知らなきゃ損!”老化予防”に効く10の「抗酸化成分」とは?

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知らなきゃ損!”老化予防”に効く10の「抗酸化成分」とは?

いろいろなアンチエイジング系の化粧品はあるものの、「いったいどんな成分が肌には有効なの?」と疑問に思ったことはありませんか?この疑問は結構重要で、ものによっては、老化予防に効きそうな名前なだけの、自社開発の独自成分があったりするので注意が必要です。そこで、肌の老化予防に効く抗酸化成分についてご紹介します。

「活性酸素」が”老化”を引き起こす要因に!

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シワやたるみの原因は、加齢、肌のコラーゲン不足など様々ありますが、忘れてはならないのが「活性酵素」の存在です。私たちが空気を吸い、酸素を取り入れることで「活性酸素」が生み出されます。活性酸素は、体内に侵入した細菌やウイルスを退治する「免疫」に関する物質です。

ただし、活性酸素が大量に発生すると、細胞や遺伝子を傷つけて、老化を引き起こす要因になります。

  • 激しすぎる運動
  • 紫外線
  • 過労
  • ストレス
  • 喫煙
  • 化学物質(食品添加物、大気汚染など)
  • 酸化した油
  • 高い血糖値

などが挙げられます。

「抗酸化成分」とは?

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体内には活性酵素を分解する酵素(SOD)・補酵素がありますが、30代以降になると酵素の量が減っていき、年齢を経るごとに抗酸化力が低下してしまいます。生きている限り、老化からは逃れられない運命にあるわけです。

そこで、老化のスピードを遅くする為に、スキンケアで取り入れたいのが、活性酸素を抑えて肌の酸化を防ぐ「抗酸化成分が配合された化粧品を使う」ことです。また「サプリメント」からの摂取も効果的です。

今は特にシワやたるみが気になっていなくても、早めに対策を講じていると、今後の肌の老化を遅くさせることができます。特に抗酸化力が低下を始める30代には、早めの対策が欠かせません。

では、実際に抗酸化成分とは、どのようなものがあるのでしょうか?化粧品やサプリメントで良く見かける、「抗酸化成分」についてまとめてみました。

シワ・たるみの老化予防に効く「抗酸化成分」

1.ビタミンC誘導体

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ビタミンC誘導体とは、ビタミンCが肌に吸収されやすいように形を変えたものです。コラーゲン生成や新陳代謝を促進して、肌の弾力やハリを保つだけではなく、美白作用や抗炎症作用などもあり、エイジングケアに欠かせない成分です。

化粧品には「ビタミンC誘導体」ではなく、

  • リン酸アスコルビルMg
  • リン酸アスコルビルNa
  • テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
  • パルミチン酸アスコルビル
  • テトラヘキシルデカン酸アスコルビル
  • パルミチン酸アスコルビルリン酸3Na

などの名称で配合されています。

2.ナイアシン(ビタミンB3)

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肌の代謝を活発にして、コラーゲンやセラミドの生成を高めます。ビタミンCよりも効き目は穏やかで、「ビタミンC誘導体やレチノールを使うと、肌の乾燥が気になる」「敏感肌でも使えるエイジングケア用品を探している」という人におススメです。

化粧品としては、化粧水や美容液。サプリメントだと、マルチビタミンや、ビタミンB群の主成分の一つとして配合されている場合が目立ちます。

3.アスタキサンチン

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魚介類に含まれる、天然の赤い色素です。魚(サケ)や甲殻類(エビ、カニ)に多く含まれており、強い紫外線から組織や細胞を守る作用があります。アスタキサンチンは抗酸化力が非常に高く、リコピンの約1.5倍、βカロテンの約5倍、ビタミンCの6000倍とも言われます。

その他効果としては、美白やコラーゲン生成の促進も挙げられます。化粧品としては、化粧水や美容液、クリーム、化粧下地、フェイスマスクなどによく使われます。他にも、洗顔料やメイク用品にも使われており、サプリメントから摂取する方法もあります。

4.甘草エキス

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マメ科の多年草「甘草(カンゾウ)」の茎や根から抽出したエキスです。主成分が甘味成分のグリチルリチンで、抗酸化作用が強く、メラニンの生成抑制や美白効果もあります。抗酸化よりも消炎作用として知られる成分で、肌荒れやニキビをケアする化粧品(化粧水、乳液、ローションなど)に良く配合されています。

ちなみに、化粧品などの成分表示で見かける「グリチルリチン酸ジカリウム(グリチルリチン酸2K)」は、グリチルリチンとカリウムが化合したものです。甘草は民間薬として使われる場合も多く、抗炎症作用があるのど飴でもよく見かける成分です。

5.オウゴンエキス

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シソ科の植物「コガネバナの根(オウゴン)」から抽出したエキスです。抗酸化以外にも消炎、保湿、収れん、抗菌作用、日焼け予防、美白などの効果で知られています。「肌荒れを防ぎ、滑らかな肌に」を目的とした化粧水や乳液、クリーム、ローションなどで多く使われている成分です。

漢方の生薬としては「黄芩」の名前で知られおり、抗菌や解熱・利尿・抗アレルギー・解毒・胃炎・腸炎・下痢・炎症性結膜炎・呼吸器感染症などの症状緩和に使用されます。

6.ピクノジェノール

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フランスのボルドー地方で自生している海岸松の樹皮から抽出されたエキスで、「フランス海岸松樹皮エキス」の名称でも呼ばれます。海岸松は、一年中ほとんどが晴天で、強い紫外線に晒されている環境で育ちます。その為、樹皮には多くの抗酸化成分が蓄えられており、ビタミンEやビタミンCと比較にならない高い抗酸化力・抗炎症作用を持っています。

女性特有の症状の緩和や、アンチエイジング、美容など、女性の気になる美と健康をサポートしてくれます。ピクノジェノールはサプリメントに多く配合されている成分で、化粧品の分野では見かける機会は少ないように思います。

7.レスベラトロール

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ぶどうの皮などに含まれる、ポリフェノールの一種です。抗酸化力の強さから「若返りの成分」とも呼ばれており、美白やシワ改善にも効果を発揮します。化粧水や美容液だけではなく、美肌や健康を目的としたサプリメントに、美容成分の一つとして配合される場合も多く見られます。

8.アントシアニン

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レスベラトロールと同じく、ポリフェノールの一種で、青紫色の天然色素です。眼精疲労を予防したり、目の働きを高めたり効果もあります。アントシアニンは抗酸化力が強いのですが、化粧品に配合されることは少なく、サプリメントや食品からの摂取が主になります。

9.カテキン

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お茶の成分として有名なカテキンは、抗酸化・美白・保湿・収れん・日焼け予防などの作用があります。数はそれほど多くありませんが、化粧水、美容液などの基礎化粧品に「カテキンエキス」として配合されることもある成分です。

10.リコピン

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トマトなどに多く含まれる天然の赤い色素です。強い抗酸化作用で、活性酵素を除去する他に、メラニン生成の抑制や美白効果があります。健康食品や化粧品(化粧水、美容液など)に配合されることもありますが、どちらかと言うと、トマトやかぼちゃ、人参、ほうれん草など、カロテンを多く含む食品から摂取することが多い成分です。

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いかがでしたか?成分表示をよく見て化粧品を購入しましょう。また、抗酸化成分配合の化粧品は、肌の老化予防のために使うので、シワやたるみが気になる部分だけではなく、顔全体に使用することをおススメします!

※筆者の個人的見解です。効果・効能を保証するものではありません。

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松澤ますみ

松澤ますみ美容ライター

WEB・DTPデザイナーから、ライターに転身した変わり種。得意分野はアンチエージング。お肌が10歳若くなるケアの方法などを、皆さまにお届け致します。