ゆらぎ肌とは?健康的な肌を維持するための乾燥対策
少しずつ肌寒くなり、秋が到来。ゆらぎ肌とは、気温や湿度の環境変化に肌がついていけないために、トラブルに対応できない肌を指します。トラブル続きの肌になる前に、予測ケアができるように対策法をお伝えします。
- 2019-10-02
- 横山かなこ
肌の構造を知ろう
肌は、肌表面から順番に「表皮→真皮→皮下組織」で構成されています。表皮の一番上には、「角層」といわれる層があり、角層の上には弱酸性の膜を張った「皮脂膜」があります。ゆらぎ肌は、角層と皮脂膜の状態が鍵を握るポイント!
角層には、「天然保湿因子」や「細胞間脂質」があり、バリア機能の働きで肌の潤いを保ち、皮膚を乾燥から守っています。角層の水分は、約15%~20%が理想的ですが、水分を10%きると角層の危険信号ともいえます。弱酸性の膜である皮脂膜が失われている状態です。皮脂膜が奪われた角層は、空気に直接ふれるため、肌トラブルを引き起こしてしまうのです。
肌トラブルを避けるためには?
肌トラブルの根本的な原因は、「生活習慣の乱れ」や「洗いすぎ」が関係しています。ここでは、洗いすぎに注目して解説していきますね。
まず、角層は水分を約10%きると角層が直接空気に触れてしまう、またはつっぱりを感じることがあります。洗いすぎの根本的な原因は、落ちにくいコスメを使用していることが考えられます。この「しっかりメイク」の際に弱すぎるクレンジングや洗顔料を使用した場合、その洗浄力ではメイクを落としきれないため、肌荒れにつながることがあるのです。
毎日、同じような洗浄力のものを使用している人は、ゆらぎ肌の危険性あり!メイクに合わせて使用するクレンジングや洗顔料を選ぶことが大切です。しっかりメイクは、角層にある油分まで奪ってしまうので気をつけましょう。
肌の免疫力を維持すればNOトラブル肌に
角層と皮脂膜にある水分と油分を奪わないケアが大切だということは分かりましたか?摩擦や刺激などは、肌が過敏に反応してしまうことがあるので注意してくださいね。
健康的な肌を身につけるためのポイントは、「バリア機能を維持する」こと。肌のかゆみやつっぱりを感じたら危険信号!ゆらぎ肌に対抗するためには、食事内容やストレスなどに気をつけなければいけません。さっそくみていきましょう。
ゆらぎ肌対処法をご紹介します
①食事内容に気をつける
肌に必要なものは、「水分・油分・栄養」です。水分は、外側からの化粧品で補う方法もありますが、手っ取り早いのが内側から水分を摂取してあげること。一日約1.5Lの水分を飲むようにしましょう。
食事は、どんな栄養素もバランスよく補うことが大切です。身体や肌、髪をつくるためには、タンパク質が必要になるため、肉や魚を積極的に食べましょう。とくに、乾燥が気になる方は、しっかり動物性タンパク質を摂取するようにしてくださいね。
油抜きダイエットをしている方は、栄養不足になるためおすすめしません。
②運動をしっかり
私たちは、食事から「栄養」を吸収します。栄養は、「血流」にのせて全身に運ばれるんです。しかし、血液の流れは、生活習慣やストレスなどにより滞るもの。
運動は、血液の流れをスムーズにしてくれる役割があります。ウォーキングや腹筋、スクワットなどできるだけ毎日行うことが大切です。運動ができない場合は、マッサージやストレッチを行い、血流悪化を予防しましょう。
③ストレス発散をしましょう
ストレスはなくならないもの。ストレスは、人間関係だけではなく、寒い、暑い、うるさい、臭いなどでも感じてしまうものです。自分なりのストレス解消法を見つけることも大切です。
ゆらぎ肌の場合は、いろんな場所へ出かけると良いでしょう。自然にある様々な菌を吸収することで、肌の免疫力が高くなることが分かっています。疲れを感じない程度に、バランスよくお出かけを楽しむようにしましょう。
④睡眠をしっかりとろう
睡眠不足は、成長ホルモンが分泌されなかったり、汗をかく量が減ってしまいます。寝ているときの汗は、皮膚常在菌バランスを保つために必要なもの。汗をかかないと皮脂量が増えるため、ニキビや毛穴トラブルなどの原因にもつながります。そのため、しっかり睡眠をとり汗をかくことが大切です。
肌育成に必要な化粧品とは?
肌は、水分と油分で構成されているように、化粧品も水分と油分で構成されています。あくまで化粧品はサポート役ですが、継続して使用してあげることで、予防対策にはなります。
肌表面の皮脂膜が洗い流されてしまうと、角層が直接空気に触れ、肌のつっぱりを感じてしまいますね。この皮脂膜の代わりになるような油分を補ってあげると良いでしょう。
例えば、スクワランという成分は、肌表面にフタをする役割があるので、水分の蒸発を防ぎます。なるべく、水分を逃がさないように洗顔後や入浴後は、乳液やオイルでフタをしてあげましょう。
ゆらぎ肌にベストな対応をみつけましょう
ゆらぎ肌は、環境変化によって肌の対応力がないためにトラブルを引き起こすことをいいますね。環境の変化以外にも「洗いすぎ」や「スキンケア」、「生活習慣」などが関わってくることを忘れてはいけません。
自分の肌にベストな化粧品成分をみつけ、生活習慣も見直せるように意識をすることが、健康肌の維持に必要です。
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美養生アドバイザーとして、綺麗をつくるサポートをしています。腸育コンシェルジュや日本化粧品検定1級、漢方養生指導士など、美容と健康に関する資格を多数取得。「美肌・腸育・養生(中医学)」3つの視点から美と健康についてアドバイス致します。現在は、美容専門家として活動しながら予防医学や栄養学について学んでいます。