「食材」でも対策! 春に始まる紫外線ピークから肌を守ろう!
あまり実感できませんが「春の紫外線ダメージは意外と大きい」といわれています。今回は夏とは違う”春の紫外線”の対策を、日焼け止めの選び方を振り返りつつお伝えします。さらにスムージー入れるおすすめ食材など、食べ物での紫外線対策もご紹介。朝とらないほうがいいという「ソラレン」についてもふれました。
- 2017-04-19
- haru
春の紫外線の実態は?!
春の紫外線は本当に危険なの?
春も半ばになって暖かさを感じる頃。一年の中で日差しを最も気持ちよく感じられる季節ですね。しかし「日差しが夏ほどじゃないから全く日焼け対策をしなくていいか」というと、美意識の高いみなさんはご存知の通り、もちろんそんなことはありません。春に私たちが浴びている紫外線は、どういう状態なのでしょうか?
紫外線のUV-Aのピークは春から始まる
地上に届き、私たちが浴びている紫外線には「UV-B」と「UV-A」があります。私たちが浴びている紫外線のうち5%にあたるのが、エネルギーの強いUV-B。これはサンバーン(ヒリヒリ赤くなる日焼け)を起こす主な原因です。
一方、UV-Aは、紫外線の約95%を占めています。UV-Bよりも威力はありませんが、肌の奥まで届き、シミやソバカス、肌の老化の原因になるといわれています。
日本では肌の奥まで届くUV-Aのピークは、4〜8月。まさに春は、気付かぬうちにじわじわと紫外線のダメージを受ける季節なんです!
春の敏感肌・紫外線対策
日焼け止めを塗りたくない…?
春は敏感肌が反応しやすい季節でもありますね。花粉症の影響が肌に出たりして、人によっては季節の変化をかゆみや痛みで感じることもあるかもしれませんね。そんなシーズンですから「日焼け止めを塗りたくない」と感じる人も多いでしょう。
しかし、日焼け止めを全く塗らないで過ごすと、気づかぬうちに紫外線によるダメージで肌が乾燥して、バリア機能が崩れたりより肌がヒリヒリと痛んだりすることもあります。やはり、適度に日焼け止めは活用したいものです。敏感肌用など負担が少なく、自分の肌に合う日焼け止めを探してみましょう。
ではここで日焼け止めについておさらいしておきましょう。
日焼け止めのSPFとPA
サンプロテクションファクター(Sun Protection Factor)を略したのが「SPF」で、主にUV-Bを防止する役割の目安です。SPFには30、50などがありますが、数字が大きいほど防止効果が高くなります。日焼けが始まる時間をどれらけ遅らせることができるか、という数字です。通常、日焼けは紫外線を浴びて15〜20分ほどで始まるといわれていますが、それをSPF30なら30倍遅らせることができるわけです。
また、プロテクショングレイドオブUVA(Protection Grade of UVA)を略したのが「PA」で、主にUV-Aを防止する役割の目安です。PA+〜PA++++まで、+の数4段階で表します。+が多いほど防止効果が高くなります。
効果が高いものほど肌への負担も大きくなるので、SPF50やPA++++は、春の短時間の外出には必要はありません。SPF30~35、PA++~PA+++くらいのものがいいでしょう。
日を浴びることも必要!という事実も
外出しなければいいってことじゃないの?
日やけ止めのほか、春の紫外線対策には日傘、長袖の羽織もの、つばのある帽子などが役立ちます。また、目も紫外線の刺激を受けるので、UVカットのメガネなどを活用するのもいいでしょう。
でも、こんなに紫外線を避けようとするのなら「いっそ出かけない方がいいの?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。でもそれは違います。室内にいても窓から紫外線は届くので、やはり紫外線対策は必要なんです。
そしてもうひとつの理由としては、健康的に過ごすために、日を浴びることも必要だということもあります。
日光浴の健康効果
女性に不足しがちといわれている大切な栄養素に「カルシウム」があります。そのカルシウムの吸収に必要とされているが「ビタミンD」なんです。ビタミンDは魚や乾物類などの食べ物によっても摂取できますが、実はわずかな日光浴によって皮膚でも合成されるんです。
そのほか日光は、心の健康や体内時計の調整のためにも必要です。
特別な事情がない限り「ひたすら日の光を避けて過ごす」という極端な生活は、心身の健康には良くないでしょう。昼間の紫外線がピークの時間はしっかり対策をして出かければいいのです。
食べ物でも紫外線対策を!
ビタミンA・C・E
紫外線を避けるとともに、紫外線に負けにくくするよう、お肌をいい状態にしていくのも紫外線対策のひとつですね。ビタミンA・C・Eをそれぞれ豊富に含む食材が日焼け防止にいいといわれています。朝とりやすいオススメしたい食材を紹介します。
ビタミンA
ブルーベリー、ブロッコリー
ビタミンC
芽キャベツ、ゴーヤ、ブロッコリー
ビタミンE
魚貝類、ナッツ
朝の「ソラレン」に注意
一方で、最近では「ソラレン」が日焼けに良くないともいわれています。ソラレンが体内に入ると、紫外線に過敏に反応してメラニン細胞を刺激するなどのマイナス面での働きかけがあり、日焼けしやすくなるというもの。ソラレンはなんと、多くのフルーツや野菜に入っているそうなんです!一部をご紹介します。
ソラレンが多く含まれるフルーツ
レモン、グレープフルーツなど柑橘系、いちじく、キウイ
ソラレンが多く含まれる野菜
セロリ、パセリ、アシタバ、キュウリ
これらは「紫外線防止のために食べてはいけないもの」ということではありません。この中にはビタミンなどを多く含む。積極的に摂りたい食材がいっぱいあります!これらは朝の日を浴びる前の時間帯でなく、日没後にとることがオススメなんです。
朝スムージーで紫外線対策
「朝ごはんはスムージーでとる」という方も多いでしょう。そこで、紫外線対策の視点で、朝食べるといい食材、避けたほうがいい食材のまとめとして、おすすめしたいスムージーの材料をご紹介します。
おすすめしたいスムージーの材料
小松菜、レタス、ほうれん草、チンゲンサイ
イチゴ、りんご、バナナ、ナシ、ぶどう
なるべくいろんな食べ物を取ったほうがいいので、ご自身でもソラレンを含まない食材を調べてみてくださいね。
春の紫外線対策を楽しもう!
紫外線対策にはいろんなグッズがあります。「メンドくさい!」なんていわずに、日傘やUVカットのメガネなどをファッションアイテムとして楽しみながらチョイスしましょう。朝スムージーも是非試してみてくださいね。
太陽とうまく付き合って、春の日差しを楽しみましょう!
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メディカルコスメの化粧品会社勤務を経て、美容への知識と興味を深める。現在はライターとして活動。 主なテーマは美容と映画。「美」と「心身の健康」の、深いつながりを意識している。