お肌の味方!「セラミド」を守る3つのポイント
セラミドは、世に出回っている化粧品の中で、もっとも保湿力が高い保湿成分です。そして、もっとも高性能な保湿成分が、肌にはもともと備わっているのです。それでしたら、セラミドをどうにかして守り、強力で無料の保湿をしたいですよね。そこで、セラミドを守る3つの方法をご紹介します。また、セラミド配合化粧品を選ぶときの注意点も併せてお伝えします。
- 2017-08-22
- 松澤ますみ
「セラミド」の保湿力の凄さ
「セラミド」は、セラミド同士で洗濯ばさみのように、水をガッシリと挟み込みます。だから、セラミドが十分であれば、たとえ乾燥のひどい砂漠に行ったとしても、お肌は潤いを失いません。そんなセラミドですから、持続力もピカイチです。朝セラミドを補給すれば、お風呂に入るまでお肌の潤いを保てます。
どのくらい保湿力が高いかというと、
セラミド>ヒアルロン酸>コラーゲン>オイル
の順です。(濃度が十分なものに限ります)
ポイント1:クレンジングをしすぎない
クレンジングには、メイクを落とすための「合成界面活性剤」が含まれる場合が多いです。合成界面活性剤というのは、油が水で浮きやすくなるようにするものです。台所用の洗剤などにも、多く含まれています。
なぜ、そんなものが含まれているのかというと、メイクは油性だからです。どうして油性かというと、メイクが汗などで落ちにくいようにするためです。メイクをしっかり残す工夫が、落ちにくさにつながってしまっているのです。だから、クレンジングしない訳にはいきませんが、セラミドを落とし過ぎないように、短時間で済ませるようにしましょう。
目安としては、30秒でクレンジングを終了するのが理想的です。また、短時間で終わらせるために強力なものを使うのではなく、低刺激なクレンジングを使うことが重要です。たとえば、オイルタイプやリキッドタイプは強力なので、避けるようにしてください。
クレンジングを使いすぎないようにとお伝えすると、よく勘違いする方がいらっしゃるので、お伝えしておきます。クレンジングは短時間で済ませるべきですが、石鹸での洗顔は、しっかり洗っても大丈夫です。なぜかというと、普通の固形石鹸には界面活性剤が入っていないからです。だから、セラミドをそんなには落とさないで済みます。
ポイント2:睡眠をしっかりとる
セラミドは、肌のターンオーバーの途中で作られます。ターンオーバーというのは、肌の生まれ変わりのことです。そしてターンオーバーは、人間の脳が寝ている睡眠中に起こりやすくなるので、セラミドを維持したいのならば、しっかり眠るべきです。
目安としては、1日最低でも6時間。とはいえ、布団に入ってすぐ眠れるわけではないので、睡眠のために、7時間はとっておくと理想的です。できるだけ規則正しく、毎日同じ時間に眠るようにしましょう。そうすることで、身体に「このタイミングは眠る時間だ」と、教え込むことができます。
その結果、ターンオーバーは、さらに活性化します。ターンオーバーは、一晩で肌がキレイになるというわけではなく、27日間かけてじっくりと成長していきます。新しい肌の細胞が生まれた場合、その27日後に、細胞は角質となって落ちていきます。
ポイント3:保湿美容液でセラミドを増やす
「セラミドは自然に作られるのだから、わざわざ化粧品で足しす必要はないのでは?」そう疑問に思う方もいらっしゃると思います。けれど、自然のセラミドだけでは、完全な保湿がなかなか難しいのです。なぜなら、歳をとるごとにターンオーバーは衰えてくるからです。
30代前半までは27日周期だったのが、30日周期、31日周期、と、どんどん周期が長くなっていきます。すると、新しいセラミドができるスピードは遅くなりますから、結果として肌が乾燥しやすくなるわけです。
歳をとると、お肌が乾燥しやすくなると、よく耳にしますね。それは、ターンオーバーが衰えているからです。だから、ある程度歳をとったら、美容液などで、肌にセラミドを足してあげることが必須となってくるのです。
ちなみに、アトピーの人などは、セラミドの量が健康な人の1/3くらいしかないので、足してあげることが必要になってきます。また、飲むセラミド入りの美容飲料がありますが、コラーゲンと同様に摂取したところで、肌にその効果のほどは期待できません。消化されて、分解されるだけです。
セラミド配合化粧品に騙されない
セラミドは、保湿効果が一番高いということで、それを含んだ化粧品がたくさん出回っています。ただ、その質はピンキリで、なかには最悪な品質のものもあります。質の良い化粧品を探すのは大変です。
セラミド配合化粧品は本当に様々です。とはいえ、信じて使い続けてきた化粧品が、質の良くないものとわかったときのガッカリ感は、時間や労力、お金などが、全部がムダになるわけですから、言葉で言い表せないくらい悔しいことでしょう。
なので、質の悪いセラミド配合化粧品に騙されてしまわないように、「質の良いセラミド配合化粧品」と「質の悪いセラミド配合化粧品」を見極める方法をお伝えします。
セラミド配合化粧品の名前に要注意
セラミドは、化粧品に詳しい人にはとても人気の成分なので、買ってもらうために「セラミドに似た名前の成分」をつけて、セラミドを含んでいるかのように見せている化粧品もあります。
そういう品は、だいたい「セラミド+(名前)」という成分を含んでいます。そんな品もあるので、一応成分表を見て、セラミドに似た変な名前じゃないかを、確認したほうが良いでしょう。
「セラミド2」のように、「セラミド+(数字)」と書いてあるものは本物のセラミドです。もちろん「セラミド+数字」でなくても、しっかりした保湿成分の化粧品はあります。それに数字が書いてあっても、濃度が薄く効果がない場合もあります。あくまでも目安として考えてください。
値段に要注意
セラミドの保湿効果は強力ですが、原価が高いところがネックです。原価が高いので、どうしてもセラミド配合の化粧品は高くなってしまうのです。だから、もし極端に値段が安いものがあったとしても、それは偽ものか、濃度がかなり低い可能性が高いと考えてよいでしょう。
とはいえ、濃度が適切かに関しては、使ってみないとわからないところがあります。メーカーに成分などを問い合わせると、成分は「お客様からの信頼を得るため」ということで教えてくれますが、濃度までは教えてくれない場合がほとんどです。
セラミド配合化粧品の目安としては、3000円~10000円と、考えると良いでしょう。3000円以下は、セラミドの原価からして濃度少ないと思われます。
セラミド配合化粧水に要注意
そもそも化粧水は、水が主成分であるために、化粧水を保湿に使うこと自体あり得ません。しかも、セラミドは水に溶けないため、セラミド配合の化粧水といった時点で、もう信用しないほうが良いでしょう。
水の割合が多い上に、偽ものの可能性大といったら、保湿効果は期待できません。セラミド配合の化粧品といったら、美容液かクリームかのどちらかです。ただ、クリームだと余計な油も含まれますので、美容液が理想的です。
いかがでしたか?セラミドを守る3つのポイントを活用して、美肌になりましょう。また、化粧品というのは、安くて良いものもあれば、高くて悪質なものもあり、本当に様々です。品質が良く、値段も納得できるセラミド配合美容液を見つけて、肌の保湿に使ってみてはいかがでしょうか?
※筆者の個人的見解です。効果・効能を保証するものではありません。