ビタミンCを味方に!夏の紫外線にも打ち勝つ美肌をつくるコツ
ビタミンCはみなさんよくご存知の通り、「美肌をつくる成分の代表格」。お肌にいいことは分かっているから、とりあえずフルーツを食べるようにしたり、スキンケアに取り入れてみたりと、“とりあえず”になってしまってはいませんか?身近な存在であるビタミンCですが、実は正しく摂取しないとなかなか効果を実感することができません。
今回は、その“美”の必須栄養素であるビタミンCで効果を得るためのポイントをご紹介したいと思います。
- 2016-07-01
- 片山侑貴
ビタミンCとは?
ビタミンCは、体内の機能をコントロールするために必要な栄養素である『ビタミン13種類』の中の1つ。
不足すると肌荒れ・疲労感・免疫力の低下などを引き起こしてしまうため、生きていくうえで必要不可欠であります。しかし、人はビタミンCを体内で合成することができないため、食事などで外部から摂取しなければなりません。
こんなにすごい!ビタミンCの8つの効果
①シミの予防・改善
メラニン色素の生成を抑え、また、沈着してしまったメラニン色素を元の色素に戻す働きをする
②シワの改善
ビタミンCはコラーゲンの生成を高め、肌にハリと弾力を与えることでシワを改善する
③アンチエイジング
強い抗酸化力で紫外線やストレスなどの活性酸素から細胞を守り、キメを整えるなど肌の老化を防ぐ
④ニキビの予防・改善
活性酸素を分解し、ニキビの炎症を抑えることで治りを早くする。また、皮脂の分泌を抑えることで予防効果もある
⑤毛穴の引き締め
過剰な皮脂の分泌を抑制することで皮脂腺が広がるのを抑えられ、毛穴を引き締め目立たなくさせる
⑥疲労回復
抗酸化作用によって、ストレスで発生する活性酸素を抑える
⑦免疫力アップ
体内のウイルスを排除する白血球の働きを高め、免疫力を向上させる
⑧貧血予防
ビタミンCは、摂取した鉄の吸収率を上げて貧血を防ぐ
ビタミンCの摂取ポイント
こんなにも万能なビタミンCですが、空気に触れると破壊されやすく、とっても繊細な成分です。熱を加えると成分が壊れてしまい摂取量が減少してしまうし、破壊されたビタミンCは角質層を突破することができないため、肌に浸透せず本来の効果を発揮することができません。そこで是非知っていただきたいのが下記のポイント◎
お肌から摂取するなら「ビタミンC誘導体」
成分が壊れやすく、ほとんど皮膚への浸透が見込めなかったビタミンCを改良したのが「ビタミンC誘導体」。誘導体にすることで壊れずに浸透しやすくなったビタミンCは真皮まで浸透し、体内でビタミンCに変化するため、より有効に働くことができるようになりました。そんなビタミンC誘導体にも種類があります。
水溶性ビタミンC誘導体
皮膚への吸収を高めるように作られたもので、化粧水や美容液に配合されています。特徴は『即効性』。
短期間で皮膚に浸透してビタミンCの実力を発揮します。ただ、皮脂の分泌を抑える働きによって乾燥しやすくなったり、これが刺激になってしまう人もいるので、乾燥肌・敏感肌の方は注意が必要です。
油溶性ビタミンC誘導体
水溶性であるビタミンCに油分を結合させ、脂に溶けやすくしたもの。皮脂や細胞間脂質との相性も良いので、クリームやジェルに配合されています。水溶性のほうが即効性がありますが、水溶性よりも浸透力が高いのが特徴。保湿性もあるので肌を乾燥から守ることもできます。高い濃度でも刺激が少ないのも特徴です。
新型ビタミンC誘導体
水溶性と油溶性の良い所をあわせ持ったのが新型のビタミンC誘導体です(PPS(アプレシエ)とも呼ばれています)。
油分にも水分にも良くなじみ、角質層だけでなく真皮まで浸透しやすく、その浸透力は水溶性ビタミンC誘導体の100倍とも言われるほど。肌への刺激や乾燥の心配もなく、ビタミンCの効果を最大限得られると注目されています。
ただ、良いものはやはり原料の価格が高く、化粧品にたっぷりと配合するのはまだ難しいようです。
食材から摂取するなら「食べ方を工夫」
ビタミンCが豊富な食材といえば野菜や果物ですよね!身近な食材で、特にビタミンCの多い野菜と果物がこちら。
野菜(100gあたり)
赤ピーマン170mg
パセリ120mg
芽きゃべつ110mg
ケール80mg
ブロッコリー54mg
じゃがいも35mg
さつまいも29mg
果物(100gあたり)
アセロラ1700mg
レモン(全果)100mg
柿70mg
キウイフルーツ69mg
いちご62mg
グレープフルーツ36mg
みかん33mg
食べ方ポイント① 「食後に摂る」
空腹時に摂取したものは吸収されるのが速いですが、排出されるのも速いです。体内にためておくことができないビタミンCは一度にたくさん摂取しても、過剰分は尿と一緒に2~3時間ほどで体外に排出されてしまいます。
ところが満腹時に摂取すると、食べたものに付着してゆっくりと吸収が続くため、空腹時よりも吸収量が約1.6倍アップすることが分かりました。つまり効率よく無駄なくビタミンCを吸収するには毎食後に摂るのが◎
食べ方ポイント② 「調理法を工夫する」
ビタミンCは熱で成分が壊れやすく、水に溶け出しやすい特徴があるので、茹でるのではなく蒸したり、できるだけ短時間の加熱調理にすると野菜のビタミンCを保持することができます。
食べ方ポイント③ 「食べ合わせを意識」
壊れやすいビタミンCですが、それを安定化してくれるのがビタミンPです。ビタミンPは、みかんなどの柑橘類に多く、薄皮には果肉の約50倍、すじには果肉の約100倍も含まれています。これらを一緒に摂取する手軽なものとしてスムージーがありますが、バナナやりんごなどには「アスコルビナーゼ」という、ビタミンCを破壊する酵素が含まれているので、食材の組み合わせにはご注意を!
■まとめ:
いかがでしたか?これからやってくる夏は1年の中で最もお肌へのダメージが大きい季節。体の外側と内側の両方からのケアが効果をより高めてくれるので、ぜひ試してみてくださいね。
※筆者の個人的見解です。効果・効能を保証するものではありません。
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企業の採用コンサル、個人のキャリアアドバイザーとハードな日々の中体調を崩し、自分の身体と向き合うことで「食・美容」に目覚める。そこから美容食学などを学び、現在美容をテーマに幅広く執筆中。みなさんの“美”に役立つ情報を発信していきたいと思います!