老化を進める原因は?健康な細胞作りは「生活の質」にある!
美肌と健康を維持する上で共通するもの、それは「細胞」です。いつまでも若々しくいたい、綺麗でいたい、これらはすべて「生活の質」が大きく関係してきます。
一日でも早く老化を遅らせるための対処法を伝授します。
- 2019-08-27
- 横山かなこ
老化を進める原因とは?
酸化(サビ)
私たちが吸っている酸素は、さまざまなことがきっかけで「活性酸素」へと変化します。そのきっかけとは、ストレスや紫外線、喫煙、食生活の乱れなどです。
本来、呼吸によって取り入れられた酸素のうち、約2%は活性酸素になるといわれています。活性酸素は、細胞を保護してくれる役割を持ちつつ、体内で増えすぎてしまうと細胞を傷つけてしまう厄介者に変わります。
酸化は、「身体のサビ」といわれていますが、毎日普通に生活しているだけで活性酸素は体内で作られているもの。そのため、生活習慣を見直し、日常的に酸化(活性酸素)を増やさないことが老化対策につながります。
糖化(コゲ)
糖化は、食事などから摂取した余分な糖質が体内のタンパク質を分解して、身体の細胞を壊してしまうことを指します。
血液中をめぐる余分な糖は、「身体のコゲ」ともいわれ、体内を変性させながらAGEs(糖化最終生成物)を作り出し、肌や髪、体内の細胞にまで影響を与えます。このAGEsは、体内で分解されにくいため、蓄積されるとシワやたるみ、動脈硬化などの原因になってしまうので注意が必要です。
糖質を摂らない生活は、身体への負担にも繋がるため、食生活や生活習慣を変えることで予防することができます。食事で心がけるポイントは、食後の血糖値が上がりにくい「GI値」の低い食品を摂取すること。食後の糖の吸収をできるだけ抑えてくれるようなものを摂取すると、身体への負担も減ります。
健康的な細胞作りに必要なことは?
紫外線を予防する
肌老化の原因は、加齢2割、光老化8割といわれています。いつまでも若々しい細胞を維持するためには、紫外線を遮断することが必要!紫外線は、活性酸素を発生させる要因のひとつであるため、しっかり対策をしなければいけません。
日焼けを防ぐためには、「日焼け止めを使用する」ことが大切。2~3時間置きの塗り直しを行いましょう。さらに、日焼け止めのみでは対策が不十分であるため、「物理的」に遮断できるように日傘や帽子などを用いて紫外線を予防するとよいでしょう。
紫外線を浴びてしまった日は、抗炎症成分として「グリチルリチン酸ジカリウム」や「m-トラネキサム酸」などを配合している化粧品がおすすめです。夏場に限らず、一年中紫外線はあるので毎日塗布するようにしましょう。
しっかり睡眠をとる
質の良い睡眠は、老化を抑えることができるといわれています。睡眠不足は、病気のリスクが高く、細胞の老化にまでつながることが明らかになっています。
肌や腸、自律神経とすべての機能に影響を与える睡眠は、健康な細胞をつくるために欠かせません。とくに、若返りホルモン(成長ホルモン)は、就寝3時間後から分泌されます。そして、腸のゴールデンタイムは、副交感神経の活動がピークをむかえた腸がよく動く24時以降です。そのため、遅くても24時には就寝するとよいでしょう。
バランスのよい食生活をする
「食べる」は、消化に負担がかかる活動です。なるべく、老化につながりやすい食品添加物を控え、身体に良いものを摂取し体内を育てる食事が理想的です。
添加物を多く摂取した場合、悪玉菌は増加傾向にあります。その場合は、発酵食品を食べて対処しましょう。一食に一品は海藻やネバネバ食品を取り入れてくださいね。また、酸化した油の摂取は、活性酸素を発生させ、細胞ダメージにつながるため注意が必要です。
食事のポイントは、まだまだたくさんありますが、なにより楽しんで食べることが美と健康維持の手助けをしてくれます。
適度な運動をする
運動は、良質な睡眠に導くだけではなく、血液循環をよくするなどの効果が期待できます。毎日しっかり運動している人もいれば、運動することが難しい方もいることでしょう。とくに、女性は筋力が弱いので定期的に腹筋やウォーキングで鍛えてあげるとよいでしょう。内臓の活性化につながり、便秘予防に効果的です。
運動時間がない方は、お風呂上がりのストレッチやマッサージを行うと快適に眠ることができ、適度な汗は肌の栄養にもなります。そして、運動がどうしてもできない日は、水分をこまめに摂取して血液の流れをよくしてあげましょう。
自律神経をコントロールする
自律神経の働きは、年齢を重ねるほど機能が低下し、10年間で0.5%ずつ低下します。活発時に働く「交感神経」とリラックス時に働く「副交感神経」の切り替えが上手に行われていると肌や体調も整います。
この働きが急降下するのは、男性30~40代、女性40~50代といわれているため、生活習慣を見直すことが重要です。なかでも、ストレスや運動不足などがあると自律神経の切り替えが上手に出来なくなるので、適度に身体を動かしてリフレッシュするとよいでしょう。血行不良や新陳代謝の乱れを改善したり、肌の保水力もUPするため肌トラブルを防ぐことができます。
生活の質を高めよう
老化を防ぐポイントを紹介しましたが、まだまだ細かいポイントはいくつかあります。最低限、上記のポイントを押さえることで美と健康を保つサポートができるでしょう。
ストレスを溜め込まないことを最優先し、抗酸化のある食べ物や化粧品を上手に使いながら、細胞ダメージを予防しましょう。
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美養生アドバイザーとして、綺麗をつくるサポートをしています。腸育コンシェルジュや日本化粧品検定1級、漢方養生指導士など、美容と健康に関する資格を多数取得。「美肌・腸育・養生(中医学)」3つの視点から美と健康についてアドバイス致します。現在は、美容専門家として活動しながら予防医学や栄養学について学んでいます。