毎月やってくる生理中の疑問を解決し、自分の心と身体を大切にしましょう
生理中の症状はその月によって違うかと思われます。症状が楽な月があれば重い月の時もあったり、先月は眠気がなかったに今月は強い眠気があったりなど、心も身体も毎月の生理で振り回されているという人も多いかもしれません。
そんな毎月くる生理の疑問を知り、少しでも心と身体を楽にしましょう。生理中のあらゆるなぜ?と解決策をご紹介します。
- 2019-01-29
- nin
休みなく忙しい毎日を送る現代人女性にとって、毎月やってくる月経前や月経中の身体と心の不調は厄介なものでしょう。もちろん女性にとって月経は必要なものだとはわかっていても、忙しい時や集中したい時や元気でいたい時に、ホルモンのおかげで思うようにいかないという人も多いのかもしれません。
できればその辛い症状を抑え、身体面と精神面両方のバランスを崩さぬよう過ごしたいものですよね。ただ、その辛い症状があまりにも続く事があるという人は病気の恐れもあるので、気になるという人は早めに婦人科を受診するようにして下さい。
お肌がどうしてもボロボロになってしまう
毎日丁寧にお肌のお手入れをしても、生理前や生理中になると、どうしてもお肌が下り坂となり肌が荒れやすく、ニキビができやすいという人も多いかもしれません。この症状は、生理前に減ってしまう“エストロゲン”と呼ばれるホルモンによるもので、生理ではない時のあのハリツヤある肌や女性らしさを作ってくれる働きがあります。
ただ、このエストロゲンは生理前になると徐々にその分泌は減り始め、その反対に妊娠をつかさどる黄体ホルモンこと“プロゲステロン”の分泌が増え始めます。このプロゲステロンが増えてしまうと、皮脂の分泌が盛んとなりニキビが出来やすく、肌荒れを起こしやすくなってしまいます。
なるべく睡眠時間を確保するようにし、皮脂の分泌が多くなっているからと言って、洗いすぎたり保湿ケアを忘れないようにする事が大切です。
痛みがあっても身体の為に鎮痛剤は控えるべきなのか
身体の為にと生理中の痛みを我慢している人も多いかもしれませんが、痛みがあったりホルモンバランスが崩れやすいのであれば、鎮痛剤でもピルでも漢方でも、痛みを我慢せずに飲むようにしましょう。
一般的に効果があると言われている薬や、婦人科で出してもらえる薬は使用するようにして下さい。薬に対し悪いイメージがあり、昔のように人間は自然なままが一番良いと考える人もいるかもしれませんが、今と昔では女性のライフスタイルに大きな差があり、まず今現代の女性のライフスタイルが自然ではありません。
痛みがある人や女性ホルモンが崩れやすいなどの人は、身体の為にもなるべく鎮痛剤やピルや漢方を飲むようにし、快適に過ごせるようにしましょう。
毎月の痛みを緩和させる為にも、日頃から身体を温める服装にしたり、身体の芯から温めてくれる食事を取るなどのように“温活”を始めてみるのも良い方法と言えるでしょう。そして、あまりにも辛い痛みがあるという人は、すぐに婦人科を受診するようにして下さい。
睡眠のサイクルがおかしくなる
生理前に差し掛かると眠気に襲われたり、夜になると眠れなくなってしまったりと、睡眠サイクルがあまり良くないという人も多いかもしれません。この症状は生理前になると増える黄体ホルモンの分泌が関係しており、この黄体ホルモンの分泌が増え始めると体温を上昇させてしまい、どうしてもボーとしやすくなってしまうのです。
ただあまりにも強い眠気が来てしまう人は、顔を洗いに行ったり、爽快感のあるガム食べたりし、眠気を軽減させるようにしてみましょう。このように眠気以外にも生理前から生理中にかけて身体的、そして精神的の両面で何か生活に支障をきたしてしまう様な症状がある人は、低用量ピルを飲む事をオススメします。
2種類の頭痛
月経関連片頭痛は目の周りが痛んだり脈打つような痛みで、強い光や音に反応し体を動かしただけでも痛みが走ってしまいます。この頭痛の場合は、温めたり湯船に入る事なく、おでこや首筋を冷やすようにし、静かな部屋で安静に過ごすようにして下さい。
もう1つの緊張型頭痛は、月経により血液が子宮に集まり脳に血液や酸素が行きにくく、貧血気味になってしまっています。血行を促す為にも、首を回し筋肉を緩めたり、首や後頭部を温めるようにして下さい。
便秘や、緩みや、ガスが増える
生理前の便秘にも黄体ホルモンが関係しており、黄体ホルモンは生理の約10日前から消化管の運動機能を低下させてしまいます。これにより便秘になりやすくなったり、お腹が張りやすくなるなどの症状がみられるでしょう。
そして、生理中のお腹の緩みは、プロスタグランジンと呼ばれる物質が子宮から分泌されるのですが、そのプロスタグランジンは子宮だけではなく、消化管の近隣部位まで作用してしまう事がある為、その作用が強すぎてしまう事によりお腹を下してしまうのです。
もちろん、この症状は生理初めの最初の2日程度で治るので心配する必要はありませんが、あまりにもお腹の緩みがひどいという人は、イブプロフェンや非ステロイド系抗炎症薬を生理前に服用してみましょう。そして、あまりにもガスが多いという人は炭酸水を控えたり、よく噛んで食べる様にしたり、食生活の見直しをするようにしましょう。
あまりにも便秘や下痢などの症状がひどい場合は、子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が隠れている場合がありますので、少しでも気になるという人は一度病院を受診し先生に相談する事をオススメします。
どれだけ忙しくても身体を労わる事は大切です。これらのように生理前や生理中は何かと悩みが増えるかと思われますが、あまりにも生活に支障をきたしてしまっているという人は、婦人科を受診し先生に相談するようにして下さい。