30代からのダイエットは「野菜中心」ではNG?老けて見えないためのダイエット基礎知識
20代は、食事量を減らすだけで痩せていたのに、30代に入って何をしても痩せなくなった、という人は多いのではないでしょうか?特に、「野菜中心の食生活」を送っている人は要注意。
30代から美しく健康に痩せるための方法をご紹介しているので、参考にしてみてくださいね。
- 2020-11-09
- naomiimai
30代から痩せにくくなった?その理由とは
20代は、食事量を減らしてすぐ痩せたのに、30代になってから何をしても痩せない、という人もおられるのではないでしょうか?これは、年齢を重ねるにつれ、基礎代謝が低下することが原因です。
基礎代謝とは、人間が生きる上で最低限必要なエネルギーのこと。痩せる=エネルギーを消費すること、なので、基礎代謝が高ければ高いほど、痩せやすいといえます。
そして、基礎代謝の中で、筋肉が最も多くエネルギーを必要とします。したがって、加齢とともに筋肉量が低下することで、基礎代謝が低下してしまいます。
野菜中心の食生活に注意が必要な理由
なかなか痩せないと、カロリーを減らすために野菜中心の食生活になりがちですよね。野菜には食物繊維やビタミン、ミネラルが豊富なため、もちろん積極的に摂りたいですが、30代からは少し注意が必要。
肉や魚などのたんぱく質が少ないと、筋肉が作られないため、代謝を上げられません。痩せることが仮に出来たとしても、それは健康的な痩せ方ではなく、少し食べる量を増やすだけで体重・体型が元通りになってしまうことも。
将来の美容・健康のためにも、30代からは、適切に栄養素を補給しながら、健康に痩せる体づくりが大切になります。
ダイエットで老けて見えないための方法とは
1:筋肉をつける
ウォーキングやヨガなどの有酸素運動だけでは、筋肉をつけることは難しいので、あわせて筋トレをすることが大切です。
腹筋やスクワットなど、体の中で占める面積が大きい筋肉を使うトレーニングは、効率よく筋肉をつけられるので、おすすめです。
2:体重にとらわれない
ダイエットをしている時に、体重で評価するという人も多いですよね。しかし、30代からは「健康に痩せる」ことが何より大切。体重ももちろん評価の一つになりますが、「体脂肪を減らす」「体型を美しく」の2点に意識しましょう。
体についている余分な脂肪を、適した食事や運動で減らす、ということが大切です。
また、体型も重要ですよね。いくら体重が減ったとしても、見た目が痩せ過ぎていたら不健康ですし、老けて見えることもあります。周りの人や、家族にも、どれくらいの体型が健康に見えるのか、チェックしてもらうのも良いですね。
3:糖質抜きはNG、食事抜きはNG
最近、糖質を摂らない、あるいは極端に少なくする人も多いですよね。糖質は、脳の唯一のエネルギー源ですし、制限し過ぎると体が飢餓状態だと思い込み、エネルギーを溜め込むようになり、余計に痩せにくくなってしまいます。
糖質を摂るのに抵抗がある場合は、なるべくGI値の低い食材を摂るようにしましょう。米を食べるなら玄米や雑穀米、パンはライ麦パン、麺類ではそば、など工夫して、糖質を1日1~2回は必ず摂るようにしましょう。
4:代謝を上げる食材を食べる
ダイエットには食事の量も大切ですが、少しでも代謝を上げる食材を摂り、脂肪を燃焼させることが重要です。
代謝を上げる食材
- とうがらし:カプサイシンという辛味成分が代謝を促進させる
- 生姜:ショウガオールという成分が、血液の流れを良くして代謝を促進させる
- ねぎ、玉ねぎ:硫化アリルという成分が、血流の流れを良くして代謝を促進させる
- うなぎ、アーモンド:ビタミンEが豊富。血流の流れを良くして代謝を促進させる
また、冷たい飲み物よりも温かい飲み物を飲み、体を冷やさない=血流を良くすることも意識してみてください。冷たい飲み物の場合は、いきなり飲むのではなく、口の中で噛むようにして飲み込むと良いですよ。
5:痩せるスピードにも要注意
筋肉をつけずに、体重だけを気にして急に痩せると、皮膚がたるんで老け顔の原因になってしまいます。せっかく苦労して痩せても、美しく見えないのは残念ですよね。
1ヶ月に落とす体重の目安は、今の体重の5%と覚えておきましょう。例えば、今55kgの人であれば、55kg×0.05=2.75kg程度を落とすのが目安となります。
時間はかかっても、健康や美容面に注意してダイエットを心がけてくださいね。
6:睡眠をとる
30代は、仕事や育児などで忙しく、なかなか睡眠時間を確保できない人も多いのではないでしょうか?
筋トレをする場合は、特に睡眠が大切になります。トレーニングで壊れた筋肉の細胞は、睡眠中に修復されるからです。ですので、少なくともトレーニングをした日は、なるべく睡眠時間を確保するように意識してみてくださいね。
7:良質な脂質も摂取する
脂質というと体に悪いイメージがありますが、良質な脂質は適度に摂取したいもの。脂質はホルモンの材料になる他、脂溶性ビタミンの吸収にも必要です。
肉やバターなどの動物性脂肪は控えめにし、オメガ3脂肪酸が豊富な青魚やナッツ類、アボカドなどを摂取すると良いですよ。お刺身や魚の缶詰でもOKです。
いかがでしたでしょうか?がむしゃらにダイエットしても、なかなか痩せないという人は、食生活や睡眠について見直してみると良いかもしれません。
健康的に痩せて、毎日を気分よく過ごしたいものですね。
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元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。