「夏は痩せやすい」というのは間違い!「夏太り」を防ぐ3つのポイント
「夏」というと「夏痩せ」という言葉があるので、痩せやすい時期と思っていませんか?
実はこの考え、間違いです!夏はむしろ体脂肪が付きやすくなる条件がいっぱい重なるので、太りやすい時期と言えるのです。
そこで今回は、「夏太り」を防ぐために知っておきたい3つのポイントをお伝えします。
- 2020-07-04
- 町田晋一
なぜ夏は太りやすくなると言えるのか?
ところで、なぜ夏は太りやすくなると言えるのでしょうか。夏は体脂肪が付きやすくなる条件が重なりやすいからです。
夏場は冷たいモノを食べたり飲んだりする機会が多くなります。冷たいモノを摂りすぎてしまうと、胃腸など内臓機能が低下し、食欲が落ちやすくなります。食べなくなるということは、エネルギーや身体を作る材料などが入ってこなくなるということです。そのため、筋肉量など身体に必要なものが減少してしまいます。いわゆる「夏痩せ」と言われるものは、この状態のことです。
また、夏は冷房が強く効いたところで過ごす機会が多かったり、入浴をシャワーで済ませたりしてしまいがちです。そうすると身体を冷やしてしまう一方になるため、「体温の低下」に繋がりやすくなります。
「筋肉量の減少」と「体温の低下」により基礎代謝量の低下を招くため、夏は太りやすくなると言えるのです。
「夏太り」を防ぐ3つのポイント
それでは夏太りを防ぐ3つのポイントをお伝えしましょう。
いずれも日常生活の中で実践できるものです。夏太りを避けたい方は、是非ご参考にしてくださいね!
ポイント1:入浴ではシャワーではなく「湯船」に浸かるようにする
冷房などで冷えた身体を温めるために、夏場でもできるだけ湯船に浸かるように心がけましょう。
38~40℃程度のぬるめのお湯に10分程度浸かるようにすると、身体を芯から温めることができると言われています。
また、ぬるめのお湯にゆっくり浸かることは、身体を温めるだけでなく疲労回復促進効果も得ることができます。副交感神経が優位になり、リラックス効果により筋肉の緊張を緩め、血流が促進されるからです。
ポイント2:「身体を温める食べ物」を積極的に摂るようにする
暑いとどうしても冷たい飲み物や食べ物を選んでしまいがちです。こうした冷たいものを摂る際には、一気に摂るのではなく少しずつ摂るように心がけましょう。
また、「身体を温める食べ物」を積極的に摂ることもお勧めです。身体を温める食べ物として、ニンジンやカボチャ、玉ねぎなどといった根菜類や味噌や納豆などの発酵食品が挙げられます。
ポイント3:「身体を動かすこと」を習慣づけるようにする
そして何よりも身体を動かすことが大切です!暑いとどうしても活動量が少なくなりがちですが、日頃からストレッチやウォーキング、筋トレなどを習慣づけるようにしましょう。
特に筋トレは、筋肉量を増やして基礎代謝量を高めるために必要です。この時のポイントは、下半身の筋肉を強化するエクササイズを行うことです。なぜならば、全身の筋肉のうちの約70%を下半身が占めていると言われているからです。
具体的にはお尻や太ももの筋肉を刺激する「スクワット」や「フォワードランジ」と、ふくらはぎの筋肉のエクササイズである「カーフレイズ」を、休養日を挟みながら週2~3回行うようにします。
(1)スクワット
- 肩幅もしくは肩幅よりもやや広めに足幅をとり、つま先はやや外側に向けて立ちます。
- 両手を頭の後ろに組み、胸を張りお尻を軽く後ろに突き出すことで上体を前傾させて、目線は正面に向けます。
- 息を吸いながら軽く後ろに突き出したお尻を、膝のラインよりもやや下になるまで下ろしていき(写真左)、息を吐きながら膝を伸ばし切らないところまで立ち上がる動作(写真右)を繰り返すことで、お尻と太もも裏の筋肉に効かせることができます。
10回を1分間の休憩を挟みながら3~5セット行います。
ポイント
お尻と太もも裏の筋肉に効かせるポイントは、上体を前傾させることです。上体を前傾させることで股関節の曲げ伸ばし動作が協調されやすくなるため、股関節伸展筋群であるお尻と太もも裏の筋肉に効かせやすくなります。
注意すべき点
動作中は膝への負担を少なくするために、膝がつま先よりも前に突き出さないように注意しましょう。また、つま先と膝が同じ方向を向くようにしましょう。
(2)フォワードランジ
- 両手を頭の後ろに組んで立ち、足幅は腰幅程度にとります。
- 片脚を一歩前に出して着地したら、息を吸いながら上体を真下に下ろします(写真左)。
- 太もものラインが床と平行になるまで下ろしたら、息を吐きながら前足裏で床を押しけることで元の体勢へ(写真右)。これを左右交互に繰り返します。太ももとお尻の筋肉に効きます。
左右交互20回を、1分間の休憩を挟みながら3セット行います。
ポイント
お尻を真下に下ろすように心がけることで、お尻と太ももの筋肉に効かせることができます。
注意すべき点
スクワットと同様、動作中は膝がつま先よりも前に突き出さないようにしましょう。また、つま先の真上に膝が位置しているようにします。
(3)カーフレイズ
- 腰幅程度に足幅をとり、つま先は正面に向けて立ちます。
- 壁に手をついてバランスをとり、息を吐きながらかかとをできるだけ高く上げて、ふくらはぎの筋肉が収縮していることが感じられるポイントで1秒程度静止します(写真左)。
- 息を吸いながら、かかとを床スレスレまでゆっくり下ろしていく動作を繰り返します(写真右)。
15~20回を、1分程度の休憩を挟みながら3セット行いましょう。
ポイント
できるだけ高くかかとを上げることが、ふくらはぎの筋肉に効かせるポイントです。
注意すべき点
動作中は、頭から足までが一直線になるようにしましょう。
熱中症対策をしながら「3つのポイント」の実践を!
今回は夏太りを防ぐポイントについてお伝えしていきました。暑い夏は、熱中症のリスクも伴います。「身体を冷やさないようにしよう!」と冷房などを我慢してしまいますと、そのリスクは高くなってしまいますので、暑いときはムリをせずに冷房を使うようにしましょう。
熱中症対策をした上で、今回お伝えした3つのポイントを実践していただければ、夏太りは避けられるはずです!早速お試しください!
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お腹痩せトレーナー。 1972年埼玉県浦和市(現さいたま市)生まれ。 東京都渋谷区・新宿区のパーソナルジムで、ぽっこりお腹に悩む女性のお腹痩せ成功をサポートしている。食事制限をしない、無理なくお腹瘦せできる独自のメソッドを提唱。 これまでぽっこりお腹に悩んでいた女性の腹囲を、2ヶ月で平均−5.6㎝のお腹痩せ成功に導く。 パーソナルトレーニング指導歴23年。