30代からのエイジングケアに!“ブラックフード”のすすめ

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30代からのエイジングケアに!“ブラックフード”のすすめ

SNSを中心に話題となった“ブラックフード”。ポリフェノールの一種であるアントシアニンを含む食材のことをいいます。
アンチエイジング効果だけでなく、美肌効果やダイエット効果がある食材が多いため、ブラックフードを取り入れて美容・健康に役立てましょう。

ブラックフードとは?

ブラックフードとは
出典:byBirth

数年前にSNSを中心に流行した“ブラックフード”。黒い色をした食材に、アンチエイジングなどの美容効果が期待できるとして、注目されています。

実は黒い食材の“黒”とは、色素成分である「アントシアニン」のこと。ポリフェノールの一種で、強い抗酸化作用があり、美容に役立つ成分として知られています。

アントシアニンとは

アントシアニン
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強い抗酸化作用をもつため、細胞や血管の老化の原因となる活性酸素を除去する働きがあります。そのため、肌や髪の老化予防に役立ち、血管や内臓の老化も予防するので病気の予防にも役立ちます。

さらに、アントシアニンには、内臓脂肪が蓄積するのを抑える働きや、脂肪の合成を抑える働き、血糖値の上昇を抑える働きがあります。そのため、病気の予防だけでなく、ダイエットにも役立ちます。

おすすめのブラックフード&効果効能

黒米

黒米
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黒米は、糖質を分解する酵素の活性を抑えることで、体内で糖質が吸収されるのを防ぐ働きがあると考えられています。そのため、糖尿病の予防に役立つと考えられています。

過剰に摂取した糖質は、体脂肪として体に蓄えられるので、黒米を食べることはダイエットにも役立ちます。

また、黒米には、シミやくすみを作り出す酵素や、美肌成分であるヒアルロン酸やコラーゲンを壊す酵素の活性を抑える働きもあります。そのため、シミやくすみがなく、ハリ・潤いのある肌をつくる効果が期待できます。

黒米は、精白米に混ぜて食べると美味しくいただけます。白米3合に黒米大さじ2杯を混ぜて、普通炊飯で炊きましょう。アントシアニンが溶け出し、ご飯が紫色に色付いてきれいですよ。

黒ごま

黒ごま
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ごまには、セサミンという成分が含まれていますが、強い抗酸化作用があります。そのため、悪玉コレステロールが増えるの抑えたり、肝機能を高める働きがあります。また、抗酸化作用によって細胞の老化を防ぐ効果も期待できます。

ごまには、ビタミンB1や鉄、カルシウムなどの栄養素も豊富に含まれています。不足しやすい鉄やカルシウムを手軽に補給することができますよ。

また、ごまは外皮が硬いので、すりごまの状態にして食べると吸収率が上がります。試してみてください。酸化しやすいので、食べる直前にすりごまにしましょう。

黒ごまは、普通のごまよりもコクがあるため、料理のアクセントになりますよ。味噌汁や、つけダレにプラスして食べるのもおすすめです。

黒豆

黒豆
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黒豆にはたんぱく質が多く含まれているので、美肌・美髪づくりに役立ちます。その他、女性に不足しやすいカルシウムやイソフラボンも含まれています。

イソフラボンは、女性ホルモンと似た働きをするため、30代・40代以降の女性は意識して摂取したいところ。女性ホルモンの分泌が減ると、コラーゲンやヒアルロン酸をつくる力が低下して肌の老化がすすむため、黒豆を摂取して体の内側から対策していきましょう。

また、黒豆アントシアニンは、血流を良くする働きや、メタボリックシンドロームを抑制する働きがあることが報告されています。血流を良くすることで細胞の新陳代謝が良くなるので、美肌効果が期待できますし、代謝が上がるのでダイエットにも効果的です。

上記の食材にはアントシアニンが含まれていますが、アントシアニンを含まないブラックフードでも、美容・健康効果が期待できますよ。

上記以外のブラックフード&効果効能

ひじき

ひじき
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ひじきには鉄やカルシウム、ヨウ素など、普段補いにくい栄養素が多く含まれています。

ひじきに含まれる鉄は、動物性食品より吸収率が低いといわれています。ですが、ビタミンCが多い食材(ブロッコリーやパプリカなど)やたんぱく質(鶏肉など)と組み合わせて摂取することで吸収率を上げることができます。貧血予防や、血行促進に役立てましょう。

また、ヨウ素は新陳代謝を活発にする働きがあるため、髪や爪、肌を健康に保つことができます。さらに、ひじきは食物繊維も豊富なので、便秘解消にも効果的ですよ。

黒酢

黒酢
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黒酢は、普通の酢に比べてアミノ酸が約10倍も多く含まれています。

肌の新陳代謝を活発にするアスパラギン酸や、メラニン色素の沈着を防ぐシステイン、保湿効果があるグリシンなどが含まれているため、美肌効果が期待できます。また、クエン酸も含まれており、血液をサラサラにして病気を予防したり、代謝を上げる効果があります。

お酢を毎日大さじ1杯(15ml)摂取すると、内臓脂肪が減ることも報告されているため、お酢を取り入れることは、美肌づくりやダイエットに役立つといえます。

黒にんにく

黒にんにく
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生のにんにくを熟成させてできる黒にんにくには、抗酸化作用・抗がん作用があるS-アリルシステインという成分が含まれいます。アンチエイジングや病気の予防に役立ちます。

また、アミノ酸の一種であるアルギニンも豊富。血糖値の上昇を抑える働きや、免疫力を高める働き、成長ホルモンの分泌を促す働きがあります。

成長ホルモンは、肝臓から成長因子の分泌を促し、成長因子が肌細胞に働きかけることでコラーゲンなどの美肌成分がつくられるため、黒にんにくには美肌効果も期待できます。

いかがでしたでしょうか?

強い抗酸化作用をもつアントシアニンを含む、ブラックフード。いずれも、スーパーなどで入手でき、食事に取り入れやすい食材です。

ぜひ、アンチエイジングをはじめ美容・健康のために、「黒い色」を意識して食事をしてみてくださいね。

30代からのエイジングケアに!“ブラックフード”のすすめ

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naomiimai

naomiimaiフリーランス管理栄養士

元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。