「生理周期」が不安定な人は、「身体の不調」がさらに”ストレス”に？

生理周期が安定している人は、「なんだかイライラするし、食欲が止まらない。あ、そうか生理前だからか。」となんとなくで状況を把握するし、折り合いをつけることができますが、不安定な人はそうはいきません。

また、いつくるかいつくるか・・・と思いながら日々を過ごすのってなかなかストレスですよね。それに、ダイエットをしているはずが体重が増えてしまうのも、肌の調子が定まらないのも女性の美にとっては大敵。

これらも原因がわかるのとそうでないのとでは対処と心の持ちようが変わってきます。いつ生理が訪れるかが分かると、それだけでも心に余裕が生まれて改善することがあるかもしれません。

「生理周期」を把握する方法

①手帳につける

まずは基本。生理開始日と終了の日をきちんと記すという方法です。一般に生理は7日間と言われていますが、それよりも短く終わる人もいれば長くかかる人もいます。また、周期も28日と言われていますが、それが早い人も遅い人もいるもの。自分の傾向を知ると、多少把握しやすくなります。

なお、あまりに周期や期間のずれがあり、手帳につけたくらいでは参考にならないという方は、もしかしたら何か不調があるかもしれないので、一度婦人科へ行くことをおすすめします。

②低容量ピルを飲む

低容量ピルは避妊目的で飲むものだと思っている人もいるかもしれませんが、生理不順や生理痛・PMSの改善、生理の出血量を減少させるなどのメリットが期待できるのです。ピルを飲むと生理周期が正確な28日周期になり、旅行などの予定に合わせて前後させることもできるようになるため、「生理がいつくるのかどうか」と悩み予定を立てられないストレスもなくなります。

今すぐ妊娠を望んでいる場合は服用できませんが、そうでない場合は恋人の有無に関わらず、飲んでおいたほうが将来のために良い場合があるので、気になる方は検診を受けてみてくださいね。

③基礎体温を毎日つける

「基礎体温」という単語は女性で一度はあれば耳にしたことがあるはず。通常、妊娠を望む女性が排卵の日を知るために使用するのがメジャーですが、自分が生理前なのかどうかを知るのにも役立ちます。基礎体温とは、目が覚めてすぐ、身体はまだ寝ている状態で口の中に基礎体温計を入れて計るのが特徴です。そして、

低温期(生理中)→がくんと下がる(排卵)→高温期(生理前)→低温になる（生理がはじまる）

を繰り返すのです。ですから、基礎体温が高いときに太る・肌荒れ・イライラする・・・などの症状が起こったらそれが生理前だからであり、再度低温を迎えた生理がくる合図ととらえると良いでしょう。

もし、基礎体温がこのような様子にならず不安定の場合は、こちらも生理不順を起こしているため婦人科の診療を受診してみてください。

ストレスの原因がわかるとスッキリ！！だけど開き直りすぎるのはおブス

「生理のせい」にするために知るのではなく、改善のために知るべき

なぜダイエットしているのに体重が増えたのか、こんなにも肌の調子が悪いのか、必要以上にイライラしてしまうのか・・・。その原因がわかると、原因不明のときよりもずっと心が軽くなってスッキリするはず。かといって、なんでもかんでも生理のせいにしてしまうのはナンセンス。たとえ本当にそうなのだとしても、あなたが開き直ったことによって人を不快にするのは本末転倒です。

「生理前・中だからイライラする」と他人に”八つ当たり”する、「生理中なので眠い」と仕事の進行で迷惑をかける。これらは絶対にいけません。本当にそうだから仕方ないと考えている方は自己中心的。もしも誰かに当たらずにはいられない・仕事が手に付かないほどの症状があるのであれば、婦人科へ行きましょう。

また、生理休暇を取得するという方法もありますよね。特に眠気を催すのは身体が休息を欲しているサインなので、しっかり休ませてあげることが大切です。

生理周期を把握する・コントロールすることは、ストレスの原因を知ることで、そのストレス自体を軽減することが目的であり、決して原因を知って開き直り、暴飲暴食やイライラを正当化することが目的ではありません。ここを間違えてしまうと、ホルモンバランスの崩れによって、太ってしまう、肌が荒れてしまうなどの見た目が乱れるのみでなく、心までおブスになってしまうので気をつけましょう。

※筆者の個人的見解です。効果・効能を保証するものではありません。