食欲が止まらない原因と対策は?食欲を上手にコントロールしてダイエットを成功させよう
ダイエット中なのに食欲が止まらない、食べすぎてばかりで太ってきたなどと悩んでいませんか?
食欲が止まらないのには原因があります。ダイエット中でもそうでなくても、食欲をコントロールして体重増加を阻止しましょう。
食欲暴走の原因5つと対策を紹介します。
- 2023-03-29
- 森本悠希
食欲がとまらない原因5つ&対策はどうする?
「目の前の食べ物をあるだけ食べてしまう」「いくら食べても満足できない」など、食欲のコントロールができずに悩んでいませんか?
食欲が止まらない原因と対策を紹介するので、参考にしてください。
ストレス
ストレスから過食に走ってしまう方も多いもの。それはなぜかというと、ストレスを感じると大脳辺縁系が興奮して、食欲をUPするホルモン「ドーパミン」の分泌が増えるから。
さらに、食欲をおさえるホルモン「レプチン」の働きが低下するので、満腹中枢が刺激されずに「たくさん食べたのに物足りない」ということが起こるのです。
対策
ストレスがあるときほど、ジャンクフード、お菓子やスイーツなど脂質&糖質が高いものをたくさん食べてしまいがち。
体作りに必要な栄養は少ない食事ばかりを口にしていると、ダイエットに失敗する・肌トラブルを招く・健康を害するなど良いことは一つもありません。
また、食べすぎてしまったことに罪悪感を感じ、それがストレスになるケースも。散歩や読書、音楽鑑賞、ヨガなど、食べること以外のストレス解消法を見つけてください。
ストレスが溜まって食べたい気持ちが湧いてしまう場合は、目を閉じて深呼吸する、その場足踏みやジャンプをする、部屋の掃除をするなど、食べる以外の物事に集中して食欲をコントロールしましょう。
なお、身近な場所(キッチンの戸棚、オフィスのデスクの引き出しなど)にお菓子などをストックするのは×。ストレスがあるとき手の届く場所に食べ物があるのは、食欲を加速させかねません。
栄養不足
毎日、栄養バランスのよい食事を心がけていますか?
- カロリーばかり気にするダイエットをしている
- 偏食
- 菓子パンで食事をすませてしまう
- 自炊はほとんどしない
- 1日1~2食しか食べない
上記のような場合、体作りに必要な栄養が不足しがちです。すると「もっと栄養がほしい」と体が訴えるため、食欲が増加します。
対策
活動のためのエネルギーになるたんぱく質・糖質・脂質、体の調子を整えるビタミン・ミネラルを、バランスよく摂取しましょう。
食欲が止まらない=食生活が乱れていると心得て、体に必要な5大栄養素が摂取できているか、食物繊維が足りているか、水分補給は適切かなどを見直しましょう。
睡眠不足
アメリカのコロンビア大学やスタンフォード大学が実施した調査の結果では…、
- 睡眠不足が続くと自律神経が乱れて、食欲をおさえるホルモン「レプチン」が減少、食欲を増やすホルモン「グレリン」が増加
- 睡眠時間が平均7~9時間の人より、5時間の人は肥満率が50%高い
このように、睡眠不足が食欲を増大することがわかっています。
ちなみに、睡眠不足だと睡眠中に分泌される成長ホルモンの量も減少。美容や健康に関わりが深い成長ホルモンが減少すると、筋肉の量が低下します。筋肉が減ると基礎代謝が落ちて脂肪が燃えにくい=太りやすい体になってしまうことも。
対策
「睡眠負債大国」とも言われる日本では、睡眠時間が短い・睡眠の質が低い方がたくさんいます。毎日の忙しさに全力で対応するのではなく、少しだけ手抜きして睡眠時間を確保しましょう。
とくに子育て世代の女性は、睡眠時間が圧倒的に少ないと言われています。もし、家事や育児で十分な睡眠時間が確保できていないなら、パートナーに協力を求めてみてはいかがでしょうか。
生理前
女性ホルモン「プロゲステロン」と「エストロゲン」の影響で、生理前は食欲が増えがちになります。
プロゲステロン
生理前に分泌が増える。妊娠に備えるためのホルモン。食欲を増やす作用あり。
エストロゲン
生理前に分泌が減る。満腹中枢を刺激して食欲をおさえる。
また、エストロゲンの減少とあわせてセロトニンの分泌量も低下。セロトニンは幸せホルモンと呼ばれ、心の安定にかかせません。セロトニンが不足すると満腹感が得られずに食欲が増進しますし、イライラしやすくなって過食に走ってしまうことも。
対策
生理前は体も心も「のんびり」「ゆったり」を心がけましょう。頑張りすぎず、休めるときは休息を。穏やかな気持ちで過ごせば、イライラから食べすぎることはなくなりますよ。
とはいえ、プロゲステロンの影響で食べたい気持ちはわきやすいのが生理前です。対策としておすすめなのが、1日の食事を小分けにすること。1日3食の食事を数回に分ければ、無駄な間食を減らして食べ過ぎを防げますよ。
甘味依存症
お腹いっぱいなのに甘いものを食べてしまうなら、甘味依存症の可能性も。とくに、ダイエット中だからと砂糖を人工甘味料に置き換えている方は要注意です。
人工甘味料の中には、継続摂取で甘い物に依存しやすくなるものもあります。
対策
糖質のとりすぎは血糖値の急上昇・急降下を招いて、肥満の原因になります。そのため「糖類ゼロ」の人工甘味料を頼る方も多いのではないでしょうか。
ダイエットや健康のために糖質を気にするのはとても良いことですが、大切なのは何を口にするかです。人工甘味料はほどほどにして、血糖値を穏やかに上昇させる低GIのココナッツシュガー、はちみつ、てんさい糖などを活用すると良いでしょう。
他にもこんな対策で食欲をコントロール
5つの原因と対策を紹介しましたが、「よく噛んで食べる」「ツボ押し」なども、食欲コントロールに有用です。
よく噛んで食べる
ゆっくり食べるのがコツ。早食いは満腹中枢が刺激されず食べすぎにつながる。また、ながら食べをせず、料理の味や香りを楽しむと満足感を得やすい。
ツボ押し
耳のツボ「胃点」「飢点」などは食欲をおさえるのに有用。耳には多くのツボがあるので、耳全体を「イタ気持ち良い」と感じる力加減でもみほぐすと○。
食欲コントロールでキレイをキープ
いつまでも「キレイな私」でいるためにも、上手に食欲をコントロールして体重増加を防ぎたいもの。食欲が暴走して困る!というときは、ぜひ、本記事で紹介した対策をしてみてくださいね。
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教育、出版業界を経てフリーライターに。スタンダードな美容法からマニアックな健康法まで、情報収集・実践するのがライフワーク。キレイ&健康でありたいと願う女性をサポートできる情報を発信していきます。