日焼けのアフターケアも体の内側から!日焼けした肌のために、食べるべきもの8つ
日焼け後は、スキンケアなど外からのケアも大切ですが、食事を意識して、体の内側からもケアすることが大切です。
そこで本記事では、管理栄養士の筆者が、日焼け後に肌のために摂るのがおすすめである食べ物について8つ、効果・効能とともにご紹介しています。
- 2022-10-20
- naomiimai
日焼けした肌も、食事から対策を
日焼け後は、肌を保湿するなど、外からの対策が重要となりますが、あわせて体の内側からも対策すると、より効率よく肌をケアすることができます。
毎日食べる食事を意識することで、紫外線でダメージを受けた肌を早く健やかな状態にできる可能性が高くなります。
そこで今回は、日焼けした肌におすすめの食べ物について、ご紹介していきたいと思います。
日焼けした肌におすすめの食べ物8つ
キウイフルーツ
日焼けした肌には、まずはビタミンCを補給することが大切です。
ビタミンCは、コラーゲンの合成に関与しているため、潤いや弾力のある肌づくりに欠かせない栄養素ですが、シミ予防にも欠かせません。
シミの原因となるメラニン色素は、チロシンというアミノ酸から、チロシナーゼの働きを受けて作られます。ビタミンCは、チロシナーゼの働きを抑える作用があるため、シミ予防に効果的だといわれています。
キウイフルーツにはビタミンCが豊富に含まれています。また、血流を良くする働きがあるビタミンEも含まれているため、肌のターンオーバーを整えて、ハリのある肌づくりに役立ちますよ。
大葉
日焼け後には、ビタミンAの摂取も重要です。ビタミンAは、肌や粘膜を構成する細胞を作るのに関与しているため、日焼けした肌を修復するために、意識して摂取することをおすすめします。
大葉には、ビタミンAが豊富に含まれています。他にも、ビタミンCやカルシウム、ビタミンB1などの栄養素も含まれているため、肌に良い食材だといえます。
ビタミンAは、脂溶性ビタミンであるため、油と一緒に摂取すると吸収率を上げることができますよ。オリーブオイルやえごま油・亜麻仁油などの油や、牛乳・乳製品など脂質を含むものと組み合わせて食べるようにしましょう。
アボカド
ビタミンEには血流を良くする働きがあるため、肌のターンオーバーを整える効果が期待できます。
また、ビタミンEは「若返りビタミン」と呼ばれるほど、抗酸化力が高く、細胞の老化を防ぐ力があります。紫外線によってダメージを受けた細胞も、抗酸化作用によってダメージを和らげることができますよ。
アボカドにはビタミンEが豊富に含まれる他、食物繊維も多く含まれているため、便秘による肌荒れも予防することができます。
ビタミンEは、他の抗酸化作用をもつ栄養素と組み合わせると、相乗効果でより強い抗酸化力を発揮するといわれています。そのため、ビタミンCやリコピンを含む、レモンやキウイフルーツ、トマトなどの食品と組み合わせて食べましょう。
トマト
トマトには、抗酸化作用があるリコピン・ビタミンCが豊富に含まれています。
リコピンは、肌表面の活性酸素の発生を抑えて、メラニン色素の生成を抑える働きがあります。一方で、ビタミンCは肌のハリや弾力のもととなるコラーゲンの生成を促す働きがあります。リコピンとビタミンCが豊富なトマトは、日焼け後の肌に適した食材だといえますね。
リコピンは、細胞壁が壊れることで吸収率が高くなるため、トマトジュースやトマトピューレの状態で摂取するのもおすすめですよ。
また、リコピンは脂溶性であるため、牛乳やチーズ、油などと一緒に摂取すると効率よく摂取することができるため、試してみてくださいね。
甘酒
甘酒は、「飲む点滴」といわれるほど、栄養価が高いのが特徴です。特に、ビタミンBやコウジ酸が豊富に含まれています。
ビタミンB群は代謝をサポートする働きがあるため、肌のターンオーバーを整えて、日焼け後の肌の修復を促します。
コウジ酸は、メラニンの生成を抑制する働きがあるため、シミ・そばかすができるのを防ぎ、美白効果が期待できるといわれています。
さらに、老化の原因となる「糖化」を防ぐ働きもあるため、肌のアンチエイジングにも役立ちますよ。
鶏肉
日焼け後には、ターンオーバーを整えて、ダメージを受けた肌を修復することが大切になります。肌の材料となるタンパク質も、しっかり補給しましょう。
鶏肉は、良質なタンパク質を含んでおり、脂質も他の肉類に比べて少ないため、ヘルシーにタンパク質を補給することができます。ビタミンB群も含まれているため、肌の代謝を促す効果も期待できますよ。
また、糖質や脂質などの代謝も促されるため、痩せやすい体づくりにも役立ちます。
マグロ
マグロには、ビタミンB6が多く含まれています。ビタミンB6は、タンパク質の代謝を促す働きがあるため、肌の代謝を促すために、タンパク質とあわせてビタミンB6も摂取するのがおすすめです。
マグロ自体にもタンパク質が豊富に含まれているため、マグロは効率よく日焼け後の肌を修復することができる、優秀な食材だといえます。
マグロには、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などのオメガ3脂肪酸も含まれており、血行促進効果や病気の予防にも役立ちます。DHAやEPAは、調理の過程で失われやすいため、刺し身や炊き込みご飯、スープなど、栄養素の流出を防ぐ食べ方でいただきましょう。
サバ
サバなどの青魚には、EPA(エイコサペンタエン酸)というオメガ3脂肪酸が含まれています。EPAは、紫外線による肌の炎症を抑える働きがあると報告されています。また、抗炎症作用もあるため、日焼け後の肌のケアのために積極的に摂りたい栄養素です。
EPAは、他にも、脂肪を燃やす細胞を増やして、体脂肪を減らす作用もあるため、ダイエットにも効果的ですよ。
サバ缶にも、EPAは豊富に含まれているため、調理の手間を省くために缶詰の利用もおすすめします。
いかがでしたか?
日焼けをすると気分が下がってしまいますが、スキンケアをはじめ、食事からも肌へアプローチして、健やかな肌へと導きましょう!
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元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。