ゆらぎ肌を意識してみよう

最近よく耳にするゆらぎ肌という言葉ですが、一体どういう肌の状態を指すのかご存知ですか?
ゆらぎ肌を放置していると、肌はトラブルを起こしやすくなります。
裏を返せば、ゆらぎ肌を意識する事で肌トラブルを未然に減らすことも可能です。
今回はゆらぎ肌の原因と対策についてお伝えできればと思います。

ゆらぎ肌とは

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ゆらぎ肌とは、トラブル肌の一歩手前の状態を指します。
肌の状態が揺らいでいるように見えるので、このように表現されています。
ニキビや粉ふき、シワ、シミなどの具体的なトラブルは起こしていないものの、非常に不安定な状態のため、放置したり刺激を加えたりするとすぐに肌トラブルを引き起こしてしまいます。
環境の変化や刺激によって一時的に肌が敏感な状態になる、「一過性の敏感肌」と言えます。

特に季節の変化に大きな影響を受け、春先にかけてゆらぎ肌になる方が多く見受けられます。
季節の変わり目や環境が変化した時などに、つっぱり感やピリピリした感じ、触った感触がゴワゴワする、ファンデーションがのりにくいといった症状が現れる方はゆらぎ肌になっている可能性が高いと考えられます。
放置してしまうとトラブルを引き起こすこともありますので、意識してケアしていきましょう。

ゆらぎ肌の原因

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ゆらぎ肌の原因は大きく分けて「変化」「刺激」「ストレス」の3つが挙げられます。

まず一つ目の「変化」ですが、これは生活環境の変化や温度の変化が大きな要因になっています。
肌は常に外界に晒されているので、外の世界が大きく変化するとそれに対応しきれずに肌が不安定な状態になることがあります。
季節の変わり目にゆらぎ肌になりやすいのは、温度の差が激しくなるためです。

次に「刺激」ですが、これは主に紫外線や花粉、黄砂などが挙げられます。
目に見えなくても、肌は常に外界からの刺激にさらされています。
春先は紫外線量が急増し、花粉や黄砂が多く舞う時期ですので、特に刺激による肌への負担が大きくなり、敏感になってしまうのです。

最後は「ストレス」です。
ストレスを受けると自律神経やホルモンバランスが崩れ、肌表面の血流が悪くなります。
肌に十分な栄養が行き渡らなくなり、トラブルを起こす一歩手前の状態になります。
転職時や社内異動などがある時期はストレスを感じやすいので、注意してくださいね。

ゆらぎ肌の対策

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ゆらぎ肌を防止するためにも、普段からストレスを溜めないように、自分なりのストレス発散方法を作っておきましょう。
また肌への刺激を抑えるために、一年を通して紫外線対策をする事も大切です。
紫外線量を意識して、必要に応じた対策を実施しましょう。

ゆらぎ肌になってしまった時の対策も重要です。
ゆらぎ肌かな、と感じた時は、保湿と低刺激を心掛けましょう。
肌が不安定になるとつい過剰にケアしたくなりますが、これは逆効果になりかねません。
肌の負担を大きくしないよう、最低限のケアを意識しましょう。

田部優子

「肌の美しさは心身の美しさ」をモットーに予防美容を推進。 研究生活で得た生物学及び細胞学的観点を元に体の内外から美しさにアプローチ。 健康食品メーカーでの研究開発業務を経て、現在健康・美容分野で執筆活動を行っている。