今年の夏は冷え知らず!辛い「夏冷え」から脱却する3つの対策
これからの季節、オフィスなどでのガンガンに効いた冷房による辛い冷えに悩まされる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、そんな「夏冷え」から解放されたい方のために、3つの対策法をご紹介します。冷え知らずでこの夏を乗り切りましょう!
- 2020-08-09
- 町田晋一
「冷え」によってもたらされる体の不調
冷えはただ体が冷やされるだけではありません。体に様々な不調をもたらします。
- 慢性的なだるさや疲労感
- 頭痛
- 消化不良
- 便秘
- イライラ
これらは冷えによってもたらされると言われています。こういった症状でお悩みの方、冷えが原因かも…。
「冷え」の原因
冷えから体を守るための対策法をお伝えする前に、冷えの原因について触れておきましょう。
過剰な冷房
まず考えられるのが、ガンガンに効いた過剰な冷房です。冷房で体が冷え切ってしまうと、血管が収縮し血流が滞ってしまいます。すると全身に熱が行き届かなくなってしまい、冷えをもたらします。
冷たい飲み物や食べ物
夏場はどうしても冷たい飲み物や食べ物が欲しくなりますが、こうした冷たいものもやはり体を冷やしてしまいます。
冷たいものを摂ると内臓が冷えてしまい、内臓機能が低下しやすくなります。その結果、食欲不振や消化不良、便秘などといった不調を引き起こすことになります。
いわゆる「夏冷え」と呼ばれるものは、冷房や冷たいものを摂ることで引き起こされる冷えのことを言います。
自律神経の乱れ
「自律神経」は交感神経と副交感神経から成り、体温調節や消化など生命維持のコントロールを行っています。自律神経が乱れると体温調節機能が低下し、冷えを起こしやすくなります。
ストレスや不規則な生活習慣などが原因で自律神経の乱れが生じますが、激しい温度差も自律神経の乱れを引き起こすと言われます。
筋肉量が少ない
筋肉量が少ないと生み出すことができる熱の量が少なくなってしまうため、冷えやすくなります。
男性に比べて女性に冷え性が多いのも、筋肉量が少ないためと言われています。実際に、体熱の40%は筋肉で作られていると言われています。
「夏冷え」から体を守る3つの対策
それでは、夏冷えから体を守るために行っておきたい対策を3つお伝えします。
対策1:なるべく温かい飲み物や食べ物を摂る
冷房の効いた室内では、なるべく温かい飲み物や食べ物を摂るように心がけてみましょう。
例えばこれまで飲んでいた「アイスティー」を「ホットティー」に変えてみましょう。更にショウガを加えた「ホットジンジャーティー」を摂るようにすると、より効果が期待できてお勧めです。
体の内側から温めるだけでも、冷えから体を守ることができます!
対策2:オフィスでは膝掛けやストールを活用する
日頃から膝掛けやストール、カーディガンを携帯するようにしましょう。また、「お腹が冷えてしまう」という場合には、腹巻きを活用するのも手です。
対策3:筋トレを行うことで筋肉量を増やす
そして最も重要なのが筋肉量を増やすことです。その理由は、先ほども触れた通り、体熱の40%が筋肉で作られているからです。
ここでのポイントは、「下半身の筋トレ」を行うことです。というのは、全身の筋肉のうちの約70%を下半身が占めていると言われているからです。
それでは筋肉量を増やし、冷えに効く筋トレ3つをご紹介しましょう。中には何度もご紹介しているエクササイズもありますが、それだけ重要なエクササイズということで、おさらいも兼ねて再度お伝えします。
1. スクワット
- 肩幅もしくは肩幅よりもやや広めに足幅をとり、つま先はやや外側に向けます。
- 両手を頭の後ろに組んで胸を張り、お尻を後ろに軽く突き出して、目線は正面に向けます。
- 息を吐きながら、後ろに軽く突き出したお尻を膝のラインよりもやや下になるまでゆっくり下ろし(写真左)、息を吸いながら膝を伸ばし切らないところまで立ち上がる動作(写真右)を繰り返すことで、お尻と太ももの筋肉に効かせることができます。
10回を1分間の休憩を入れながら5セット行いましょう。
動作中は、耳、肩、股関節を結ぶラインがまっすぐになるようにし、膝がつま先よりも前に突き出たり内側に入ってしまったりしないように注意しましょう。
2. バックランジ&ニーアップ
- 腰幅程度に足幅をとり、つま先は正面に向けて立ちます。
- 片脚を後ろに引き、息を吸いながら前脚の太もものラインが床と平行になるまで上体を真下に下ろします(写真左)。
- 息を吐きながら前足裏で床を押しけることで、後ろに引いた脚をそのまま前に振り上げ、ニーアップ動作を行います(写真右)。ニーアップ動作を行ったら、そのまま2.の動作へ。腕振り動作も同時に行うようにしましょう。太ももの筋肉に効かせることができる上、全身を使ったエクササイズになります。
左右それぞれ10回を、3~5セット行います。
スクワットと同様、膝がつま先よりも前に突き出てしまったり、内側に入ってしまったりしないようにしましょう。
3. カーフレイズ
- 腰幅程度に足幅をとり、つま先は正面に向けて立ちます。
- 壁に手をついてバランスをとり、息を吐きながらかかとをできるだけ高く上げ、上げ切ったところで1秒程度ストップし(写真左)、息を吸いながらゆっくりとかかとを下ろしていく動作(写真右)を繰り返すことでふくらはぎの筋肉に効かせることができます。かかとは床に下ろし切らないようにしましょう。
15~20回を1分間の休憩を入れながら3セット行いましょう。
筋肉量を高めるコツ
筋肉量を増やす場合、10回程度反復可能な強度で、1分間の休憩を入れながら3~5セット行うようにします。中程度の強度で休憩を短めにとり、セット数を多めに設定することで筋肉中に乳酸が蓄積し「成長ホルモン」の分泌を促すことができるからです。
自重で行う場合、下ろす動作を出来るだけゆっくりと行い、出来るだけ筋肉をストレッチさせたところから最大限に収縮させるようにしてみましょう。すると負荷をかけなくても筋肉に刺激を与えることができます。
「3つの対策」を実践してみましょう!
今回は、夏冷えから体を守るための3つの対策をお伝えしてきました。いずれも日頃から実践できるものですので、夏冷えでお悩みの方は是非お試しください!
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お腹痩せトレーナー。 1972年埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ。 東京都渋谷区・新宿区のパーソナルジムで、ぽっこりお腹に悩む女性のお腹痩せ成功をサポートしている。食事制限をしない、無理なくお腹瘦せできる独自のメソッドを提唱。 これまでぽっこりお腹に悩んでいた女性の腹囲を、2ヶ月で平均−5.6㎝のお腹痩せ成功に導く。 パーソナルトレーニング指導歴23年。