自分のことのようでなかなかわからない、自分の身体のこと。ヨガにはそれを知る鍵があります。体についてもっと知りたいという方へ、ヨガの実践者であり、RYT200も取得している筆者がヨガをおすすめする理由を3つお伝えします。
※RYT200とは、全米ヨガアライアンスが認定する200時間のヨガインストラクター養成トレーニングです。
まず!ヨガって何?
ヨガって何?という方の為に、まずはじめに基本的なことを少しだけ。
現代では一口にヨガと言っても、いろいろな意味やタイプがあります。そもそもヨガとは日本で言う(茶道や剣道などに使われる意味での)「道」のようなもので、「知る」ための手段です。その手段の一つとして「体を知る」為に「アーサナ」があります。現代でヨガと言って誰もがイメージするのは、この「アーサナ」のことです。
※あまりに長い話になる為、とても短く説明していますが、本来は更に深く面白いです。
※筆者が勉強・実践している伝統的なハタヨガを基にお伝えします。
おススメ理由①自分の体を知る
そんな「体を知る」為に考え、構成されたアーサナのポーズたち。
例えば、あなたは普段の生活で体のどこを使っていないかわかりますか?それどころか、意識の仕方が分からず動かすことができない部分がある、なんて感じたことはありますか?
様々なポーズをとっていくことで、普段使われることの少ない部分も動かしていきます。そうしてはじめて、ここを使っていなかったんだ!という事実と、こうすればここをストレッチすることができる・動かすことができるのか、という発見があります。
また、普段あまり使われない部分があるということは、お休みしているところを補うべく、酷使している部分もあるということ。それがあなたの体の使い方の癖となり、染みついた癖はいろいろな形で体自身に出てきます。
体のバランスが崩れることから生まれる不調があるならば、癖に気づいてそのバランスを整えたい!と筆者は思います。まずは自分が自分の体をどう使っているのかをしっかり認識することは、そのバランスを自分でとるための第一歩だと思いませんか?
おススメ理由②自分の呼吸を知る
呼吸を止めたら人は死んでしまいますが、そんな大切な呼吸を普段意識することはあまりないのではないでしょう。
例えば、ドキドキしている時や緊張している時と、リラックスして落ち着いている時の呼吸はどう違うでしょうか。もしかして、普段の呼吸は、気づくと浅く早くなっていませんか?そして自分を落ち着かせようとする時、あなたは深呼吸をしますか?
ヨガにはさまざまな呼吸法があり、その目的に合わせて行われています。アーサナ(ヨガのポーズ)を行う時にも、上手に呼吸をすることで、ポーズをより深く行うことができます。最初のうちは難しいですが、ポーズになれてきたら、教室の先生や本などを手本に呼吸も意識してみましょう。
筆者の場合、呼吸を気にしていない時にくらべて、呼吸と体の動きが合った時には、さらに身体全部が一体となるようなエネルギーと気持ち良さを感じます。
そうやって改めて呼吸がどう体に影響しているか見直してみることは、アーサナと共に、自分の体を知る上で必要なことのひとつです。
おススメ理由③エネルギーを意識して元気になる
頭の中でいろいろなことが気になっているとします。家族や友人のこと、仕事のこと、やらなきゃいけないこと、気になるドラマの続きや今夜の晩御飯などなど。この社会で生きていたら、それは当たり前のことでしょう。
ですが、こうも考えられます。もともともっている元気(エネルギー)はたくさんあるけど、意識を向ける先がたくさんある為、元気もそれに合わせて分散されていく。ではもし、意識を向ける先を絞って、全部の元気をそこに集中させられたら、どうなるでしょう?あなた自身、自分はこんなに元気(エネルギー)を持っていたのか!と驚くかもしれません。
ヨガでは、アーサナと呼吸法を行うことで、集中力を高めます。そもそもヨガは修行僧が瞑想に集中できる体を準備するために行われていた、という面もあります。体のすみずみを動かし、集中力を高め、良質な呼吸を行う。すると体は整えられ、意識はクリアになり、もっと元気(エネルギー)を感じることができるのです。
さて、ヨガをおススメする理由はまだまだありますが、今回はまず3つ!ヨガを実践している筆者が、個人の体験と、師や本からの学びで得た、ヨガって面白い!という思いをもとにこの記事を書かせていただきました。
もし興味があれば、ヨガを実践してみる他に、その長い歴史やもともとの意味を学ぶことも面白いですよ!
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「美容師になってはいけない」美容室にて勤務5年。その後国内外を放浪し、人生を謳歌する素敵な芸術家たちに出会い影響をうける。現在、フリーで美容師とライターをしながら、創作活動中。