マグネシウム、意識していますか?ダイエットにはマグネシウムが効果的!理由や豊富な食材とは!
ダイエットしているのに、痩せ止まった…そんな経験、ありませんか?食事制限などで、代謝が落ちているのかもしれません。
マグネシウムは代謝に関わる酵素に必要なミネラルです。ダイエットにマグネシウムが必要な理由、豊富な食材をご紹介しています!
- 2019-07-16
- naomiimai
マグネシウムとは?はたらきについて
食事制限をするときに忘れがちなのが、ビタミンやミネラルの摂取。食べたものを代謝する際にサポートするはたらきがあります。
マグネシウムは、糖質の代謝に関わるミネラルで、代謝に必要な酵素に必要とされています。マグネシウムを必要とする酵素は、なんと約300種類も!いかに重要なはたらきをしているかがよく分かりますね!
また、近年の研究では、心疾患のリスクを低下させるということも分かっています。男女とも、食事でマグネシウムの摂取量が多いほど、リスクが低下するとのことです。
ダイエットにも健康にも良いのは、嬉しいポイントですね◎。
マグネシウムが欠乏すると…?
アルコールをよく飲む人や、ピルを常用している人は、マグネシウムを多めに摂取する必要があります。
マグネシウムが欠乏すると、
- 体の代謝が悪くなる
- 疲労感が強くなる
- 筋力の低下
- けいれん
などの症状があらわれます。
体内のマグネシウムのうち、約4割は筋肉、残りは骨の組織に存在しています。そのため、マグネシウムが欠乏すると、筋肉の低下が起こったり、けいれんが起こるのです。
マグネシウムが不足する理由とは?
日本人はマグネシウムが不足しがちです。日本の水はほとんど軟水で、マグネシウムをはじめとするミネラルが少ないのも原因の一つといわれています。さらに近年、食生活の変化で、マグネシウムが豊富な食事をとることが減ったためです。
例えば塩分が高い食事。塩分は、マグネシウムを体の外に出してしまうので、マグネシウム不足の要因です。
また、アルコールやストレスも、同じくマグネシウムを体外に出してしまうため、不足に注意しなければなりません。
痩せない理由は、マグネシウム不足かも!?
いくら食事制限をしていても、体内での代謝が落ちてしまっていては痩せません。
基礎代謝は、運動など何もしていなくても生命維持のために消費されるエネルギーです。基礎代謝が高いほど、痩せやすい体質といえますね。
しかし、そのピークは10代半ば~後半!成長期に、からだを成長させるためにエネルギーが消費されるためといわれています。
どうしても、年齢とともに基礎代謝ははたらきが鈍くなっていきます。代謝が落ちると痩せにくくなってしまいますよね。そんなときは、マグネシウムを摂取して代謝UPを図りましょう!
便秘改善のはたらきもある
ダイエット中、よくある悩みが便秘。体の中の老廃物が出ていかないので、肌にも良くありません。何より、体重が減らなかったり、便秘自体がストレスですよね。
便秘の原因は、水分不足であることが多いです。マグネシウムは、体内で吸収されにくく、水を集めやすい物質に変化する性質があります。その結果、食べ物と一緒に腸を通るときに、水分を集めて便をやわらかくします。
また、腸の中のものが水分で膨張するため、腸が刺激され、便秘解消になります。
マグネシウムが豊富な食材とは?
精製されていない穀類や、野菜など植物性の食品に豊富です。穀類は、精製される過程でマグネシウムが失われてしまうからです。例えば、玄米は精製米の約5~7倍のマグネシウムを含みます。
その他、魚や、豆類、海藻類にも多く含まれています。具体的には、そば、のり、しいたけ、芋類、とうもろこし、納豆・きんめだい・ほうれん草・玄米・アーモンド、カシューナッツ、ほうれん草、枝豆、わかめ、ひじき、豆腐などです。
にがりを用いて作られた豆腐も、マグネシウムは豊富です。にがりを使用した豆腐は、使用していない豆腐の約3倍のマグネシウム量です。
にがりは「塩化マグネシウム」といい、マグネシウムを使用しているため、良い供給源となります。
サプリメントの場合、マグネシウムの摂りすぎに要注意!
食事でマグネシウムを意識して摂取しても過剰摂取は稀ですが、サプリメントの場合は過剰摂取が起こり得ます。下痢や胃痛を起こす恐れがあるので、要注意です。
マグネシウムは汗や尿から体の外に出ていくので、食事で意識してマグネシウムを摂っている程度であれば問題ありません。食事からのマグネシウムは約3~4割程度のみ、体に吸収されるからです。
まとめ
マグネシウムは体の代謝を良くしたり、便意を改善するはたらきがあります。
ダイエット中は、カロリーを気にするあまり、ビタミンやミネラルのことを忘れがちですよね。
マグネシウムが欠乏すると筋肉の低下にもつながり、基礎代謝が落ちてしまいます。「なかなか痩せない」という人は、マグネシウムが豊富な食材で、代謝UPを図ってみてはいかがでしょうか。
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元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。