンCの消費量が多い!意識して摂取した方が良い人とは?
以下のような生活習慣がある人は、ビタミンCの消費量が多いといわれています。
・喫煙している人
(たばこ1本でビタミンCは25~100mg失われていきます)
・ストレスが多い人
(なんと消費量は普段の約3~8倍といわれています)
・風邪をひきやすい人
(風邪のウイルスや細菌と戦うためにビタミンCが消費されます)
ビタミンCの吸収率UPのために食べ合わせも気をつけよう!
ビタミンCは、熱に弱いなど壊れやすい性質があるため、食べ合わせにも要注意です。せっかくビタミンCを摂取しても、食べ合わせで吸収率が悪くなっては勿体無いですよね。
アスコルビナーゼという酵素は、ビタミンCを破壊してしまいます。きゅうり、人参、かぼちゃ、バナナ、りんごなどに多いため、ビタミンCのサプリメントなどを摂取するときは食べ過ぎに注意してみましょう。
また、ビタミンCを安定させるはたらきがあるビタミンPを一緒に摂取すると良いでしょう。ビタミンPは柑橘類の薄皮や、白い部分に含まれているため、積極的に摂取しましょう。
その他、効率よくビタミンCを摂取する方法
食後に摂取すると効率が良いことは分かりましたが、その他に気をつけると良い点についてまとめました。
1. 一度に大量に摂取せず、こまめに摂取する
ビタミンCは食事摂取基準で1日に100mgが推奨量として提示されていますが、美容に効果があるのは1000mgであるといわれています。
しかし、ビタミンCは水溶性ビタミンなので、一度に大量に摂取しても尿と一緒に体の外へ出ていってしまいます。吸収されなかった過剰分は、約2~3時間で体の外に排出されるとのこと。
こまめに、朝・昼・夕食の後に摂取することがおすすめです。
2. 血中のビタミンCも濃度が飽和していると良い?
ビタミンCの血中濃度は、1日400mgで飽和するとのこと。
血中濃度が常に安定していると、肌や免疫力の効果もあるといえますよね。
ビタミンは、「常に体に飽和している状態」が良いため、食事摂取基準で定められている1日合計100mgは毎日摂取するように心がけましょう。
生活習慣やストレスなど、ビタミンCを消費する要因は多いですよね。食事だけでなく、サプリメントも利用して、効率よくビタミンCを摂取したいものですね。
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元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。