梅雨時期の3大トラブルとは?夏直前までに整える美肌管理法
一年のなかで厄介な「梅雨」の時期。肌は、環境の変化に敏感です。しかし、急な気温の変化や湿度の変化にどのような対応をしたらいいのか分からないことが多いのではないでしょうか?
そのまま放っておいては肌の免疫力は低下し、肌トラブルにつながります。この機会にトラブル対処法を知り、美肌を手に入れ素敵な夏を迎えましょう!
- 2019-07-03
- 横山かなこ
梅雨時期の環境とは?
お肌に快適な気温は、夏場で25~27度。湿度は、50~60%程度といわれています。梅雨の時期は、高温多湿の日々が続き、室内や室外との気温の差も大きいため、肌状態が不安定になりやすくなります。
さらに、気温25度、湿度60%以上を超えると雑菌やカビが繁殖しやすい環境へ変化します。梅雨の時期は、お肌のお手入れも大切ですが、身の回りを清潔に保つことも重要です。
天候や肌状態を確認し、乾燥を感じる場合は加湿器を取り入れ、湿気が多いようなときは除湿器を活用するなど、肌に合わせた生活習慣を意識しましょう。
肌はどんな環境?
健康な肌は、皮膚表面を弱酸性に保ち、雑菌の繁殖を抑制しています。梅雨時期は、ニキビを作るといわれる「アクネ菌」や悪玉菌である「黄色ブドウ球菌」が繁殖しやすくなるため、バリア機能は低下する一方です。このような状態では、肌の栄養に必要な「水分・皮脂・保湿機能」の3バランスが乱れてしまい、外的要因から肌を守ることができません。
また、肌が快適な環境の場合、スムーズに自律神経の切り替えをすることができます。しかし、不安定な天候状態では、自律神経が乱れてしまい、体調不良や肌荒れを引き起こしやすくなるため注意が必要です。
3大トラブルを対処して美肌ケア
①肌の乾燥
この時期は、肌のヒリヒリやかゆみを生じるなどの乾燥サインが現れます。皮膚は、「水分・皮脂・天然の保湿成分」によってうるおいをキープしています。ところが、外部からの影響によりこれらのバランスが崩れてしまうと、角層の水分量が低下し、肌は乾燥してしまいます。乾燥ケアは、水分を足せばいいと考えてしまいますが、皮膚は脂です。水分とともに油分を補う必要があります。
また、化粧品での外側からのケアの場合、一度に水分を吸収する量には限度があります。化粧水をたくさん塗布しても、肌は一定の量しか蓄えることができません。そのため、乳液やオイルなどで油分を足してあげることが必要なのです。
一方、乾燥肌を早めにケアしたい場合は、内側からアプローチをしてあげることが大切!毎日こまめに水分摂取を行い、内側からうるおいを与えてあげましょう。
②皮脂の過剰分泌
皮脂は、肌の保護膜となる必要不可欠な成分です。皮膚の菌バランスを保つ働きや、水分を保持する働きがあります。皮脂が過剰分泌する要因のひとつに、「外的ストレス」や「食生活の乱れ」が関係しています。
梅雨時期は、気温や湿度などの環境変化によって、肌もストレスを受けています。さらに、汗や皮脂の分泌には、栄養や自律神経も関係します。まずは、生活習慣を見直しながら、ストレスを上手に発散していきましょう。
スキンケアは、油分を控えたケアがおすすめです。肌状態を見ながらアイテム選びを重視してください。ただし、夜のスキンケアでオイルやクリームを塗り過ぎてしまうと、翌朝の肌は油分が多い状態に!そこでゴシゴシと洗浄力の高いもので洗ってしまうと、皮脂が大量に作られ悪循環に陥ります。
洗いすぎは肌の乾燥を招き、かえって皮脂を過剰に分泌してしまうため、肌の調子をチェックしながらクレンジングや洗浄剤を選ぶことも大切です。
③紫外線ダメージ
肌老化の約80%は紫外線です。梅雨の時期でも紫外線の量や強さが高くなるので、日焼け対策をしっかり行わなければいけません。
紫外線対策は、日焼け止めを必ず塗布することが大切です。雨の日でも室内にいても紫外線はあります。毎日の日焼け止めと合わせて、UV効果のある黒の日傘や帽子なども取り入れながら、紫外線の反射から肌を守りましょう。また、就寝時でも紫外線はあります。室内のカーテンは、紫外線カット効果のある遮光カーテンがおすすめです。
そして、紫外線ダメージを受けてしまった肌は、水分量が奪われてしまっている状態です。スキンケア化粧品での保湿と水分摂取で、免疫機能を回復させましょう。
崩れにくいコスメに要注意
汗や皮脂は、時間とともに酸化します。また、スキンケア化粧品の成分やメイクも、クレンジングが上手くできていないと肌の上に残留し、酸化する原因に。クレンジング選びも大切ですが、コスメ選びも美肌作りに欠かせないアイテムです。
とくに、「崩れない系コスメ」は、皮脂を奪うため要注意!基本的に崩れにくいコスメほど強力なクレンジングが必要になるため、肌負担になることが多いです。しかし、崩れない系コスメを使いたい日もありますよね。その場合は、落としやすい下地や日焼け止めを塗布し、その塗布した上から崩れにくいコスメを使用すると、クレンジングの負担も抑えることができますよ。
肌のターンオーバーを整える習慣作りが大切
美肌管理には、気をつけることがたくさんあります。梅雨時期の環境は、皮脂ばかり出て汗が足りなくなるため、弱酸性に保たれている肌はアルカリに傾きます。汗は、ほとんどが水分です。美肌は、水分・油分のバランスが大事。そのため、適度な運動や、毎日の入浴、良質な睡眠がカギを握ります。
梅雨時期は、肌状態を確認し、肌に合わせた水分・油分・栄養を足していきましょう。
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美養生アドバイザーとして、綺麗をつくるサポートをしています。腸育コンシェルジュや日本化粧品検定1級、漢方養生指導士など、美容と健康に関する資格を多数取得。「美肌・腸育・養生(中医学)」3つの視点から美と健康についてアドバイス致します。現在は、美容専門家として活動しながら予防医学や栄養学について学んでいます。