これなら続けられそう!全米で話題のフレキシタリアンとは
ヴィーガン、ベジタリアンなど健康面やダイエットなどの目的で始める人も多いかもしれません。そして動物たちを守りたいからという気持ちで行う人もいる事でしょう。ですが、今まで普通に何でも食べてきた人が続けられますかと聞かれると、現実は難しいものです。
そんな人にこそ合う、フレキシタリアニズム。環境にも健康にも良い体作りを始めましょう。全米で話題の「フレキシタリアン」をご紹介します。
- 2018-11-24
- nin
ここ最近、ヴィーガンやベジタリアンなど、食を選択するという人が大幅に増えてきました。そして以前よりも、日本でもこのような専門のお店も増えてきている中、食の選択をする理由は様々で、宗教の問題であったり、動物保護の為、アレルギーなど。そして、最も多いと言われているのが、健康やダイエットとして取り組んでいるという人たちでしょう。
ですが、今まで何気なく食べてきた食べ物を急に断ち切る事は難しく、なかなか続ける事が出来ないのが現実でしょう。そして、その他にもお店選びで苦戦してしまう人や、金銭面で辛くなってきた人、専用のレシピが思い浮かばない人、そして、どうして食べないの?などの周りからの質問に毎回答えなくてはならない事も、少し面倒なことの1つかもしれません。
食の選択の種類
フルータリアン
植物を殺さないように食べる人、落ちた果実のみ食べる人々。
ヴィーガン(動物援護主義)
本来のヴィーガンは脱動物利用。動物利用製品は使用せず、動物の搾取や暴力を拒否。動物性商品は一切食べません。
- 環境ヴィーガン(環境保護の為。地球環境や地域環境のための完全菜食主義。畜産や狩猟などによる生態系の破壊を防ごうとする)
- 宗教ヴィーガン(スピリチュアルや霊的な理由により完全菜食主義。浄化や輪廻の為、教養のためといった理由)
- 健康ヴィーガン(健康の為に、動物性食品を食べない)
ベジタリアン
- ラクト・ベジタリアン(lacto=牛乳/乳製品は食べる菜食)
- オボ・ベジタリアン(ovo=卵/卵は食べる菜食)
- ラクトオボ・ベジタリアン(乳製品と卵を食べる菜食)
- ポーヨー・ベジタリアン(pollo=鶏/赤肉(牛、羊)は食べないが、白肉(鳥や魚)は食べる菜食)
- ペスクタリアン(pesce=魚/魚は食べる菜食)
- マクロビアン(マクロビオティック/古来の陰陽説などに基づく玄米主体の食事法)
- ローフーディスト(生の食べ物を食べる事により、酵素を多く摂取しようとする食事法)
- ノン・ミート・イーター(動物の肉だけを食べず、肉は体に悪いという考えの人)
など、他にも種類は様々あります。そして、このような食の選択をする事は個人の自由なのですが、元々何でも食べてた人が挑戦をし続ける事はとても難しいかもしれません。そんな人にこそオススメしたいのが、“フレキシタリアン”でしょう。
フレキシタリアンとは
フレキシタリアン(Flexitarian)とは、フレキシブル(Flexible/柔軟性)とベジタリアン(Vegetarian/菜食主義)の言葉を組み合わせた造語です。このように、菜食主義ではありますが、もっと柔軟に多くの食の選択ができる菜食主義の事で、野菜中心の食生活をしながらも、時にお肉やお魚、乳製品などをバランスよく取り入れる事が出来ます。
ですので、ヴィーガンやベジタリアンで挫折をしてしまった人などにもおすすめで、食の選択が増える事により罪悪感もなく、自分のライフスタイルや社会生活、そして健康生活などに柔軟に適応しながら、菜食主義を行う事が出来ます。お肉やお魚や乳製品などを無理して我慢をする必要もなく、ただこれらの量を減らして行うという事なのです。
フレキシタリアンを実践する人の背景には、お肉は体に悪いと考えていたり、温暖化をストップさせる地球環境の為だったり、動物を殺す事は良くないという考えであったりと、基本は菜食主義の思考の人と同じです。ですが、ベジタリアンやヴィーガンの生活をする事が難しいという人に、このような柔軟に食の選択をする事が出来る、フレキシタリアンがオススメと言えるでしょう。
このように食の選択が増える事によって、外食時の食の選択も自然と増え、大切な人や上司などの食事会の時も、無理なく食事を取る事が可能になったり、料理のレパートリーも自然と増やす事が出来るでしょう。
そして、基本は菜食なので自然と体重も増える事なく、健康にもダイエットにも期待が出来る事でしょう。ただ、減量と言うよりかは、食品に制限がない為、どのような食の選択をすれば、自分の体をクリーンに健康に保つ事が出来るのかを考えながら食事を摂るようにしてみて下さい。
正直なところフレキシタリアンの明確な定義はなく、個人の柔軟な選択が出来る菜食主義であり、平日はベジタリアンで、休日は好きなものを食べるなど、何を食べてはいけないや、何日までしかお肉を食べてはいけないなどという決まりなどはありません。
今までお肉を食べていた人は、物足りないと感じてしまうかもしれませんが、お肉はだめという事ではなく、お肉を減らし菜食を増やす事なので、誰でも継続的に無理なく始められるかもしれません。
環境の為、動物の為、自分の体の為など、食の選択をする理由は様々です。ですが、菜食主義は時に生活をしていて難しくなる事があるかもしれません。そのような時に罪悪感なく、時と場合によっては制限していた食品も感謝をしながら摂ることができ、健康にも良く、社会生活もしやすいこのフレキシタリアンは、長期に渡り実践しやすい食事法と言えるでしょう。