季節の変わり目は、なんだか肌の調子が悪くなりがち。この「ゆらぎ肌」といわれる状態は、肌のバリア機能が低下していることで起こります。
特に、冬から春へ移り変わる今の季節は、1年で最も肌がゆらいでいる可能性があります。外からのケアはもちろん、内側から肌のバリア機能を高める食材を摂ることも、春のゆらぎ肌対策には有効です。
春に肌がゆらぐ理由
寒い冬。厳しい寒さと乾燥にさらされ、生まれた細胞にもダメージが加わっています。この細胞が成長し、皮膚として肌表面に出てくるのが1ヶ月後。つまり、暖かくなってきたな、と感じる今、1ヶ月前の過酷な状況で育ってきた細胞が肌に表れてきています。
加えて、寒暖差の激しい気温、あなどれない春先の紫外線、花粉など、外的刺激も加わって、肌のバリア機能は低下。ちょっとしたことで肌トラブルを招きやすい「ゆらぎ肌」になってしまいます。
内側から肌のバリア機能を高める食材
外側から、肌のバリア機能にうるおいを与えるのと同時に、内側から肌を作る良質な食材を摂って、ゆらぎにくい肌を作りましょう。
タンパク質
皮膚を作る材料が、食事から摂るタンパク質。不足するとたるみやむくみ、肌荒れや、肌のハリやツヤがなくなってしまいます。美肌には欠かせない栄養素です。
多く含まれるもの・・・肉、魚、乳製品、大豆製品など
ビタミンA
皮膚や粘膜を強め、目の病気を予防する働きも。
多く含まれるもの・・・にんじん、小松菜、ほうれん草など
ビタミンC
コラーゲンの合成を助け、シミ・ソバカスを予防し、肌にハリを与える働きがあります。ストレス解消や免疫力の強化にも。
多く含まれるもの・・・ブロッコリー、オレンジなど野菜や果物
ビタミンE
血行をよくし、細胞の老化を予防するビタミン。ビタミンCと一緒に摂ると効果的です。
多く含まれるもの・・・かぼちゃ、アーモンド、アボガドなど
亜鉛
細胞の新陳代謝と関わりがあり、不足すると肌のくすみや肌トラブルに。コラーゲンを作るには、ビタミンCと亜鉛が必要で、活性酸素の除去もしてくれる美肌に欠かせないミネラルです。
多く含まれるもの・・・牡蠣、ごま、松の実など
ストイックなダイエットで肉断ちなんてしてしまうと、タンパク質が足りず肌がボロボロなんてことに。また、亜鉛は日本人の大半が不足しているといわれる栄養素です。
食生活の改善が難しければ、上手にサプリメントも併用して、肌を作る材料をきちんと揃えてあげてくださいね。