美容・健康には“お肉”を食べよう!目的別・お肉の種類の選び方
お肉=太るというイメージが強いですが、ダイエットや美肌づくりなど、美容や健康に大いに役立つ食材です。
そこで、目的に応じたお肉の種類の選び方を、管理栄養士の筆者がご紹介しています!
- 2023-01-23
- naomiimai
「お肉=太る」は間違い?お肉の魅力
お肉は太ると思われがちですが、実は必ずしもそうであるとは限りません。
例えば、唐揚げや脂身が多いバラ肉等は脂質量が多いため、過剰に摂取するとカロリーオーバーして太る原因になることがあります。しかし、それ以外の赤身肉などは、タンパク質や鉄が豊富であるため、むしろダイエットに役立ちます。
それ以外にも、肉類には
- 脂肪燃焼効果
- 疲労回復効果
- 新陳代謝UP
など、美容や健康に役立つさまざまな効果があるため、目的に応じてお肉を食事に取り入れましょう。
目的別・お肉の種類の選び方
【ダイエットに】
豚肉
豚肉には「ビタミンB1」が豊富に含まれています。
ビタミンB1には、糖質がエネルギーに変換されるのをサポートする働きがあります。摂取した糖質を効率よくエネルギーに変換することができるため、ダイエットに役立ちます。
豚肉は脂質が多いイメージがありますが、ヒレ肉やもも肉であれば脂質量が比較的少ないため、ダイエット中にもおすすめです。特にヒレ肉は、ビタミンB1が多く含まれている部位であるため、ヘルシーに食べることができますよ。
羊肉
羊肉には、「L-カルニチン」というアミノ酸が含まれているのが特徴的です。ミトコンドリアに脂肪を運ぶ働きがあるため、脂肪を効率よくエネルギーに変換して燃やすことができます。
ラム肉にも多く含まれていますが、マトン肉にも多いといわれています。
また、羊肉にはビタミンB1・ビタミンB2・鉄も多く含まれています。
ビタミンB1は糖質の代謝を、ビタミンB2は脂質の代謝をサポートする働きがあるため、ダイエットに役立ちます。鉄は貧血予防に役立つため、血行を改善して代謝を上げて、痩せやすい体づくりにも役立ちます。
羊肉というと臭みが強い印象が強いですが、きちんと温度・品質の管理がされたものはそこまで臭いわけではありません。気になる場合は、
- カレー粉で炒める or ラム肉入りのカレーにする
- ヨーグルト or 牛乳で臭いを取る
- 塩麹で下味をつける
などの工夫で対処してみてくださいね。
【疲労回復に】
鶏肉
鶏肉に含まれる「イミダゾールジペプチド」には、疲労回復効果があります。体内に発生する活性酸素の発生が抑えられると、疲れにくくなるといわれており、イミダゾールジペプチドには活性酸素を抑える働きがあるのだそう。
さらに、疲労の原因となる乳酸を分解する働きもあることから、鶏肉は疲労回復に役立つといわれています。
鶏胸肉に豊富に含まれているといわれているため、特に疲れを感じる時は鶏胸肉を意識して食べることをおすすめします。
【貧血予防に】
牛肉
肉類の中でも鉄を多く含む、牛肉。鉄には「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類がありますが、牛肉には「ヘム鉄」が多く含まれています。
ヘム鉄は、非ヘム鉄に比べて体内への吸収率が高いことが特徴的です。(ヘム鉄の吸収率:10~20%・非ヘム鉄の吸収率:2~5%)そのため、効率よく鉄を補給することができます。
鉄は、赤血球のヘモグロビンを構成する材料になるため、貧血予防に役立ちます。ヘモグロビンは、細胞に酸素を運ぶ役割があるため、疲れた時や運動後に鉄を補給すると、疲労回復効果を得ることもできますよ。
【美肌づくりに】
豚肉
肉類の中でもビタミンB群が豊富に含まれている、豚肉。豚肉に含まれるビタミンB2は、タンパク質の合成に補酵素として関与しており、健やかな肌づくりに役立つとされています。
また、脂質の代謝にも関与しているため、皮脂バランスを調整する効果も期待できます。
鶏肉
鶏肉は、高タンパク&低脂質であるため、ダイエット中でも安心して食べることができる食材です。タンパク質は肌をつくる材料であるため、美肌づくりには欠かせない栄養素です。
また、鶏肉には、他の肉類に比べてコラーゲンが豊富に含まれていることも特徴的です。中でも、
- 手羽先
- 手羽元
- 鶏皮
- 砂肝
- 軟骨
にはコラーゲンが多いといわれています。
コラーゲンは、肌の潤い・ハリ・弾力を保つ効果があるため、美肌効果が期待できます。コラーゲンは骨や関節にも存在するため、美肌づくりだけでなく、健康な体を維持するのにも役立つといえます。
【美髪づくりに】
牛肉
牛肉には、「亜鉛」が豊富に含まれています。亜鉛は、酵素の構成成分となって、体内のさまざまな代謝をサポートしています。それにより、髪の毛や頭皮の代謝が促されるため、抜け毛を防いだり、髪の毛の健康維持に役立つのだそう。
亜鉛は、ビタミンCと一緒に摂取すると吸収されやすくなるため、レモンやパプリカなどビタミンCが多い食材と組み合わせていただきましょう。
いかがでしたか?
ヘルシーな部位をチョイスすれば、肉類のもつメリットを最大限に享受することができるかと思います。目的に応じて、お肉を食生活の中に取り入れて、美容や健康に役立ててみてくださいね。
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元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。