”食べて寝る”と太るってホント?「食後に睡眠」をとるメリット・デメリット
お昼やおやつを食べた後は、まぶたが重くなってウトウト…。気がついたときには1時間以上寝ていたなんてことも。でも食後の睡眠は太るともいわれていますよね。身体のためには、寝ずに起きてなければいけないのか、それとも構わず寝てしまってもいいのか…。今回は、食後に睡眠をとるメリット・デメリットをご紹介します。
- 2016-12-28
- 山口 恵理香
メリット①:消化促進をサポート
そもそも食べた後に眠くなるのは、人間の構造上仕方のない話。ずっと眠気を我慢しながら、仕事をするのもハードでしょう。食後に睡眠をとるメリットとしては、消化促進をサポートする働きがあるといわれています。
食べ物を食べた後、消化をするために血液などがすべて胃腸に集結します。しかし、この間に動いていれば、内臓ではなく血液が他の場所に散らばってしまいますよね。
つまり、横になっていれば、消化に集中できるのです。ただし、元々胃腸が弱い人は逆流性食道炎になる場合もあるため、食後に寝てお腹の調子が悪くなる場合は、やめておきましょう。
メリット②:ダイエットにいい!?
食べて寝ると太る、という話は、今となっては都市伝説になりつつあるようです。むしろ、食後に睡眠をとることによって、ダイエット的には効果があると考えている専門家もいらっしゃいます。
食後に寝ている間に休むことで肝臓の代謝がよくなり、脂肪燃焼効果があがるといわれています。つまり、食べてハードに動き始めるよりも、よっぽど寝ていたほうがダイエットにはいいということになりますよね。
ただし、この場合の「寝る」というのは、横になる程度。本格的にぐっすり眠ると、消化がスムーズに行えず、脂肪に変わってしまいます。
デメリット①:胃腸が弱い人は注意!
食べてすぐ横になるということは、それだけ胃酸も逆流することになりますよね。元々胃腸が弱い人は特に「逆流性食道炎」にかかる可能性が高くなってしまうのです。
症状としては胸やけや吐き気など。食後に寝たことで、あきらかに具合が悪くなったり、胃腸の状態に異変を感じる場合は、食後の睡眠は控えておくべきでしょう。
デメリット②:睡眠の質が下がる
夕食後にすぐ眠ってしまったとしましょう。本来、夕食は睡眠の3時間前までには終わらせておくべきですが、食べてすぐ寝た場合は、脳は休んでいても、内臓は眠らず、引き続き消化をしている状態。(起きている状態。)つまり、身体自体は十分に休んでいないまま、朝を迎えることになります。とても睡眠の質がいいとはいえない状態ですよね。
食後に寝るといっても、本格的に寝るというより「うたた寝」程度と捉えておいたほうがいいかも。どうしても眠くなってしまった場合は仮眠をとってスッキリさせたほうがいいですが、体調に合わせて、睡眠をとるべきかどうか判断しましょう!
※筆者の個人的見解です。効果・効能を保証するものではありません。