筋肉量が効率良くアップする3つのポイントとは?
「できるだけ効率良く筋肉量を増やしたいけれど、なかなかうまくいかない…」とお悩みの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、そのような方のために、「効率良く筋肉量がアップする3つのポイント」を伝授したいと思います。
- 2021-10-04
- 町田晋一
筋肉量を増やすことで得られるメリット
ところで、なぜ筋肉量をアップさせるべきなのでしょうか。その理由は、筋肉量を増やすことで、多くの女性にとって大きなメリットが得られるからです。
その大きなメリットとして、次の2つが挙げられます。
1:基礎代謝がアップし、「太りにくいカラダ」に変わる
「基礎代謝」とは、呼吸や血液の循環、細胞の新陳代謝、体温の維持など生命活動維持のために使われるエネルギーのことです。つまり、じっとしていても勝手に消費されるエネルギーのことです。
基礎代謝の平均値は、成人女性で約1100kcal/日、成人男性で約1500kcal/日と言われています。
基礎代謝は一日の総消費エネルギー量のうちの約70%を占めていると言われています。そのため基礎代謝がアップすれば消費エネルギー量を増やすことができ、脂肪のつきにくいカラダにすることができると言えます。
その基礎代謝をアップさせる上で、筋肉量アップが必要となるのです。
しかし、筋肉が1kg増えても、代謝量は一日あたり13kcal程度しかアップしないと言われています。仮に筋肉が3kg増えたとしても、一日あたり39kcalしかアップしないということになります。
「それならば、筋肉量を増やすことは基礎代謝アップにはならないのでは…」と思われそうですが、筋肉量アップは基礎代謝アップにつながります!
筋肉量が増えると、それに伴い内臓が大きくなり血管数も増えます。その結果、除脂肪体重がアップします。
「除脂肪体重」とは、文字通り脂肪を除いた分の体重のことです。除脂肪体重が1kg増えると、代謝量は一日あたり50kcal程度アップすると言われています。例えば除脂肪体重が3kg増えれば、基礎代謝量が一日あたり150kcalもアップするということになります。
そのため、筋肉量が増えると除脂肪体重もアップし、基礎代謝アップにつながると言えるのです。
2:辛い「冷え」から解放されるようになる
筋肉量を増やすことで、多くの女性を悩ます「冷え」を解消させることも可能です!
筋肉には「力を発揮して運動を起こす」という働き以外にも、「熱を作り出す」というそれがあります。実際、体熱の約40%が筋肉で作り出されていると言われています。
男性に比べて女性に冷え性が多いのも、男性に比べて筋肉量が少ないからと言われています。そのため、筋肉量を増やすことで体熱産生能力がアップし、冷えの解消につなげることができると言えます。
筋肉量を効率良くアップさせる3つのポイント
それでは、筋肉量をできるだけ効率良く増やしたい方のために、3つのポイントをお伝えしていきましょう。
この3つのポイントを押さえることで、効率良く筋肉量を増やすことができるようになりますので、しっかり覚えておいてくださいね!
ポイント1:下半身の筋トレを行うこと
筋肉量を増やすには言わずもがな、「筋トレ」を行う必要がありますが、その際のポイントが下半身の筋トレを必ず行うようにすることです。なぜなら、全身の筋肉のうちの約70%を下半身が占めているからです。
しかも、「大腿四頭筋」や「大殿筋」、「ハムストリングス」といった筋肉は大きな筋肉なので、鍛えることで効率良く筋肉量を増やすことができ、基礎代謝アップにつなげることができると言えます。
具体的には、「スクワット」や「フォワードランジ」「バックランジ」などといったエクササイズを、10回前後反復可能な強度で、1分間の休憩を挟みながら3~6セット行うようにします。
ポイント2:筋トレ後はプロテインと合わせて「糖質」を摂ること
筋肉量を増やすには筋トレが不可欠ですが、それだけでは筋肉量を増やすことはできません!
筋トレによってダメージを受けた筋線維を修復させるには、「タンパク質」が必要となります。筋トレ直後は筋肉の合成が最も活発に行われるようになるので、そのタイミングでタンパク質を摂るようにします。
しかし、筋トレ直後に食事でタンパク質を摂るのは困難です。そこで、「プロテイン」という形でタンパク質を摂るようにします。
ところが、タンパク質の摂取だけではまだ不十分と言えます。なぜなら、筋トレ後はエネルギーが枯渇した状態だからです。
その状態でタンパク質だけを摂っても、そのタンパク質は筋肉作りのために使われずに、足りなくなったエネルギーを補給するために使われてしまうのです。そのため、合わせてエネルギー源となる「糖質」の摂取も必要となるのです。
糖質にはブドウ糖や果糖などの「単糖類」や、砂糖やハチミツなどの「二糖類」、穀類やデンプンなどの「多糖類」がありますが、このタイミングでは、体内に素早く吸収されてエネルギーに変換される、単糖類や二糖類から摂るようにします。
このようなことから、筋トレ後はプロテインと合わせて果物を摂ったり、100%果汁ジュースを摂ったりするとよいでしょう。
ポイント3:食事は数回に分けて摂るようにすること
食事を一日一食や、朝食を抜いて一日二食で済ませていませんか?そうすると筋肉量を増やすことはできません!
食事の回数を少なくしてしまうと、エネルギーがなかなか入ってこない状態となり、カラダは筋肉を分解してまでエネルギーを作り出そうとしてしまうからです。
また、筋肉作りに必要なタンパク質も、一度にまとめて摂っても全てが筋肉の合成に使われなくなってしまいます。そのため、食事は数回に分けて摂るようにします。
但し、ここで誤解しないでいただきたいことは、食事の回数を増やすといっても「食べる分量を増やすこと」ではないということです。そうではなくて、今まで食べていた一回の食事を、2つに分割するということです。
例えば今まで朝2:昼3:夜4という割合で食事を摂っていたとしたら、朝1:朝1:昼1.5:昼1.5:夜2:夜2というように分けて摂るようにしていきます。そうすることで筋肉の分解が抑えられる上、タンパク質も筋肉の合成に使われるようになります。
もし、食事を分割して摂ることが難しい場合は、“間食”として「プロテイン」を活用してもよいでしょう。
筋肉量を効率良く増やして「太りにくく、冷え知らずなカラダ」に!
今回は筋肉量を効率良く増やす3つのポイントをお伝えしました。この3つを実践すれば、効率良く筋肉量を増やすことができます!
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お腹痩せトレーナー。 1972年埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ。 東京都渋谷区・新宿区のパーソナルジムで、ぽっこりお腹に悩む女性のお腹痩せ成功をサポートしている。食事制限をしない、無理なくお腹瘦せできる独自のメソッドを提唱。 これまでぽっこりお腹に悩んでいた女性の腹囲を、2ヶ月で平均−5.6㎝のお腹痩せ成功に導く。 パーソナルトレーニング指導歴23年。