医薬品と医薬部外品、化粧品の違いを押さえよう
化粧品に記入されている「医薬品」とか「医薬部外品」、そして「化粧品」という表記。
「一体、どのように違うんだろう?」と考えたことはありませんか?
間違った商品を使うと、身体に害を及ぼす可能性さえあります。
それぞれの違いを認識して、自分の目的に合ったアイテムを選ぶようにしましょう。
医薬品、医薬部外品、化粧品の違い
化粧品は、薬事法によって「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」の3つに分類するように決められています。
それぞれの違いについて、1つずつ紹介していきますね。
◆医薬品
“治療”を目的とした薬のことです。
厚生労働省によって医薬的に効果・効能があるとされている成分が配合されていることが必要になります。
医師が処方することもありますが、ドラッグストアなどで購入することができるものもあります。
◆医薬部外品
“治療”目的のものではありませんが、厚生労働省によって認められた効果があるとされている成分が、一定量配合されたものになります。
医薬品程の強さはありませんが、一般の「化粧品」と表記されているものよりも高い効果が期待できるものです。
◆化粧品
肌を清潔にするなど、美容目的のために開発されたものが「化粧品」になります。
スキンケア用品やメイク用品だけでなく、石けんやシャンプーなども化粧品に分類されます。
医薬品や医薬部外品に比べて、効き目は穏やかになります。
薬用化粧品について
化粧品の中には、「薬用化粧品」と記載されているもがあります。
ではこの薬用化粧品は、どの部分に位置づけされるのでしょうか?
一般に、薬用化粧品と記載されているものは、「肌荒れを防ぐ」とか「ニキビを予防する」、「日焼けによるシミ・ソバカスを防ぐ」といった効果がうたわれています。
つまり、薬用化粧品はそのような効果が期待できる「有効成分」が含まれている化粧品というわけです。
有効成分というのは、医薬品や医薬部外品に含まれる効果や効能が認められている成分のことをいいます。
ただし薬用化粧品というのは、「医薬品」ではなく「医薬部外品」となります。
前述通り、治療目的の「医薬品」のような効果は期待できません。
このように化粧品にはそれぞれに含まれている成分とその効果や効能の違いによって、「医薬品」「医薬部外品」「化粧品」に分類されます。
何らかの症状に対して効果が一番期待できるのが医薬品ですが、その分、副作用が生じやすくもなります。
効果が高いものを選べばいい、というわけではなく、目的に合ったものを選ぶことが大切です。
自分の肌のコンディションや悩みに合わせて、この3つを使い分けるようにしましょう。