いつまでも美肌を保ちたいなら「食べ物」を意識して!肌トラブル別おすすめ食材
毎日のスキンケアはしっかり頑張っているのに、食生活が適当になっていませんか?私たちの体は食べたものから作られています。
肌にトラブルがあるときこそ、食事を見直して、体の内側から肌コンディションを整えましょう。トラブル別のおすすめ栄養素を紹介します。
- 2019-03-17
- 森本悠希
体は食べたもので作られている
私たちが生きていくのに欠かせないのが食事。英語には、“You are what you eat(人間は食べたもので出来ている)”ということわざもあるほど。
いつまでも美肌をキープしたい、若々しくありたいと願うなら、体の内側から肌のコンディションを整えてくれる栄養を摂取するのが○。あわせて、バランスの良い食事を心がけるのが大切です。
毎日スキンケアをせっせと頑張っても肌コンディションが整わないなら、食生活を見直してみましょう。
乾燥肌におすすめの栄養素
乾燥肌は肌内部の水分と、肌表面の皮脂が慢性的に不足している状態です。また、乾燥性脂性肌(インナードライ)は肌内部の水分が足りずに、皮脂が過剰に分泌されています。
肌がすこやかに生まれ変わるのに欠かせない「ターンオーバー」を整えること、肌内部の保湿成分「天然保湿因子」や「セラミド」の量を増やすことが、乾燥肌や乾燥性脂性肌を改善するカギです。
おすすめの栄養素をチェックしていきましょう。
ビタミンA(βカロテン)
レバーやうなぎ、緑黄色野菜などに多く含まれる栄養素です。ターンオーバーを促し、すこやかな肌に生まれ変わるのをサポートしてくれます。
緑黄色野菜はビタミン類やミネラルが豊富なので、積極的に食べるのがおすすめ。ただし、水に流れやすい栄養素なので、ゆでるより炒めるが○。
オメガ3系脂肪酸
青魚やアマニオイル、エゴマ油などに含まれています。乾燥肌に不足しがちなセラミドの材料になります。
熱に弱い成分なので、生食がおすすめです。魚が苦手な人は、オメガ系脂肪酸を含むオイルを使ったドレッシングでサラダを食べたり、サプリメントで補ったりすると良いでしょう。
タンパク質
肉類、魚類、乳製品、卵などに含まれます。体内に摂取されたタンパク質はアミノ酸に分解されます。アミノ酸は、角質層のうるおいを守る天然保湿因子の材料になる栄養素です。
ニキビ肌におすすめの栄養素
ニキビは、ターンオーバーの乱れによる古い角質の蓄積で毛穴が詰まる、皮脂が過剰に分泌されてアクネ菌が増えるなど、複数の要素が関連して発生します。
ターンオーバーの改善に効果的な栄養は、「乾燥肌におすすめの栄養素」をチェック!ここでは、皮脂分泌量を整えるのにおすすめな栄養素を紹介します。
ビタミンB群
レバーや魚類、大豆製品などに多く含まれています。ビタミンB群の中でも積極的に摂取したいのが、B2とB6。皮脂の分泌をコントロールする役割があります。また、ターンオーバーを整えて、すこやかな肌の土台をつくり、ニキビのできにくい肌に。
ビタミンB群は、水に流れやすいので、調理方法に注意しましょう。
ビタミンC
キウイやイチゴ、柑橘類などの果物に多く含まれています。ビタミンB群同様に、皮脂の分泌をコントロールする役割があります。また、肌の炎症にも有用です。ニキビが出来たときは、赤く炎症を起こさないように積極的にビタミンCを摂取しましょう。
体内から排出されやすいので、朝昼晩に分けて、こまめに補うのが効果的です。
エイジングケアにおすすめの栄養素
たるみやしわ、シミなどのエイジングサインは、年齢を重ねるごとに進行します。しかし、加齢によるものだから仕方ないとあきらめる必要はありません。
シミやそばかすを作らないよう、紫外線ダメージに負けないすこやかな肌作りをする、肌の奥にあるハリや弾力をサポートするコラーゲンを増やすなど、肌の内側の若さをキープしましょう。
20代、30代の食生活が、ふっくら透明美肌の40代、50代をつくると心得て、しっかり栄養を摂取したいですね。
エイジングケアにおすすめの栄養素を紹介します。
タンパク質
乾燥肌におすすめの栄養素であるタンパク質は、エイジングケアにも有用です。タンパク質は約20種類のアミノ酸から成っていて、肌の奥でハリや弾力を生み出すコラーゲンの材料になります。
肉や魚抜きのダイエットをしている人は、体は痩せても、肌のハリが失われて顔はシワシワなんてことになりかねません。適切な量のタンパク質を摂取してくださいね。
ビタミンC
果物やピーマンに多く含まれるビタミンCは、上質なコラーゲンを増やす働きがあります。また、シミの原因になるメラニンの生成をおさえて、シミやそばかすを防いでくれます。
さらに、細胞にダメージを与える体内の活性酸素を分解する役割も。活性酸素はエイジングサインの原因になると言われています。
医薬品のビタミンC製剤を補助的に使うと、多くのビタミンCを摂取できますが、塩分を含むタイプもあるので注意が必要。「ナトリウムを含まない」と記載がある製品を選ぶのが○。
ビタミンE
ナッツ類やごまに多く含まれています。「若返りのビタミン」とも言われるビタミンEは、肌のバリア機能を高めて紫外線から肌を守ったり、体内の活性酸素を取り除いたりする働きがあります。
ビタミンEは食事での摂取量が不足しがち。サプリメントなどを有効活用しましょう。
体の内側からキレイになっちゃおう
近年、1日に必要な栄養をきちんと摂取できておらず、「痩せ状態」にある女性が増えているという調査があります。
過剰なダイエットをしている人は要注意!スタイル維持のためのダイエットは、バランスの取れた食事と運動を基本にするのがベター。
また、仕事が忙しくて、食事はファストフードやコンビニ弁当などに頼りがちという人は、休みの日だけでも自炊する、サプリメントで必要な栄養を補うなど工夫を取り入れましょう。
食事で肌に必要な栄養を摂取しても、短期間で肌コンディションが向上するわけではありません。しかし、コツコツと続ければ、肌は必ず応えてくれますよ。
体の内側から肌を整えてくれる栄養をしっかり摂取して、いつまでも美しい肌を守りたいですね。
この記事を読んだ人におすすめ
教育、出版業界を経てフリーライターに。スタンダードな美容法からマニアックな健康法まで、情報収集・実践するのがライフワーク。キレイ&健康でありたいと願う女性をサポートできる情報を発信していきます。