栄養士がすすめる“ホットヨーグルト”の魅力

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栄養士がすすめる“ホットヨーグルト”の魅力

冷たいまま食べる印象が強いヨーグルトですが、実はホットにして食べると、美容や健康に良い影響を与えてくれます。
ホットヨーグルトの魅力や作り方、効果を高める食べ方をご紹介しているので、ぜひ参考に、食事に取り入れてみてくださいね。

“ホットヨーグルト”とは?

ヨーグルト
出典:byBirth

ヨーグルトといえば、冷たい状態で食べる印象が強いかと思います。しかし、温めることで体にメリットがあることが分かってきています。簡単に作れる点も、おすすめの理由の一つです。

“ホットヨーグルト”のメリット

ヨーグルトを温めて“ホットヨーグルト”にするメリットは、大きく以下の2点あります。

(1)体を冷やさない

冷たいものを食べると、胃腸が冷えるため、体の芯から冷えてしまいます。体が冷えると、代謝が悪くなり、痩せにくくなる原因になってしまいます。

また、胃腸の働きも低下するため、必要な栄養素をスムーズに消化・吸収できず、体調を崩す原因にもなります。

ホットヨーグルトにすることで、体にやさしくヨーグルトを摂取できるというメリットがあります。

(2)乳酸菌を効率よく摂取できる

一般的なヨーグルトでは、乳酸菌が活発に増える温度は20~45度だといわれています。そのため、ホットヨーグルトにすることで、乳酸菌が活発になり、腸内環境を整えるのに役立ちます。

50度以上になると死んでしまうため、注意が必要です。

“ホットヨーグルト”の作り方

ホットヨーグルト
出典:byBirth
  1. 耐熱ボウルまたは耐熱容器に、食べたい量のプレーンヨーグルトを入れる。
  2. ラップをかけずに電子レンジで30~40秒ほど加熱し、40度程度になるように温める。
  3. お好みで、はちみつやオリゴ糖などをかけて、混ぜたら完成。

電子レンジで作れるので、忙しい朝の食事にもおすすめですよ。

“ホットヨーグルト”を美味しく&美容効果を高める食べ方

はちみつやオリゴ糖をプラスする

はちみつ
出典:byBirth

甘みが欲しいときは、砂糖ではなくはちみつやオリゴ糖をプラスしましょう。

はちみつにもオリゴ糖が含まれていますが、オリゴ糖は腸内細菌のエサとなり、腸内環境を整えるのに役立ちます。乳酸菌やビフィズス菌が豊富なヨーグルトと組み合わせることで、さらに腸内環境を整えることができますよ。

バナナをプラスする

バナナ
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バナナには、豊富な食物繊維が含まれています。食物繊維も、オリゴ糖と同様、腸内細菌のエサとなって、腸内環境を整えてくれます。

また、特に不溶性食物繊維が多く含まれていますが、不溶性食物繊維は腸内で便のカサを増やして腸を刺激し、排便を促す働きがあります。そのため、便秘の解消にも効果的です。

長期間、便が腸の中にある状態だと、悪玉菌が増えていきます。悪玉菌は代謝を低下させる傾向にあるため、ダイエットにも悪影響です。

ヨーグルトと組み合わせることで、腸内環境をきれいに保ち、便秘解消やダイエットに役立てましょう。

シナモンをプラスする

シナモン
出典:byBirth

シナモンは、血行を良くする働きがあるため、ホットヨーグルトと組み合わることで、体を温める効果がより高くなります。体が温まると、細胞の新陳代謝が良くなるため、老化の予防に役立ちます。

シナモンは、食後の血糖値上昇を緩やかにする働きもあることから、病気の予防やダイエットのために、積極的に取り入れたい食材です。お好みの量のシナモンを、ホットヨーグルトにトッピングしていただきましょう。

ココアを混ぜる

リラックス
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ココアには、カカオ由来の食物繊維である「リグニン」が多く含まれているため、便通を良くする効果があります。

カカオポリフェノールも含まれていますが、強い抗酸化作用をもつため、アンチエイジングに効果的です。また、カカオポリフェノールには、ストレスを和らげる効果もあるため、リラックスしたい時にもおすすめです。

ホットヨーグルトで体を温めながら、ココアでリラックスしてみてはいかがでしょうか?

“ホットヨーグルト”の効果的な食べ方

食べ方
出典:byBirth

「毎日」食べる

乳酸菌やビフィズス菌は、腸内では3日ほどしか生きられないといわれています。

実際、ヨーグルトを3週間食べ続けると、腸内の善玉菌が増えたものの、食べるのをやめると、元の腸内環境に戻ってしまう、という報告があります。そのため、なるべく毎日、ホットヨーグルトを食べることが大切です。

食後に食べる

ヨーグルトに含まれる乳酸菌やビフィズス菌は、胃酸に弱いため、腸に届くよりも先に胃酸で死んでしまうことがあります。そのため、胃酸の影響を受けやすい空腹時は避けて、食後に摂取するのがおすすめです。

夜に食べる

腸が活発に動く、「腸のゴールデンタイム」は、起きてから15~19時間後だといわれています。例えば、朝6時に起きたとすると、腸のゴールデンタイムは21~25時ということになります。

寝る直前に食べると太る原因になるため、夕食後にホットヨーグルトを食べると良いでしょう。睡眠中に乳酸菌やビフィズス菌が活性化して、腸内環境を整えてくれますよ。

いかがでしたか?

手軽に入手できて、簡単に作れる、ホットヨーグルト。ぜひ、朝食や間食に取り入れて、腸活をはじめ美容や健康に役立ててみてくださいね。

栄養士がすすめる“ホットヨーグルト”の魅力

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naomiimai

naomiimaiフリーランス管理栄養士

元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。