乾燥肌にお悩みの人必見!肌の潤いのために必要な栄養素とは?
寒い時期だけでなく、冷房がきいている暑い時期にも注意したい、乾燥肌。スキンケアももちろん大切ですが、体の内側からケアすることも重要です。乾燥肌対策におすすめの栄養素について、また、注意したい食生活についてご紹介します。
- 2020-07-07
- naomiimai
あなたは当てはまる?乾燥肌とは?乾燥肌のメカニズムとは
乾燥肌とは、肌の水分も皮脂も不足している状態です。顔でいえば頬や、目・口の周りが乾燥しやすくなり、膝や足の裏なども乾燥していることが多いといわれています。
乾燥肌のメカニズム
皮膚の一番外側にあるのは「角質層」で、角質層にはバリア機能があります。バリア機能によって、外部刺激から守られ、また、肌内部の水分・脂質が逃げないよう保たれているため、肌が乾燥しないようになっています。
何らかの原因でバリア機能が低下すると、水分が逃げやすくなるため、乾燥肌になってしまいます。角質層のバリア機能を守ることが、乾燥肌対策には大切といえますね。
肌のバリア機能が低下する原因とは?
バリア機能が低下する原因は、以下の通りです。
- ストレス
- 生活習慣の乱れ
- 冷房・暖房による空気の乾燥
- 紫外線
- 間違ったスキンケア
- 食生活の乱れ
- 加齢
夏にも乾燥肌の注意が必要?
乾燥肌というと、冬をイメージしやすいですが、実は夏場も要注意。エアコンがきいた部屋は空気が乾燥しているため、肌が乾燥しがちに。
また、紫外線も肌を乾燥させる要因の一つなので、日焼け対策はしっかりおこないましょう。
乾燥肌対策にはどんな栄養素が大事?
バリア機能を低下させないために、食事からもケアしていきましょう。
以下の栄養素は、乾燥肌対策に効果が期待できるため、意識して摂取してみてくださいね!
たんぱく質
肌の材料となる、たんぱく質はしっかり摂取しましょう。
また、肌のハリや弾力、肌の潤いをつくりだすコラーゲンもたんぱく質からつくられます。そのため、コラーゲンが不足すると乾燥肌を加速させる要因となってしまいます。
アミノ酸のバランスが良い、良質なたんぱく質を摂取すると良いですよ。
たんぱく質を含む食品
牛肉、豚肉、鶏肉、豆腐、納豆、卵、牛乳
ω3脂肪酸
EPAやDHAなどが代表的であるω3脂肪酸は、細胞膜をつくるため、乾燥肌にもおすすめの栄養素です。
また、血液をサラサラにするはたらきもあるため、肌を明るく見せてくれますよ。冷え性の人や、肩こりや腰痛などにもおすすめです。
ω3脂肪酸を含む食品
いわし、さば、あじ、亜麻仁油、えごま油
ビタミンA
ビタミンAは、皮膚や粘膜を健やかに保つはたらきがあるため、不足すると肌トラブルの原因に。しかし、紫外線を浴びると壊れてしまうといわれているため、日々ビタミンAを補給することが大切だといわれています。
過剰症もあるため、一度に大量に摂取するのではなく、こまめに摂取すると良いですよ。
ビタミンAを含む食品
うなぎ、レバー、緑黄色野菜、卵黄など
ビタミンE
抗酸化作用をもち、毛細血管を広げて血流を良くするはたらきがあるため、肌の新陳代謝を活発にしてくれます。バリア機能が低下しても、新しい肌に再生することができれば、肌のコンディションを保つことができますよね。
ビタミンEを含む食品
アーモンド、ピーナッツ、アボカド、いくらなど
ビタミンB2
ビタミンB2も、皮膚や粘膜の再生に関わるビタミンなので、肌の潤いを保つには欠かせない栄養素といえます。不足している女性も多いといわれているため、意識して摂取しましょう。
ビタミンB2を含む食品
レバー、卵、納豆、牛乳など
ビタミンB6
たんぱく質の代謝に関わっているため、肌細胞の代謝に欠かせません。また、肌荒れを防ぐはたらきも。
ビタミンB6を含む食品
かつお、まぐろ、さんま、バナナなど
コラーゲン
以前まで、コラーゲンは口から摂取してもあまり意味がないといわれていましたが、近年はコラーゲンペプチドを口から摂取すると皮膚にまで届くという研究報告があります。
コラーゲンはふかひれや手羽先などに含まれていますが、コラーゲンペプチドはさらに細かく分解されたもの。健康食品でコラーゲンペプチドを摂取しても良いですね。
乾燥肌にNGな食生活とは?
アルコールの飲みすぎ
アルコールの飲みすぎは、脱水を起こして体内の水分量が減少し、肌の潤いに影響を及ぼす可能性があります。同じく、カフェインの摂取も脱水を起こすといわれていましたが、因果関係はないともいわれています。
いずれにしても、乾燥が気になるときに脱水を起こす可能性がある飲み物の摂りすぎは控えましょう。
糖質、脂質の摂りすぎ
糖質や脂質の摂りすぎは、ビタミンB2などのビタミンを消費させてしまいます。ファーストフードや揚げ物の摂りすぎや、糖質・脂質がともに多い菓子類は肌荒れの原因にもなるため、摂りすぎは要注意です。
いかがでしたでしょうか?乾燥が気になるときは、スキンケアなどだけでなく、体の内側からもアプローチしてみてくださいね。
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元病院勤務の管理栄養士。栄養指導、チーム医療、献立作成、学会発表など管理栄養士業務を経験。妊娠を機に退職、現在はフリーランスで1児の母。 糖尿病療養指導士、サプリメント管理士の資格有り。 根拠のある「内面からの美容」の情報をお届けいたします。