お腹スッキリ&美肌にも!「ねばねば食材」を取り入れるべき理由&おすすめ食材
ねばねばした食材は、体に良い影響をもたらす成分を含むことが多いため、食事に取り入れるのがおすすめ。
栄養士おすすめのねばねば食材について、食べ方などもあわせてご紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
- 2022-01-28
- naomiimai
「ねばねば食材」を取り入れるべき理由
おくらやめかぶなどのネバネバした食材には、ムチンやフコイダン、アルギン酸など、体に良い効果をもたらす成分が含まれています。便秘を予防する効果や、美肌・美髪づくりに役立つ効果などがあるため、ねばねば食材の特徴を知って、美容や健康に役立てましょう。
管理栄養士の筆者が、おすすめの「ねばねば食材」をご紹介しますので、ぜひ毎日の食生活に取り入れてみてくださいね。
栄養士がすすめる「ねばねば食材」6つ
納豆
納豆のねばねば成分は、ポリグルタミン酸という納豆菌がたんぱく質を分解するときにできるグルタミン酸、そしてフラクタンという糖の一種からできています。
ポリグルタミン酸は、腸内で老廃物を体の外に出すのを促す働きや、胃壁を守るなどの働きがあります。また、ポリグルタミン酸の中には、さまざまな効果効能をもつナットウキナーゼも含まれているのだそう。
ナットウキナーゼは、血液をサラサラにする働きがあるため、血栓ができるのを防ぎ、病気の予防に役立ちます。ナットウキナーゼは加熱に弱いため、納豆はそのまま食べるのがおすすめ。
また、血栓は深夜~早朝にできやすいため、健康のためには夜に食べると良いですよ。
納豆菌には整腸作用があるため、めかぶなどの食物繊維が多い食材と組み合わせると、「シンバイオティクス」といい、相乗効果で腸内環境が整えられ、腸の働きが最大限に発揮されるといわれています。
おくら
おくらのねばねば成分は、糖とたんぱく質が結びついてできたムチンという成分です。
ムチンは、たんぱく質を分解する酵素を含むため、たんぱく質の吸収を促す働きがあります。たんぱく質は肌や髪、筋肉などの原料となるため、美肌づくりや筋肉量の維持・増量に役立ちます。
また、おくらにはペクチンという水溶性食物繊維が含まれています。腸内で乳酸菌を増やす働きがあり、腸内環境を整えます。さらに、便のカサを増やして便通を促すため、便秘解消にも効果的です。
血液中のコレステロールを体の外に出す働きや、血糖値の上昇を抑える働きもあるため、ダイエットにも役立ちます。
その他、カルシウムやカリウム、葉酸なども含まれており、普段補いにくい栄養素を補給することができますよ。
めかぶ
めかぶのねばねば成分には、フコイダン、アルギン酸が含まれています。
フコイダンは毛母細胞を活性化させて髪の新陳代謝を促すため、美髪効果が期待できます。ヨウ素も含まれていますが、ヨウ素にも細胞の新陳代謝を促す働きがあるため、髪だけでなく美肌づくりにも役立ちます。
また、めかぶには食物繊維も多く含まれており、特に水溶性食物繊維が多いため、糖質の吸収を抑える働きがあります。食後、急激に血糖値が上昇した場合、過剰にインスリンが分泌され、余分な糖質は体に脂肪として蓄積されてしまいます。そのため、ダイエットには血糖値のコントロールが大切です。
食事の前にめかぶ1パック(35~40g)を食べておくと、食後の血糖値上昇を抑えられることが分かっています。めかぶはスーパーの生鮮コーナーなどで入手できるので、食事に取り入れてみてください。
長芋
長芋のねばねば成分は、オクラと同じムチンです。長芋には水溶性食物繊維が含まれており、便秘解消に役立つ他、食後の血糖値上昇を抑える働きがあります。
さつまいもやじゃがいもに比べてカロリー・糖質ともに低いため、ダイエット中にも活用したい食材ですね。長芋は生でも食べられるため、加熱に弱いムチンを摂取したい場合は、サラダなどで生食しましょう。
なめこ
なめこのぬめり成分は、ムチンや、水溶性食物繊維のペクチンだといわれています。ぬめり成分にはコンドロイチンも含まれています。
コンドロイチンは保水力が高く、皮膚にみずみずしさを与えてハリや弾力のある肌づくりに役立ちます。コンドロイチンは、加齢に伴って体内でも生産量が減るため、積極的に補いましょう。
れんこん
れんこんのねばねば成分は、オクラやなめこと同じムチンです。また、ビタミンCがデンプンに守られているため加熱しても壊れにくいのが特徴です。
また、ポリフェノールの一種であるタンニンも含まれており、強い抗酸化作用があるため、ビタミンCとともに美肌づくりやアンチエイジングに役立ちます。
肌をつくる材料であるたんぱく質を含む食材と一緒に食べると、より効果的です。肉やエビなどと炒めものにしたり、ぶりと一緒に照りやきにすると美味しくいただけますよ。
いかがでしたでしょうか?
いずれも栄養価が高く、体に良い影響を与えてくれる食材です。「ねばねば食材」を取り入れて体の調子を整え、毎日を快適に過ごしましょう。
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元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。