化粧品によるセラミド補給

美肌成分の代表格として有名な「セラミド」。

セラミドは、本来肌自身がもともと持っている肌の弾力を担う大切な成分です。
セラミドは肌の角質層で、細胞と細胞の間に水分や油分を抱えこんで肌の潤いを保つ役割をしており、肌の細胞間脂質の約50%を占めています。

コラーゲンやヒアルロン酸は分子量が大きいため、肌からの浸透力が弱いと言われていますが、セラミドは皮膚のごく表面の薄い表皮に含められているため、外からの美容効果が効果的です。

セラミドにはいくつか種類があり、種類によって効果も異なってきます。
種類と効果についてご説明しましょう。

配合されているセラミドの種類

shutterstock_103290758

1:天然セラミド
植物や動物などから抽出した、天然由来のセラミドです。
天然のものですから、もちろん肌へのなじみも良く美肌効果はバツグンです。
ただ、天然のセラミドは抽出できる量に限りがあるため、価格もそれなりにお高めです。
化粧品に配合されている場合には、単に「セラミド」と記載してある場合もありますが、「ビオセラミド」「セレブロシド」「ウマスフィンゴ脂質」などの化学名で記載されていることもあります。

2:活性型セラミド
天然の酵母などから抽出されるこのセラミドは、「ヒト型セラミド」とも呼ばれ、肌に存在するセラミドと同じような構造でできています。
肌へのなじみもよく、しかも価格も控えめ。
配合されている場合には「セラミド1」「セラミド2」「セラミド3」のように「セラミド」の後に数字がついた形で表記されているのがこの活性型セラミドになります。
刺激も少ないため、人気のセラミドです。

3:疑似セラミド
天然のセラミド、または肌に含まれているセラミドに近づけて石油原料から人工的に作られたセラミドです。
「セラミド配合」と謳っている化粧品でも、パッケージの裏には「セラミド」と表記しておらず、「セチルPGヒドロキシエチルパルミタミド」や、「N-(テトラデシロキシヒドロキシプロピル)-N-ヒドロキシデカナミド」などの化学名で記載をされています。
他のタイプに比べると、セラミドとしての効果は薄いとされています。

セラミド入りの化粧品を選ぶ際には、きちんとパッケージの裏をかえして配合されている成分名をチェックするようにしたいですね。

セラミドの配合量をチェックしよう

shutterstock_107150564

せっかく良いセラミドでも配合量が少なくては意味がありません。
では、どのようにしてセラミドの配合量をチェックしたら良いのでしょうか?

一般的には「セラミド○○mg配合」など具体的な記載はないことがほとんどです。
その場合は、パッケージの裏をかえし、配合成分に上記のセラミド(もしくは化学名)の名前が何番目にあるかを一つの目安としましょう。
化粧品(食品なども同様)は、配合量が多いものから順に配合成分を記載する、という決まりがあります。
ですから配合成分のどれだけ先頭にセラミドがあるのか、は一つの指針となるのです。

お肌に良いセラミド、せっかくですからその種類と配合量を見極めて自身に一番あったコストパフォーマンスの良い化粧品を見つけたいですね。

赤羽根長子

「美肌のレシピ」「無添加化粧品生活」「美白ネット」等の美容系ポータルサイトの企画、ディレクション、編集を経て現在美容ライターとしてさまざまなキュレーションサイトなどで執筆活動中。