基礎化粧品の使用期限について

化粧水や乳液、クリームや美容液などの基礎化粧品。
ついつい色んなものに手を出してしまい、放置してしまってるアイテムはありませんか。
もったいないからとなんとなく使ってしまうと、逆に肌を痛めてしまう危険性もあります。
実は基礎化粧品には使用期限があるのです。

基礎化粧品も徐々に劣化します

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基礎化粧品は肌を健康な状態に保つための栄養がたっぷり詰まっている、いわばお肌のお食事です。
食べ物は放置していると腐ったりして、時には食中毒など健康被害を引き起こす事もありますよね。
基礎化粧品も同じです。
使いかけのままや使わずに放置していると劣化が進み、肌トラブルを引き起こす原因になります。
基礎化粧品は主に「温度」「湿度」「酸化」「雑菌」「直射日光」という要因で劣化が進みます。
これらを認識した上で、保管をする場合や使い方に気をつけましょう。

・温度
温度変化が激しい場所に放置していると、成分に大きな負荷がかかり劣化が加速します。

・湿度
基礎化粧品の大半は水分ベースで出来ています。
湿気が多い所に保管していると、カビや細菌が繁殖してしまいます。

・酸化
化粧品は一度開封すると空気が入り、酸素による劣化が進みます。

・雑菌
手や顔にはたくさんの雑菌が付着しています。
使いかけで放置していると、基礎化粧品内で雑菌が繁殖してしまいます。

・直射日光
直射日光が当たる場所に置いておくと、成分の分離が進んでしまいます。

使用期限の目安

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それでは具体的な使用期限はどれくらいなのでしょうか。
使用期限の目安は、未開封か開封後かで大きく変わってきます。

・未開封の場合
未開封の場合は、約3年が使用期限の目安です。
基礎化粧品の大半は、製造月日が記載されていません。
それは「医薬品医療機器等法」によって、「3年以上品質が維持できる商品は製造月日を記載しなくてもよい」と定められているためです。
このことから何も記載されていない物については、3年を目処に処分するようにしましょう。
また試供品を外泊用としてストックしている方も多いと思いますが、試供品は簡易包装されている事も多いため、1年以内に使うようにしてください。

・開封後の場合
開封したまま使わずに基礎化粧品を放置する事も多々ありますよね。
夏用や冬用といったようにシーズン毎に化粧品を変える方は、どうしても余った物を翌年まで持ち越してしまいたくなります。
ですが開封後の基礎化粧品は、半年以内を使用期限としてください。
開封するとどうしても、雑菌の混入や酸化による劣化が進行してしまいます。
期限を過ぎたアイテムは肌トラブルを起こす可能性が高くなるので、もったいないですが廃棄するようにしましょう。

使用期限を意識しよう

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放置していた基礎化粧品の廃棄に悩んでいる時は、初心に戻ってみてください。
肌を美しく保つために購入した基礎化粧品で肌を痛めては、元も子もありませんよね。
基礎化粧品に関しては、使用期限に「もったいない」はNGとしましょう。

また使用期限が過ぎてなくても、「変色」「匂いの変化」「分離」「テクスチャーの変化」を感じるようであれば、使用はストップして下さい。
環境次第では、通常よりも早く劣化が進む可能性もあります。

いつ購入したかがついわからなくなってしまう、という方は、購入日を基礎化粧品の容器に直接書いてしまいましょう。
実際に書いて目にすることで、自然と使用期限を気にする習慣が身につくと思います。
肌の美しさを保つためにも、ぜひ使用期限を意識してみて下さいね。

田部優子

「肌の美しさは心身の美しさ」をモットーに予防美容を推進。 研究生活で得た生物学及び細胞学的観点を元に体の内外から美しさにアプローチ。 健康食品メーカーでの研究開発業務を経て、現在健康・美容分野で執筆活動を行っている。