未来の自分は女性ホルモンが鍵!?ライフスタイル美人はこう作る!
ホルモンは、一生のうちに限られた量しか分泌されません。日々のライフスタイルによって5年後、10年後、数十年後の自分が作られます。
一日でも早くホルモンケアを始めることが、美と健康を保つ秘訣です。
- 2019-09-10
- 横山かなこ
私たちの身体にあるホルモンは、全部で約100種類以上あるといわれています。なかでも、思春期から始まる女性のライフステージには、つねに2つの女性ホルモンが関わり合いながら、身体の調子をコントロールしています。
女性ホルモンとは?
エストロゲン(卵胞ホルモン)
エストロゲンは、生理の始まる思春期頃から増え始め、30代後半から徐々に分泌量が低下します。50歳前後の閉経を迎えるころには急激に低下してしまうため、身体のさまざまな部分に不調が現れます。
また、エストロゲンは、血管を柔軟にする働きがあります。動脈硬化を防ぎ血圧を下げる作用や、コラーゲンを増やして美肌を保つなど、身体の健康を維持しているホルモンです。閉経後の時期からは、心血管疾患や骨粗しょう症などが増加傾向にあるため、早めの予防作りが必要です。
プロゲステロン(黄体ホルモン)
エストロゲンは、月経開始とともに分泌量が増加し、排卵時に減少し、再び排卵後に増加します。排卵をしないとプロゲステロンは分泌されません。肌にとっては、皮脂の分泌が活発になるためニキビなどのトラブルに巻き込まれることもあります。ですが、基礎体温を上げる働きや、体内の水分を保つ働きがあるホルモンでもあります。
エストロゲンが身体には必要と思われがちですが、エストロゲンばかり多すぎても健康にはなれません。エストロゲンとプロゲステロンを、どちらもバランスよく保つことが重要なのです。
女性ホルモンが低下するとどうなるの?
30代後半から少しずつ低下していく女性ホルモン。以下のようなさまざまな不調をもたらします。
- 骨粗しょう症のリスクが高くなる
- 細胞が酸化してしまう恐れがある
- 肌の乾燥や肌荒れを感じる
- 生殖機能が低下する
- コレステロールが増加し、生活習慣病を招く
女性ホルモンを減少させないように、閉経前からホルモンの補充療法や漢方を使った治療などがあります。専門の医師と相談しながら対処していくこともポイントです。
女性ホルモンを整える生活習慣とは?
適度な運動をする
運動は、健康になるための必須条件ですね。年齢や健康状態に関係なく、低活動や不活動の人は死亡リスクが高くなるといわれています。
運動といっても有酸素運動や無酸素運動、ストレッチなどがありますが、自分のライフスタイルとペースに合わせて、好きなものを上手に組み合わせながら行うことが大切です。運動が難しい日は、マッサージやストレッチで血行を促進してあげましょう。血流は、身体の隅々まで栄養を運ぶとても重要な役割があります。
バランスの良い食事を摂る
ホルモンの材料は、タンパク質やコレステロールです。私たちの身体もタンパク質で構成されていますね。食べなければ、細胞を作ることができません。そのため、朝昼晩の3食をバランスよく食べることが大切です。
食事で補えない部分は、サプリメントや漢方で不足分を摂取してもよいでしょう。なるべく、偏った食生活を避け、食べ物の栄養を吸収しやすい腸内環境を保つように心がけていきましょう。
質の良い睡眠を習慣にする
綺麗な肌には、睡眠が必要。睡眠不足は、自律神経の働きが低下するため、イライラしたり、やる気が起きなかったりと生活の質を下げてしまいます。
就寝して約3時間後には、成長ホルモンが分泌されます。そして、24時以降には腸のゴールデンタイムが始まり、翌朝の排便を促す準備を開始するのです。睡眠不足は、体内のあらゆる機能に影響を与えるため、早めの就寝がホルモンケアに必要です。
サプリメントや漢方を取り入れよう
食事、運動、睡眠で女性ホルモンの減少を予防することも大切ですが、サプリメントや漢方でのサポートも大事!サプリメントは、女性ホルモンに特化したものを選びましょう。
なかでも、「エクオール」という成分は、女性の不調改善に効果的です。腸内環境が悪化している場合、サプリメントの吸収率が低下し、エクオールが上手に吸収されないこともあるようです。
一方、漢方にもたくさんの種類があります。おすすめは以下3つです。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
冷えやむくみなどに効果が期待できます。睡眠の質が上がり、免疫疾患や更年期の症状におすすめです。
加味逍遙散(かみしょうようさん)
イライラやうつ症状などの精神的な不調におすすめです。
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
「血」の巡りを整え、ニキビにも効果が期待できます。
女性ホルモンのケアに必要なこと
私たちの毎日は、女性ホルモンに左右されています。食事や運動、睡眠、サプリメントなどを生活習慣に取り入れていくだけで、身体の調子も良い方向へと変化します。
また、ホルモンケアに気をつけていても、各器官の機能低下による不調が現れることがあります。例えば、卵巣の機能低下や疾患などの影響です。なにか心当たりがある場合は、すぐに医師に相談し、ホルモンバランスからくる不調を改善できるように行動することも大切です。
未来のために、一日でも早いライフスタイル美人を目指しましょう。
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美養生アドバイザーとして、綺麗をつくるサポートをしています。腸育コンシェルジュや日本化粧品検定1級、漢方養生指導士など、美容と健康に関する資格を多数取得。「美肌・腸育・養生(中医学)」3つの視点から美と健康についてアドバイス致します。現在は、美容専門家として活動しながら予防医学や栄養学について学んでいます。