気を付けないと後悔する!黄ぐすみの原因「糖化」って知ってる?
最近じわじわ話題になっている、「糖化」というキーワード。糖化は酸化と並び、エイジングに影響を及ぼす重大なキーワードとして注目されています。酸化が肌のサビならば、糖化は肌のコゲ。肌がコゲてしまうと、透明感がなくくすんだ肌になってしまうのです。
そんな糖化は、早いうちからケアしておくことに越したことはありません。透き通るような美肌をいつまでも保つために、糖化ケアを始めませんか?
- 2018-05-12
- 剱持百香
肌を焦がす「糖化」とは
糖化とは、糖とたんぱく質が結びつき、熱によってAGEs(糖化最終生成物)を作り出してしまう反応のことです。
なんだか難しい言葉が並んで、いまいちピンとこないですよね。例えば、みなさんは、ホットケーキを作ったことがありますか? ホットケーキは牛乳、卵、ホットケーキミックス(小麦粉)を混ぜて焼くと、こんがり色づいて美味しそうなホットケーキが完成します。実はこのホットケーキのこんがり色づいたものが、糖化反応なのです。
ホットケーキの糖化反応では、糖(小麦粉)とたんぱく質(卵)が結びつき、焼くこと(加熱)で糖化が起きてしまうのです。
人間の体内に置き換えてみると、食品に含まれる糖と体内にあちこちあるたんぱく質が結びつき、体温によってAGEs(糖化最終生成物)ができてしまいます。すると、肌の黄ぐすみやあらゆるエイジングサインに繋がってしまうのです。
とはいえ、糖は脳のエネルギー源として必要なもの。糖そのものが悪いわけではなく、必要以上に糖を摂りすぎてしまうことが糖化を加速させてしまいます。
糖化の原因は、糖質の摂りすぎはもちろん、高い血糖値が長い時間続いてしまうことも原因の一つということがわかっています。
糖化が肌のエイジングに及ぼす影響
肌を構成する成分であるコラーゲン繊維やエラスチン繊維はたんぱく質ですので、これらが糖化してしまうと本来、透明なコラーゲンが焦げてしまい褐色に見えてしまうため、肌が黄色くくすんでしまうのです。
それだけでなく、コラーゲン繊維やエラスチン繊維は肌のハリや弾力に欠かせないもの。これらが糖化によって変性してしまうと、肌の弾力がなくなり、たるみ毛穴やシワ・たるみなどのエイジングサインに繋がってしまいます。
黄ぐすみ・しわ・たるみは若々しい肌を遠ざける大きな要因なので、一刻も早く糖化物質であるAGEsをなくしたいところですが、AGEsを体内から自然に排出することは難しいのです。そのため、日々の食生活から糖化の原因であるAGEsを作らせないように心がけることが大切です。
糖化させないための食生活で心がけること3つ
(1)基本は糖質の摂りすぎに気をつける
糖化させないための食生活でまず気を付けたいことは、糖化を引き起こす原因の一つである糖質の摂りすぎに注意することです。
糖質といえば、甘いものばかりを想像しがちですが、パスタやご飯などの炭水化物や、かぼちゃやサツマイモなどのほくほくした野菜類にも含まれます。なので、甘いものだけを控えればよいわけではありません。主食大好き! ほくほくした野菜大好き! という方も、糖化の注意が必要です。
とはいえ、糖質は貴重なエネルギー源なので、0にするのはNG。あくまでも摂りすぎてしまっている、という自覚がある方は控えるようにしましょう。
(2)べジファースト・GI値を心がける
糖化は、糖質の摂りすぎだけでなく、血中の血糖値とも深い関わりがあります。そのため、血糖値の上昇をできるだけ緩やかにすることも必要です。
具体的には、野菜を一番初めに食べるようにしましょう。全く同じ食事でも、野菜を一番初めに食べる「べジファースト」を心がけるだけで、血糖値の上昇が緩やかになるというデータがあります。
また、血糖値の急激な上昇を防ぐために、GI値に気を配って食品を選びましょう。GI値とは、グリセミック・インデックス(Glycemic Index)の略で、同じグラム数の炭水化物を摂ったとき、食後の血糖値がどれくらい上がるかを示す値です。
白米と玄米を比べた場合、玄米のほうがGI値が低いので、血糖値の急激な上昇を防ぐことができます。このように、同じ主食でもGI値が違うので、何を食べようと迷った際の判断基準としてもおすすめします。
(3)調理法にもご注意を!
もう一つ忘れてはいけないのが、調理法。調理法によっても糖化させやすいものとそうでないものがあります。
「生」→「蒸す・ゆでる」→「煮る」→「炒める」→「焼く」→「揚げる」の順に糖化がしやすくなってしまうため、糖化を防ぎいつまでも若々しい肌でいるためには調理法も意識しましょう。
糖化予防は早いうちが吉!
肌の黄ぐすみやシワ・たるみを引き起こす糖化についてご紹介しました。今回ご紹介した食生活のほかにも、抗糖化作用の強いお茶である「甜茶・ルイボスティー・ドクダミ茶」などを取り入れることも糖化による肌のダメージを防ぐために有効だ、ということがわかっているので、毎日の水分補給にこれらのお茶を取り入れてみてはいかがでしょうか。
一度できたAGEsを自然に排出することは難しいですが、糖化によるダメージを予防することはできます。毎日の食卓から糖化を防ぐ生活を心がけましょう!
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外見だけでなく内側からも美しくなりたいという想いを抱き、日本化粧品検定をはじめとする美容資格を取得。 コスメ、スキンケアの最新情報や『紫外線マスター』として徹底的なUV対策・美白ケアの重要性を発信中。