肩甲骨を整えてお腹痩せ!?「お腹痩せ」にも効く肩甲骨エクササイズ
薄着になるとやはりボディラインが気になりますよね。その中でも特に「お腹周りが気になる」という方が多いのでは。
そこで今回は、「お腹痩せに効く肩甲骨エクササイズ」をご紹介したいと思います。
「えっ!? お腹痩せなのに肩甲骨エクササイズ??」と意外に思われるかもしれませんが、お腹痩せには肩甲骨を整えることも必要なのです!
それではなぜお腹痩せに肩甲骨を整える必要があるのか、エクササイズと合わせて、詳しくお伝えしていきましょう。
- 2020-06-06
- 町田晋一
肩甲骨を整えるとお腹痩せ効果に繋がる3つの理由
一見関係なさそうな「肩甲骨」と「お腹痩せ」ですが、なぜ肩甲骨を整えるとお腹痩せに繋げることができると言えるのでしょうか?
その理由として3つ挙げることができます。
理由1:「ポッコリお腹」の原因となる「猫背」が改善されるから
下っ腹がポコっと出る「ポッコリお腹」の原因の一つとして、猫背が挙げられます。
猫背の姿勢になると、肺や心臓などを取り囲んでいる「胸郭」という組織が下に落ち込みます。すると内臓が下垂し骨盤が開きっぱなしになるため、「ポッコリお腹」を引き起こすと言われています。
そこで肩甲骨を整えることでポッコリお腹の原因となっている猫背の姿勢を改善させることができ、お腹痩せに繋げることができると考えられます。
理由2:腹筋エクササイズ効果がアップするから
また、猫背になると腹筋の力が入りにくい状態になるので、腹筋の筋力低下を招いてしまいます。腹筋が弱くなると、骨盤が開きポッコリお腹へと繋がります。
この状態でいくら腹筋エクササイズを行っても腹筋がうまく使えない状態なので、エクササイズ効果も低いものとなってしまいます。
そのため肩甲骨を整えて猫背の姿勢を改善すると、腹筋に力が入りやすい状態となり、エクササイズ効果がアップすると言えます。
理由3:脂肪燃焼効率がアップするから
猫背の姿勢になると、骨盤が開いて腹筋の筋力が低下するだけではありません。脂肪燃焼効率もダウンしてしまいます。
猫背の姿勢は胸郭が落ち込む上、狭くなります。そうなると取り込むことができる酸素の量が少なくなってしまうため、脂肪燃焼効率がダウンしてしまうのです。
脂肪を燃焼させるには大量の酸素が必要となります。そこで肩甲骨を整えて猫背を改善させることにより、胸郭が広がりたくさんの酸素を取り込めるようになるため、脂肪燃焼効率を高めることができます。
以上の理由から、お腹痩せには肩甲骨を整えて猫背を改善することも必要と言えるのです。
「肩甲骨エクササイズ」の効果を高めるために行っておきたい!簡単ストレッチ
肩甲骨エクササイズをご紹介する前に、エクササイズ効果を高めるために「猫背改善ストレッチ」を行っておきましょう。
このストレッチを行うことで胸椎の強い後弯をニュートラルに改善することができるので、猫背改善に有効です!
このストレッチでは「テニスボール」を使いますが、誰でも簡単にできるものです!
猫背改善ストレッチ
- テニスボールを肩甲骨の間にセットして両膝を立てて仰向けになり、両腕は手のひらを天井に向けて身体の横に構えます。
- 息を大きく吸いながら両腕を開くように、下から頭上に向かってゆっくりと大きく動かし(写真上)、息を大きく吐きながら両腕を閉じるように、頭上から下へゆっくりと大きく動かします(写真下)。これを3回繰り返すだけです!
ストレッチ前後に床に仰向けになって寝てみることをお勧めします。するとストレッチ効果が実感できますよ!
ポイント
なるべく大きな円を描くイメージで、ゆっくりと動かしていくことです。
猫背を改善してお腹痩せにも効くエクササイズ
それでは猫背の姿勢を改善し、お腹痩せ効果に繋がる肩甲骨エクササイズをご紹介しましょう。
猫背は、胸椎の後弯が強くなり肩甲骨が外に開いた状態になります。すると肩甲骨を内側に寄せる筋肉である肩甲骨内転筋群の筋力が低下した状態になります。
そこで猫背改善エクササイズとして、「肩甲骨内転筋エクササイズ」を行います。
肩甲骨内転筋エクササイズ
- うつ伏せになり、両腕を肩のラインに伸ばし、親指側を天井に向けます(写真上)。
- 胸を床から離し、その体勢をキープしたまま息を吸いながら肩甲骨を内側に寄せる動きで両腕を上げて3秒間キープし(写真下)、息を吐きながら上げた両腕を床スレスレまで下ろす動作を繰り返します。
15~20回を、1分間の休憩を入れながら3セット行います。
ポイント
このエクササイズのポイントは、親指を天井に向けることです。そうすることで肩への負担が少なくなる上、肩甲骨内転筋である僧帽筋に効かせることができます。
注意すべき点
注意すべき点として2つ挙げられます。
1つは、腰を反らさないようにしましょう。腰を反らしてしまうと、肩甲骨内側の筋肉ではなく腰の筋肉に効いてしまうばかりか、腰への負担が大きくなってしまうからです。あくまでもエクササイズ中は、胸を床から離した体勢を崩さないようにします。
もう一つはアゴを上げすぎてしまうと頚椎への負担が大きくなってしまうので、アゴを上げすぎないように注意しましょう。
「肩甲骨エクササイズ」を効果のあるものにするためには…
ご紹介した肩甲骨エクササイズは、最低でも週3回は行うようにしましょう。
どんなに効果のあるエクササイズでも、やはり続けなければ効果は得られません!1回に費やすトレーニング時間は20分程度でもよいので、トレーニングを生活習慣の中に組み込むようにしましょう。続けていけば必ず効果は現れます!
また、肩甲骨エクササイズは、腹筋エクササイズと合わせて行うことでお腹痩せ効果を確実なものにすることができます。
お腹痩せに効果的な腹筋エクササイズについては、次回ご紹介しましょう!
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お腹痩せトレーナー。 1972年埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ。 東京都渋谷区・新宿区のパーソナルジムで、ぽっこりお腹に悩む女性のお腹痩せ成功をサポートしている。食事制限をしない、無理なくお腹瘦せできる独自のメソッドを提唱。 これまでぽっこりお腹に悩んでいた女性の腹囲を、2ヶ月で平均−5.6㎝のお腹痩せ成功に導く。 パーソナルトレーニング指導歴23年。