毛穴トラブル、食事でできることとは?食べると良いもの&避けるべきもの
毛穴トラブルには、スキンケアなど肌の外からのケアも大切ですが、毎日の食事からアプローチすることも大切です。
そこで、毛穴トラブル対策におすすめの栄養素・食品や、避けたほうが良いものについて、管理栄養士の筆者がご紹介しています。
- 2022-10-18
- naomiimai
毛穴トラブルに食事からもケアできる?
毛穴トラブルに悩む女性は多いかと思います。スキンケアも大切ですが、日頃から食べるものを意識することで、体の内側からも毛穴トラブルにアプローチすることができます。
毎日の食事の積み重ねが、年齢を重ねたときに肌にも現れるため、ぜひ毛穴トラブルに役立つ栄養素・食べ物を知って、健やかな肌を維持しましょう。
毛穴トラブル予防に◎。食べると良いもの
ビタミンA【乾燥毛穴に】
寒い季節の乾燥や、洗顔のし過ぎなどで肌の皮脂が不足すると、肌が乾燥し、キメが悪く毛穴が目立つことがあります。そんな毛穴タイプでお悩みの人は、ビタミンAの摂取がおすすめです。
ビタミンAは、皮膚や粘膜をつくる細胞の生成に関与しています。そのため、ビタミンAを摂取することで、肌や粘膜の乾燥・シワなどのトラブルが起こりにくくなるといわれています。
ビタミンAを含む食品
- レバー
- うなぎ
- にんじん
- かぼちゃ
- ほうれん草
- モロヘイヤ
ビタミンB2【つまり毛穴に】
つまり毛穴は、鼻周りなどのTゾーンに多くみられます。肌の新陳代謝が乱れることで、古い角質や皮脂が詰まったり、メイクの汚れがたまることで毛穴がつまってしまいます。
ビタミンB2は、脂質の代謝を促す働きがあるため、皮脂の量をコントロールすることができ、毛穴のつまり解消に役立ちます。
また、ビタミンB2はタンパク質の合成にも関わっているため、健やかな肌づくりにのためには意識して摂りたい栄養素だといえますね。
ビタミンB2を含む食品
- レバー
- 卵
- 納豆
- 牛乳
- 海苔・わかめ
- アーモンド
ビタミンB6【つまり毛穴】
ビタミンB6は、タンパク質の代謝に関わる栄養素。タンパク質の代謝が促されることで、毛穴のつまりをはじめとする肌トラブルを軽減させることができ、健やかな肌をつくることができます。
ビタミンB6を含む食品
- マグロ
- バナナ
- 鶏胸肉・鶏ささみ
- パプリカ
- さつまいも
- 玄米
ビタミンC&ビタミンE【黒ずみ毛穴に】
黒ずみ毛穴は、つまり毛穴が悪化して、皮脂や角栓が空気に触れて酸化し、黒ずんでしまうことで起こります。紫外線によってメラニン色素が沈着することも、原因だといわれています。
そのため、黒ずみ毛穴は、酸化を防ぐことと、メラニン色素が沈着しないように対策することが重要になります。
ビタミンCとビタミンEは、強い抗酸化作用をもつため、酸化を防ぐことができます。また、ビタミンはメラニン色素の合成を防ぐ働きもあるため、黒ずみ毛穴対策に適した栄養素だといえます。
ビタミンEは、血管を広げて血流を良くする働きがあるため、肌の新陳代謝を活発にする効果も期待できます。
ビタミンCを含む食品
- レモン
- キウイフルーツ
- いちご
- さつまいも
- ピーマン
- パプリカ
- ブロッコリー
- キャベツ
ビタミンEを含む食品
- アボカド
- ピーナッツ
- アーモンド
- かぼちゃ
- ごま
タンパク質【たるみ毛穴に】
タンパク質は、肌をつくる材料であり、肌の潤いや弾力のもとになるコラーゲンの材料にもなるため、不足すると肌や毛穴がたるむ原因になります。
タンパク質は、動物性・植物性のものを組み合わせて摂るのがおすすめ。動物性タンパク質だけに偏ると、脂質量もあわせて増えてしまいがちですが、植物性タンパク質も意識して摂取すると、ビタミンやミネラル類などの栄養素も摂取することができます。
「卵×枝豆」「冷奴×納豆」のように、動物性・植物性タンパク質を組み合わせて食べましょう。
タンパク質を含む食品
- 鶏肉
- 卵
- 豆腐
- 高野豆腐
- 納豆
- 枝豆
- ブロッコリー
- アスパラガス
亜鉛【どの毛穴のタイプにも◎】
亜鉛は、体のさまざまな代謝に係わる栄養素。肌の新陳代謝を促して、毛穴つまりをはじめとする肌トラブルの解消に役立ちます。
ミネラル類の中でも、亜鉛は不足しやすいといわれているため、意識して摂取することが大切です。ビタミンCと一緒に摂取すると吸収率が高くなるため、「牡蠣×すだち」「アーモンド×キウイフルーツ」など、亜鉛×ビタミンCの組み合わせを意識してみてくださいね。
亜鉛を含む食品
- 牡蠣
- ほたて
- 牛肉
- 納豆
- 卵
- カシューナッツ
毛穴トラブルを回避!避けたほうが良いもの
糖質
糖質が多い食事をしていると、「糖化」が起こりやすく、肌のハリが失われやすくなり、たるみやシワが増える原因になってしまいます。
とはいえ、ブドウ糖は脳のエネルギー源ですし、糖質をまったく摂らないわけにはいきません。野菜から先に食べ始めたり、食物繊維を含む糖質食品(さつまいもやかぼちゃ等)を選択するなどの工夫をしながら、賢く糖質を摂取しましょう。
脂質
脂質を摂りすぎると、皮脂の分泌を促されてしまい、毛穴がつまる原因になると考えられています。
脂質の中でも、DHA(ドコサヘキサエン酸)やEPA(エイコサペンタエン酸)などのオメガ3脂肪酸は、血流を良くするなど体にメリットをもたらします。えごま油や亜麻仁油、魚の油に含まれているため、質の良い脂質を摂取するように心がけましょう。
刺激物(カフェイン・香辛料など)
刺激のある食べものは、腸内環境を悪化させる恐れがあります。腸内環境が乱れると代謝が悪くなり、栄養素の消化・吸収がうまくおこなわれないため、肌に良い栄養素が不足して、肌トラブルが増える原因になります。
コーヒーなどカフェインを含む飲み物は、1日1~2杯程度にしましょう。カレー粉やキムチなど、刺激物を含む食べものについても、毎日大量に食べるということは避けたいところです。
いかがでしたか?
多くの女性を悩ませる、毛穴トラブル。スキンケアなど、外からのケアももちろん大切ですが、ぜひ毎日の食事からもアプローチしてみてはいかがでしょうか?
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元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。