保湿力を高める成分について
女性が化粧水や美容液などのスキンケア用品を選ぶ際に重視するポイントのひとつが「保湿力」ではないでしょうか。
お肌の潤いを保つためには保湿が何よりも大事です。
化粧水で水分を補い乳液やクリームの油分でフタをするのはもはや常識ですが、よりぷるぷるのお肌のために保湿成分にもこだわってみましょう。
角質層で働く代表的な保湿物質
皮膚の表面にある角質層の中には、私たちが生まれながらに持っている保湿物質が多く含まれています。
乾燥しているところにいても肌が水分を保っていられるのは、この体内の保湿物質のおかげです。
・セラミド
角質とはターンオーバーによって死んだ細胞のことですが、細胞が角化する際に角質細胞間脂質が生まれます。
この角質間細胞脂質の約40%を占めているのが保湿成分として有名なセラミドです。
・コレステロール、脂肪酸
角質間細胞脂質を構成する、セラミド以外の主な物質です。
・NMF
角質細胞の中に含まれるのがNMF(Natural Moisturizing Factor)という天然保湿因子です。
およそ20種類の成分からなっており、その中にはアミノ酸やハンドクリームなどによく用いられる尿素も含まれています。
化粧品に含まれる代表的な保湿成分の役割やポイント
化粧品に含まれる保湿成分はそれぞれ効果や役割が微妙に異なります。
自分のお肌の状態に合ったものを選ぶことが大切です。
・セラミド
最大の保湿力を持つセラミドはいつでも潤いを湛えたお肌でいたい女性の強い味方です。
たっぷりと配合されているクリームや美容液を選びましょう。
ただあまり安い成分ではないため、気軽に使えないのが難点かもしれません。
・レシチン
大豆から抽出されるレシチンは、セラミドに似た働きをしてくれる成分です。
そのため角質層でバリアを作り、お肌から潤いが逃げないようにフタをしてくれる役割を持っています。
植物から取れるため低刺激のものが多いのも高ポイント。
また比較的リーズナブルな化粧品が多いため、量を気にせず使えるといううれしい点も挙げられます。
・ヒアルロン酸
角質層ではなく真皮の中にあるヒアルロン酸は、ゼリー状で水分を閉じ込める役割を持っています。
肌の表面から化粧水などでヒアルロン酸を補った場合、残念ながら真皮までは届きませんが、角質層の保湿に役立ちます。