セラミドの基本ポイント

セラミド、という言葉はCMなどでよく耳にすると思いますが、実際どのような働きをするものかは解っていない人も、少なくないのではないでしょうか。
まずはセラミドの働きと仕組みについて、基本ポイントを押さえておきましょう。

セラミドの働き

shutterstock_263661047

セラミドは肌でどんな働きをしているのでしょうか。

わたしたちの体を守ってくれている皮膚は、表皮と真皮に分かれていて、より外側に存在するのが表皮です。
その表皮の中でも一番外側にあたるのが角質層となります。
角質層は菌など外側からの刺激から体を守ると同時に、体の中から必要な水分が外に逃げないように守る役割があります。
保水し肌の乾燥を防ぐために、角質層が健康な状態であることはとても大切なのです。

セラミドはその角質層を構成する成分の一つです。
角質層はたくさんの「角質細胞」が存在し、その隙間を「細胞間脂質」が埋めることで健康な状態を作り出しています。
その「細胞間脂質」の約半分を構成するのが「セラミド」なのです。
細胞間脂質が十分であれば角質層は隙間がなくしっかりと水分を掴むことができる状態となり、瑞々しいお肌を実現します。
逆に細胞間脂質が不十分であれば角質層は隙間が出来て防御が崩れてしまい、しっかりと保湿できず乾燥肌へとつながっていってしまいます。
セラミドの状態は、お肌の状態に大きな影響を与えているのです。

セラミドを補給しよう

shutterstock_291095267

セラミドは元々体内に存在する成分です。
ですが加齢や生活習慣など様々な原因により、セラミドは不足しがちです。
特に影響が大きいのは加齢。
40代では20代の半分近くまで減ってしまうので、セラミドを補給することは大切なのです。
体内からの補給、皮膚からの補給についてみていきましょう。

セラミドは食品によって生成を促すことができます。
「フィトケミカル(ファイトケミカル)」という物質がセラミド生成には有効です。
こんにゃくや緑黄色野菜を中心とする野菜に含まれており、なるべく多くの種類の野菜を意識的に摂取することが大切です。
またそれでもうまく摂取できない、という人はサプリメントで補うこともできます。

セラミドが注目される理由の一つが、非常に肌の表面に近い位置で活動しているため、化粧品などで肌から直接補給してあげても効果的であることがあげられます。
日々のスキンケアに取り入れることも可能ですので、成分をチェックして、自分に合った補給を見つけていきましょう。

セラミドをキープしよう

shutterstock_324073661

たっぷり補給をしているのにずっとセラミド不足を感じる、という方は、キープする方にも気を使いましょう。

セラミドの生成は前述のフィトケミカルをはじめ、栄養成分をしっかりと取り入れることが大切です。
栄養のバランスに配慮しながら、なるべく一日三食しっかりと取るようにしましょう。

お肌がターンオーバーしやすい状況を保つことも大切です。
睡眠をしっかりとり、冷え性の方は冷え対策も怠らないようにしましょう。

洗顔を正しく行うことも大切です。
肌のターンオーバーを促進するために古い角質を落とすことは大切ですが、洗いすぎはセラミドの流出につながります。
正しい洗顔ができているか、今一度洗顔の方法を見直してみましょう。

山﨑京子

自身の病気体験などから、医療案件を多く書いている傍ら、美容を趣味として楽しんできました。 美容は心身の健康につながる、という考えを軸に、美容情報を通じて皆さんの生活の楽しみや質が向上することを目指しています。