ダイエット中におすすめ!“スキムミルク”の魅力&活用法
牛乳よりもエネルギー量が低く、たんぱく質やカルシウムは牛乳と同程度に含まれる、スキムミルク。効率よく栄養素を摂取できるため、ダイエットに活用するのがおすすめです。
スキムミルクの魅力&活用法を紹介しているので、ぜひ食生活に取り入れてみてくださいね。
- 2022-03-25
- naomiimai
スキムミルクとは?牛乳との違いは?
スキムミルクという名前を、なんとなく聞いたことがあるという人は多いかと思います。
牛乳との違いは何なのか、どのような栄養素が含まれるのかなど、スキムミルクの魅力についてご紹介します。
スキムミルクとは
一般社団法人日本乳業協会によると、スキムミルクとは「牛乳の脂肪分を除いたものから、ほとんどすべての水分を除去し、粉末状にしたもの」とのこと。
脂肪がほぼ含まれていないため、エネルギー量を抑えつつ、たんぱく質やカルシウムなどの栄養素を補給することができます。牛乳よりもかなりあっさりした味で、ほのかに甘みを感じます。
スキムミルクの中には、鉄やビタミンD、オリゴ糖、食物繊維などの栄養素を強化したものや、乳糖が分解されたものなど、いくつか種類があります。
スキムミルクに含まれる栄養素/牛乳との比較
カルシウム
スキムミルクにも、牛乳と同じくカルシウムが豊富に含まれています。
日本乳業協会によると、スキムミルク10gを水90gで溶いたもの(スキムミルク液とする)を、牛乳100gと比較すると、カルシウム量はスキムミルク液・牛乳とも110mg含まれているとのこと。
一方で、エネルギー量はスキムミルク液が35kcalであるのに対し、牛乳は61kcalと、スキムミルク液のほうが約半分もエネルギー量が低いことが分かります。
このことから、少ないエネルギー量で効率よくカルシウムを摂取できることが分かりますね。
カルシウムは、骨や歯を丈夫にする働きがある他、緊張や興奮をしずめてイライラ感やストレスをやわらげる働きがあります。体の健康だけでなく、心の健康のためにも意識して補いたい栄養素といえますね。
乳糖
牛乳や乳製品に含まれている乳糖ですが、スキムミルクにも含まれています。乳糖は、水を含んで膨らむ働きがあるため、お腹の中で膨んで満腹感を得やすいのが特徴です。そのため、食べ過ぎ防止になり、ダイエットにも役立ちます。
さらに、乳糖は腸内で乳酸菌のエサになるため、乳酸菌が増えることで腸内環境を整える効果も期待できます。腸内環境が整うと、便通が良くなります。
長期間、便秘の状態が続くと、便の腐敗が進んで悪玉菌が増え、有害物質が増えてしまいます。有害物質はやがて血液にのって全身をめぐり、汗などを介して皮膚表面に出て肌荒れを起こす原因となります。
そのため、腸内環境を整えることは、肌のコンディションを良く保つのにも役立ちます。
たんぱく質
日本乳業協会によると、たんぱく質は、スキムミルク液100g中に3.4g、牛乳100g中には3.3g含まれているとのこと。このことから、スキムミルクは、牛乳よりも少ないエネルギー量でたんぱく質をしっかり摂取できるといえます。
たんぱく質は、筋肉や肌、髪、爪をつくる材料となる栄養素ですが、不足しがちな栄養素です。特に女性は、美容や健康を意識しすぎて、野菜中心の食生活になりがちで、たんぱく質が不足しやすいといわれています。
スキムミルクを活用して、たんぱく質を十分に摂取し、ダイエットや美容に役立てましょう。
ビタミンB2
スキムミルクにはビタミンB2も含まれています。ビタミンB2は、糖質・脂質の代謝を促すため、ダイエットに役立つ栄養素です。
その他、たんぱく質の合成にも関与しており、肌や髪、爪の生成をサポートするため、美容効果も期待できますよ。
スキムミルクの保存性
賞味期間が早い牛乳と比較して、未開封であればスキムミルクは約1年ほど保存期間があります。そのため、保存性が高いことが、スキムミルクの大きなメリットといえます。
業務用や使い切りサイズのものなど、さまざまなサイズのスキムミルクが売られているため、用途や使う量に応じて選ぶと良いかと思います。
スキムミルクの活用法
スキムミルクは、以下のように飲むのがおすすめです。
- 牛乳の代わりに
- 抹茶、きな粉をプラスしてドリンクに
- コーヒーに加える
また、料理にも使ってみましょう。料理に「ちょい足し」して、スキムミルクの栄養素を摂取しましょう。
- お好み焼きの粉に加える
- ホットケーキに混ぜる
- 味噌汁に加える
- ハンバーグに混ぜる
- ミルクスープに使う
- 炊き込みご飯・パスタに混ぜる
- 白玉団子に混ぜる
いかがでしたか?
牛乳と比較しても、引けを取らない栄養価をもつスキムミルク。保存性が高く、粉末状になっているため、手軽に使えるのも魅力の一つかと思います。
味にクセがないことから、飲み物だけでなくどんな料理にも合わせやすいのも、嬉しいポイントですよね。
カルシウムやたんぱく質などの栄養素を効率よく摂取できるため、ぜひご紹介した活用法を参考に、食事に取り入れてみてくださいね。
この記事を読んだ人におすすめ
元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。