「乳液はベタベタするから嫌い」という方は意外と多いのですが、乳液には他の基礎化粧品にはない“良いトコロ”があります。
毎日化粧水や美容液を使ってスキンケアをしているのにお肌の調子が良くならない…という方は、乳液を使うことで状況を改善できるかもしれません。

乳液とは

化粧水と比べて少しトロっとしている乳液ですが、乳液は成分の20％～30％程度が油分で構成されています。
「お肌に油分を塗る」という響きに抵抗を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、この油分、お肌に潤いをもたらすとともに、とても大切な役割があるのです。

化粧水や美容液を使ってスキンケアをすると、肌細胞内に水分や美容成分を補給することができます。
しかしせっかく補給した水分や美容成分も、そのままの状態では時間の経過とともにどんどん蒸散していってしまいます。
その蒸散を防ぐために“フタ”の役割を果すのが乳液です。
乳液には適度な油分が含まれているため、これを肌表面に塗ることで、化粧水や美容液によって補給した成分をお肌に閉じ込めておくことができるのです。

乳液の種類

乳液は、以下の3種類に分けることができます。

□保湿乳液
一般に「乳液」というと、このタイプのものを指します。
化粧水や美容液によるスキンケアの後で使うことで、肌細胞内に有効成分を閉じ込めて、保湿の効果を高めることができます。

□UV乳液
UV乳液は、保湿乳液に美白効果がプラスされたものです。
このタイプの乳液にはメラニンの合成を抑制する作用や紫外線をカットする作用があるため、シミやそばかすの予防・改善効果を期待することができます。

□ティント乳液
ティント乳液は、一般の乳液に化粧下地としての機能がプラスされたものです。
化粧水等によるスキンケアの後このタイプの乳液を塗ってからメイクをすると、メイク崩れを防ぐことができます。
毎日忙しくてスキンケアやメイクに時間をかけられないという方には、一度検討してみて下さい。

乳液の基本的な使い方

乳液をはじめとする基礎化粧品は、使う順序やその使い方がとても大切です。
乳液は潤いとともにフタの役割を果たしますから、化粧水や美容液の前に塗ってしまっては、それぞれの浸透を防ぐことになってしまいます。
化粧水や美容液を使用した後に、顔全体にフタをしてあげましょう。

基本的には乳液の活用をお勧めしますが、肌質やどうしても油分が気になる、という方は部位や時間別に使い分けることもよいかと思います。
Tゾーンなどどうしてもテカッてしまう箇所は乳液を塗らない、より保湿が重要な睡眠前にはしっかり乳液を使う、など自分に合った使用法を探していきましょう。