春は“デトックス”の季節!「食べて毒出し」して心も体も軽くなろう!
東洋医学では、冬の間眠っていた動物や植物が春に目覚めるように、人間のカラダも春になると活発に動くと考えられています。春は“肝”の季節とされ、デトックスにぴったりの季節。冬の間に溜め込んだ脂肪や毒素を出して、身も心もスッキリさせましょう。
そこで今回は、国際中医薬膳師の筆者が、食生活で「毒素を出す方法」をご紹介します。
- 2017-03-12
- 坂本雅代
“デトックス”すると綺麗になれるのはナゼ?
健康志向が高まって、デトックスという言葉も広く知られるようになり、なんとなく美容にもプラスになりそうだな、というのは感じている人も多いのではないでしょうか。
デトックスとは、体に溜まった有害物質や化学物質など、いらないものを排出すること。普段何気なく生活している中で、食事や大気から微量ずつ体内に取り込んでいるんです。
体に有害物質や老廃物が溜まると、体内にある酵素の働きが低下し、脂肪燃焼や毒素の排出などが滞ってしまうため、免疫力の低下、肌荒れ、むくみ、便秘、太りやすいなどが起きるといわれています。
つまり、デトックスすることで体の機能が正常に働き、新陳代謝が活発になり、血行が促進されて、健康だけでなく美容やダイエットにもプラスになって綺麗になれるんです。
食べてデトックス!食生活で毒出しする方法は?
入浴や運動でデトックスする方法もありますが、食生活でもデトックスする方法があります。
1.朝食をフルーツだけにする
人間の体は、午前4時から正午の間は“浄化&排泄の時間”とされ、デトックスをするのにぴったりの時間帯です。
果物に豊富に含まれる酵素は、毒素や老廃物を排出し、新陳代謝を高める働きがあるため、朝食に果物をとることでデトックス効果がUPします。
また、食物繊維は便秘解消に、カリウムはむくみ解消にと、体をすっきりさせてくれる栄養素がたっぷり含まれているのも魅力です。
より効果的にするためには、こんなことを守りましょう。
・空腹時に食べる
・朝食は果物のみ
・午前中の飲み物は水だけにして、果物の酵素を壊さないようにする
・果物同士の酵素が合わないこともあるので1種類がベター。いろいろ食べたい時は3種類まで
・酵素を壊さないように生のまま常温で食べる
・市販のジュースは添加物が入っていることがあるのでNG。自家製なら酵素を壊しにくい低速ジューサーがオススメ
水分が多い果物は、カロリーが低いため、朝フルーツダイエットとしてもオススメです。
2.毒素をキレート&排出してくれる食べ物
ビタミンC、亜鉛、セレンなどには、毒素をつかまえるキレート効果があり、食物繊維やクロロフィルなどには毒素を排出する効果があります。
キレート効果があるもの・・・玄米、ほうれん草、玉ねぎ、アスパラガス、にんにく、大豆、りんご、牡蠣、いわしなど
毒素を排出する食べ物・・・昆布、わかめ、ひじき、ごぼう、さつまいも、モロヘイヤ、納豆など
このような食材を豊富にとって、体内に溜まっている毒素をキャッチ&アウトするのもおススメです。
3.腸をキレイにする食べ物
毒素は便75%、尿20%、汗3%、髪1%、爪1%から排出されるといわれ、腸内環境を整えることで毒素の排出がスムーズにされやすくなります。
そのため、腸内の善玉菌が好きな食べものや増やす食べ物など、腸内環境をキレイにすることもデトックスには有効です。
食物繊維
不溶性食物繊維と水溶性食物繊維が2:1のバランスがベストだといわれています。不溶性食物繊維はいも、根菜などに、水溶性食物繊維は海藻、きのこ、ネバネバ食材などに多く含まれています。
食物繊維をとっているつもりなのに、便秘がち……という人は、2つの食物繊維のバランスが悪いのかも。どちらかに片寄っていないか見直してみて。
オリゴ糖
善玉菌のエサになることで、間接的に善玉菌を増やします。オリゴ糖は胃や腸で吸収されにくい特徴があり、腸のいらない物を吸着して外に排出してくれるため、デトックスにプラスになります。ごぼう、はちみつ、バナナ、大豆などに多く含まれています。
いかがでしたか? デトックスすると肌の調子もアガり、体も軽く感じられるかも。参考にしてくださいね。