保湿の基礎知識を押さえよう
スキンケアは、保湿に始まり保湿に終わる、といっても過言ではありません。
お肌が乾燥してしまうと、ニキビや吹き出物、しわやシミなど様々な肌トラブルを引き起こしてしまうことがあるのです。
美しい肌を手に入れるためには正しい保湿をすることが必要不可欠ですので、まずは保湿に関する正しい知識を身につけましょう。
保湿ケアは美肌と肌トラブル防止の最重要ポイント
「スキンケアの基本は保湿ケア」と呼ぶくらい、保湿ケアをしっかりと行うことは大切です。
私たちの肌には様々な刺激から守ってくれる「バリア機能」が備わっているのですが、肌が乾燥するとその機能が低下してしまいます。
紫外線やアレルゲン、物理的な摩擦等に対して敏感に反応するようになったお肌は、様々なトラブルを引き起こしやすくなります。
また人の体は肌が乾燥すると、“これ以上水分が出ていかないように”と皮脂を過剰に分泌するようになります。
これにより、ニキビや吹き出物などの肌トラブルが発生しやすい状態を招いてしまいます。
つまり肌の乾燥はあらゆる肌トラブルの“もと”であり、美肌を手に入れるには保湿をすることが必要不可欠である、というわけなのです。
保湿の大切な要素
「保湿」というと、“とにかくお肌に水分を補給しなければ!”と思われる方も多いのではないでしょうか。
もちろんそれも肌の保湿にとって大切なことなのですが、それ以上に大切なのが「水分をつなぎとめる」ということです。
肌組織の角質層では、
・皮脂
・天然保湿因子
・細胞間脂質
が相互に作用しあって水分を保持しているのですが、中でも重要なのが「細胞間脂質」です。
というのも細胞間脂質には肌細胞内で水分を“つなぎとめる”役割を果たしていて、角質層に含まれる水分の80%近くを守っているのです。
細胞間脂質は「セラミド」が主成分です。
化粧水を選ぶ際は、この成分が配合されているかどうかチェックしてみることをおすすめします。
一年中保湿ケアは重要
私たちの肌は、一年中同じ状態というわけではありません。
秋冬は乾燥が気になっていた肌も、夏には汗や皮脂の分泌量が増すことでベタ付きますし、肌表面がベタベタしているとどうしても保湿ケアを怠りがちです。
しかし夏は洗顔をする回数が増えたり強い紫外線を浴びたりクーラーにさらされたりするため、お肌が乾燥しやすい季節でもあるのです。
実は、汗や皮脂の分泌量が増えることと、お肌の乾燥は別問題です。
お肌がべとついていても、同時に乾燥している、ということもありえます。
夏だからといってスキンケアを手抜きすることなく、しっかり保湿ケアを行いましょう。