たまねぎ×酢で便秘解消・美肌に!?糖尿病予防にも!
たまねぎには抗酸化作用、便秘解消、血流をよくする等の成分が含まれています。酢も疲労回復など、健康によい調味料です。この2つを組み合わせると、美容効果だけでなく、生活習慣病予防にも!?
簡単に作れる、酢たまねぎ。簡単レシピもご紹介!
- 2019-05-23
- naomiimai
たまねぎの栄養がすごい!?
たまねぎだけではなく、にんにくやネギなど、「ユリ科ネギ属」のものは、血糖値をさげるという報告があります。
たまねぎに含まれている栄養素
硫化アリル
たまねぎの、ツーンとした匂いが、硫化アリルです。食べると辛みがあって、刺激があるのも特徴です。
血液をさらさらにする効果があり、肩こり解消にも良いですね。動脈硬化や、高血圧の予防にも効果的です。疲労回復のはたらきもあります!
ビタミンB1は、疲労に効果的なビタミンですが、そのビタミンB1と硫化アリルがくっつき、体内にビタミンB1が長くとどまります。そして吸収を良くしてくれるので、疲れた体にとても良いとされています。
オリゴ糖
便秘解消によいとされる、オリゴ糖。野菜の中では、たまねぎはオリゴ糖が多く含まれています。加熱すると、甘くなりますが、それがまさにオリゴ糖です。
オリゴ糖は、安定しているので、加熱して食べても問題ありません。生たまねぎでも、加熱して食べても効果が変わらないのは嬉しいポイントですね。
アリシン
胃の消化液を活発に分泌させるはたらきがあります。胃腸の健康にも良いですし、「なんだか食欲がないな」という時にも効果的。
また、血液中のコレステロールが上昇するのを抑えます。脳梗塞・動脈硬化などの病気の予防にもなります。
グルタチオン
いくつかのアミノ酸がつながったもので、抗酸化作用があります。
血糖値をさげるホルモンである「インスリン」の分泌を手助けするといわれています。糖尿病ではない人も、インスリンの無駄使いを減らせるので、今からでも予防しておくことが大切です。
ケルセチン
色素の一種で、ビタミンのようなはたらきをするため、「ビタミンP」ともよばれています。
ポリフェノールの一種で、とても強い抗酸化作用があります。アンチエイジング効果が期待できます。
また、毛細血管という、大きな血管が細かく枝分かれした血管を強くするはたらきがあります。血管を丈夫にするということは、生活習慣病の予防にもなり、いつまでも健康で若々しい体でいられるということです。
更に、ケルセチンにも、血液のコレステロールを下げるはたらきがあります。
玉ねぎには、血管に関する栄養素が多いことが分かりますね。
酢が体に良い!?
酢のすっぱさは、「クエン酸」や「酢酸」です。
これらは、
- 疲労回復
- 血流をよくする
- 内臓脂肪と皮下脂肪を減少させる
はたらきがあります。
さらに近年、中性脂肪を減らすはたらきもあると報告されています。中性脂肪は、糖質と脂質を摂りすぎると高くなってしまいます。
中性脂肪が血液中に多いと、
- 脂肪肝
- 動脈硬化
- 脳梗塞・心筋梗塞
など、生活習慣病のリスクを上げてしまいます。
ダイエット中の人にも、おすすめです。
酢たまねぎは、美容・便秘に効果的!?
美容面では、たまねぎのケルセチンによる抗酸化作用で、アンチエイジング効果が期待できます。
また、水溶性の食物繊維が多いので、便秘解消にも。特に、腹筋が弱くて、便を押し出す力が弱いタイプの人にはおすすめです。便秘は、体に不要なものがたまっている状態なので、肌にもよくありません。
また、オリゴ糖も含まれていますが、オリゴ糖は腸の中の環境を良くしてくれます。腸の環境が良くなると、善玉菌が増え、便秘解消!同時に美肌にも。肌荒れに悩んでいる人にも、おすすめです。
糖尿病や生活習慣病にも効果あり!?
たまねぎにも酢にも、
- 血液をさらさらにする(血栓を作りにくくする)
- 血管をつよくする
- 高血圧予防
- 疲労回復
のはたらきがあり、2つを組み合わせて食べると、生活習慣病予防も効果倍増です!
また、先にも述べたように、たまねぎに含まれるグルタチオンがインスリンの節約になるため、糖尿病予防にも。糖尿病は、血管がもろくなってしまい、さまざまな合併症を起こすので、今から予防していきましょう!
しかし、何でも食べ過ぎは注意です。「食事は酢たまねぎのみにする」などという食べ方はせず、献立に取り入れるようにしてみてはいかがでしょうか。
作りおきにも重宝する一品!簡単レシピをご紹介!
毎日料理をすることが難しい人にも、おすすめの一品です。
仕事で忙しい人、育児で家事の時短をしたい人…。時間がないときにも作り置きして、さっと食べられるのは嬉しいですね。
作り方はとても簡単!
- たまねぎ1個を薄くスライスする
- タッパーなど容器にいれる
- はちみつを大さじ1~2いれる
- たまねぎがひたひたになるくらい、酢をいれる
冷蔵保存で、だいたい1週間ほどもちます。
まとめ
いかかでしたでしょうか。
家庭でも手軽に使えるたまねぎと、酢。わざわざ特別な食材を用意しなくても、健康と美容に良いレシピができます。
これからの季節、夏バテ予防にも、酢たまねぎを取り入れてみてはいかかでしょうか。
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元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。